- 猫を抱いて象と泳ぐ/小川 洋子
- ¥1,780
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前回に続いて、この本の感想。
読み終わって、切なくもあり
うーんと考えさせられもあった。
人は、どちらかといえば自分を大きく
みせたいものだと思う。
そしてもっと大きくなるにはどうしたら、
もっと目立つようにするにはどうしたら
と考えがちである。
違う人もいるかもしれないが、
少なくとも私はそうだ。
どうやったら大きくなれるか、
どうやったら上へ
上がれるかと、
いつも考えている。
しかし、この主人公は
小さく小さく、目立たないように
自分の居場所はそこしかない、
それを不幸だとも思わず生きている。
大きくなることだけが幸せではなく
自分が幸せと感じるのはそれだけだと
チェスに向き合っている。
大きくなる=幸せ
ではないんだよね。
私にとって、そこにいるだけで幸せ
それをやっているだけで幸せ
富も名声も何もいらなって感じられるものって
なんだろう?
一つ思いついたのは、やっぱり本 かな。
図書館や本屋なら1日いられるし、
老後は古本屋のオヤジにでもなりたいと思ったりもする。
それにしても、いい本でした。
チェスも覚えてみようかなって気になった。
将棋もできないんだけど。
覚えてみると、また違う世界が見えるかな。