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宝石とジュエリーのこぼれ話や豆知識をお届けします。
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オーダーメイドジュエリーのご注文サイトを開設しました!

こんにちは。

 

 

 

いつもお読みくださいましてありがとうございます。

 

 

 

 

更新頻度も少なくなり、最近はなかなか新しい記事を読んでいただくことができないのですが、

それもこれもここ数か月の体調不良によるもの、

私は自分に休むことを許しております。

 

 

 

自分に甘く、他人に厳しい。

 

 

 

と、実はそんなこともなく、

 

 

自己評価は無駄に厳しく、他人にNOが言えない、

そのような性格です。

 

 

 

 

 

それは置いときまして、

前回、肩の調子が悪くて・・・

というお話をさせていただきました。

 

肩のみならず、ひじから下の、手首指先までずっしり重たくなってしまい

寝返りを打つこと、着替え、髪を結ぶこと、エプロンのひもを結ぶこと、

何から何までとても大変で、できないことだらけでした。

 

当然、生業のジュエリー製作などできようはずもなく。

 

 

 

 

 

ところがそれができておりましたのは、神と思う3DCADのおかげでした。

 

私のPCにはCADソフトが入っておりまして

PC上でデータを作ることでジュエリーの原型を作ることができるのです。

 

 

 

もともと貴金属制作の基本作業である

切る、たたく、ロー付けする、削る、磨く、石留する等の作業が

CADを使うことによって

磨く、石留めする、のみで済むのです。

 

その前段階のデザイン、設計、もCADで済むので、

面倒な計算も一発。

 

 

 

 

なんと便利なものがこの世にはあるのでしょうか。

 

 

 

おかげさまで、こんなに体が動かせないときであってもなんとか制作を続けることができたので

もうほんとに、CAD持っててよかった!

救いの神!

としか言いようがありませんでした。

 

 

 

 

 

まあ、そのような救世主であるCAD様ですが、

肩の症状が治まったらまたお蔵入りとなることでしょう。

 

 

 

というのは

 

 

ただ製品を作るだけならばCAD様で十分なのです。

 

いや、それどころか手作業ではできないつくりさえこれ一台でこなせてしまいますから

より複雑でより贅沢なアクロバット造形ができてしまいます。

 

 

 

業界の極秘事項!?

言ってはならないことかもしれませんが、、、、

 

 

現在ほとんどのジュエリー製作者はCADで作ってます。

 

「職人が作ってます」って言っても、最終段階は職人が必要ですが、

その前段階はCADです。

 

我々は画像を見ればだいたいわかっちゃいますが、きっと一般の方には電子機器で製作されたものか、職人が手作業で作ったものかは区別がつかないことでしょう。

 

 

 

 

考えてみれば誰が今どき、こんな面倒で時間のかかる「切ってたたいて削って磨いて」をするものでしょうか。

髪は一つに縛り、手は傷だらけ、爪の中まで真っ黒に汚れ、ネイルもできない、いったん作業に入れば日が暮れたことにも気づかない、そんな修行、今時好き好んでする人はどのくらいいるでしょうか。

 

昨日、ジュエリー学校の門をたたいたばかりのお嬢さんが、

「明日にはジュエリー製作販売会社を立ち上げます」という、そんな時代なのです。

それが成り立つのはCADの存在があるからなのです。

 

 

 

 

たまたまなのでしょうけれど、

ジュエリーには「気」が必要というご意見を多くいただきます。

 

制作者の一途な気持ちが込められたジュエリーを身に着けたい、

そうおっしゃるお客様に私は何人も出会っています。

 

 

 

私自身、心がきれい、とかはなく、邪心に満ち溢れていまして、

まったく聖人君子ではありません。

いったい私のジュエリーにはどんなまがまがしい「気」がこもっているのやら、という気がしなくもありませんが。

 

ですが、制作に関しては好きで好きでたまらなく、不器用にもこつこつ何時間でも続けることができ、(だから体を壊すのですが)

そういった部分において、「一途」と思ってくださるのでしょう。

 

そんな、私のお客様になってくださる方は、シンプルで定番のデザインでも「あなたの手から生まれたジュエリー」というところに価値を見出してくださいます。

ですからそれにこたえたいと思うのです。

 

 

 

よって、私はCADは使いようが大切、と考えています。

 

臨機応変は大切なことなので、必要な時は使います。

ですが、必要がないときはあえて使いません。

自分の理想形にふさわしい方法で制作しますので、時には電子機器は無用となるのです。

 

 

 

 

 

 

こんなグダグダ話、最後までお付き合いくださいまして

ありがとうございました。

 

 

 

実は肩の調子、今、かなり良いのです。

 

おかげさまでございます。

ふつうのことができる幸せを毎日感じています。

すべてのことに対して感謝いたします。

 

ということで

知らないより知っていた方が断然いい!

四十肩五十肩の今時の治し方について

次回お話しさせていただきます。