ロシアのウクライナ侵攻を巡り、米上院重鎮のグラム議員(共和)がツイッターに「ロシアにブルータスはいないのか」とプーチン露大統領の暗殺をけしかけるような投稿をした。「外交解決は不可能」との認識が背景にあるとみられるが、ホワイトハウスのサキ報道官は4日の記者会見で「外国の指導者殺害や政権交代を提唱するのは、米国の政策ではない」と述べた。
グラム氏は3日、古代ローマの指導者カエサルを裏切って暗殺したブルータスや、ナチス・ドイツのヒトラー暗殺をはかって失敗したシュタウフェンベルク大佐を引き合いに出し、「ロシアにブルータスはいないのか。シュタウフェンベルク大佐はいないのか。これ(侵攻)を終わらせるには、ロシアの誰かがこの男を排除するしかない」と主張した。【ワシントン秋山信一】