チョコレートはダイエット中のNG食品だと思われがちですが、実は痩せる効果をアップさせる成分が含まれているんです。詳しく教えてくれたのは、『「これだと太るんじゃない?」と思わず口に出してしまいそうな欲望系ごはんでやせる!コクあま幸せダイエット』(アスコム)の著者で、糖尿病内科医の工藤孝文さん。また、ダイエット中におすすめの生チョコのレシピも紹介します。
【写真5枚】おいしそう!フラクトオリゴ糖を使った「ヘルシー生チョコ」の写真ほか
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チョコレートでダイエット効果がアップする?
チョコレートに入っているカカオの成分には、実はダイエットの成功率を底上げしてくれる力があるんです。
カカオのうれしいダイエット効果
カカオには、糖質の吸収をゆるやかにしてくれるリグニンなどの食物繊維が豊富です。食後の血糖値の上がり方をゆるやかにして、糖を脂肪になりにくくする働きがあります。
そのほかにも、血圧を下げる、血糖値を改善する、腸内環境をよくするなど、体によい成分がカカオには目白押しです。
朝に食べるのがおすすめの理由
チョコレートは朝一番に食べることで、体の活動モードへのスイッチも入ります。カカオから発見されたテオブロミンという成分は、冷えの改善効果などのほか、おだやかな中枢神経刺激作用もあることが報告されています。この働きで、眠い朝の脳を活性化させ、仕事や勉強の能率をアップさせる働きをしてくれるのです。
カカオ含有率をチェックして選んで
市販のチョコレートを選ぶときには、カカオ70%以上のものがおすすめです。カカオの成分が多く含まれ、糖質が少ないためです。糖質を摂りすぎることなく、カカオのメリットだけを取り入れることができます。
砂糖をフラクトオリゴ糖に置き換えて我慢しないダイエット
『「これだと太るんじゃない?」と思わず口に出してしまいそうな欲望系ごはんでやせる!コクあま幸せダイエット』では、チョコレート以外にもダイエット中の新習慣を提唱しています。そのポイントは、食事のときに使う砂糖をフラクトオリゴ糖に置き換えることです。
フラクトオリゴ糖は食べても太りにくい
「コクあま幸せダイエット」で砂糖の代わりに使うフラクトオリゴ糖は、食べても太りにくいうえに、痩せやすい体質になるというWのダイエット効果が期待できるものです。脂肪を溜め込む要因となる食後血糖値の急上昇を防ぎ、腸の環境を整えてくれるフラクトオリゴ糖は、まさに健康的に痩せるためにぴったり。
さらに砂糖と似た甘みなのにカロリーは約半分なので、罪悪感なく甘いものをとることができます。そこで、栄養士の落合貴子先生と考案した、フラクトオリゴ糖をプラスしたヘルシーな生チョコのレシピを紹介します。
フラクトオリゴ糖+カカオで最強「ヘルシー生チョコ」レシピ
生クリームの代わりに豆腐を使うことで、生チョコのとろける食感を味わうことができます。カカオポリフェノールに加えて、大豆イソフラボンまで摂取できるヘルシーな一品です。
《材料》(2人分)
絹豆腐…1/4丁((75g)高カカオチョコレート(カカオ70%以上)…100g フラクトオリゴ糖(シロップ)…大さじ1 ココアパウダー…適量
《作り方》
【1】豆腐を耐熱皿にのせて、ラップをかけずに電子レンジで40秒加熱する。ペーパータオルで水けを拭き取ったら、ボウルに入れて泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
【2】別のボウルに高カカオチョコレートとフラクトオリゴ糖を入れ、湯煎で溶かしてよく混ぜる。
【3】【1】に【2】を少しずつ加えて、その都度よく混ぜる。
【4】タッパーにクッキングシートを敷き、【3】を流し入れて表面を平らにして、冷蔵庫で1時間以上冷やして固める。
【5】【4】を冷蔵庫から取り出し、ココアパウダーをまぶして16粒になるようにカットしたら完成。
◆教えてくれたのは:糖尿病内科医・工藤孝文さん
内科医・糖尿病内科医・漢方医。福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぐ。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。より多くの人の病気を予防することをモットーに、医療、健康に関する情報発信を積極的に行っており、NHK『あさイチ』、日本テレビ『世界一受けたい授業』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』をはじめ、さまざまなメディアに出演している。