吉田知那美ら激励コメント5万件
ジャンプ混合団体(7日)でスーツの規定違反のため1回目に失格となった高梨沙羅(25)=クラレ=に対する激励コメントが、9日までに5万件に達した。高梨は自身のインスタグラムを8日に更新。真っ黒な画像とともに、「メダルのチャンスを奪ってしまったこと、支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした」と心境を明かしていた。
アスリートからも励ましの声が相次いだ。現在はプロスノーボーダーで、ソチ五輪男子スロープスタイル代表の角野友基は「誰も気にせーへんから!!あなたがスキージャンプに与えてる影響に比べればなんてことないで」とコメント。6日のジャンプ男子個人ノーマルヒルを制し、混合団体でともに戦った小林陵侑(土屋ホーム)も、これに「そゆこと!」と反応した。同じく混合団体メンバーの佐藤幸椰(雪印メグミルク)はこの日の公式練習後に「すぐ戻ってきてとは言えないが、また沙羅ちゃんのジャンプが見たい。彼女のジャンプを見たい人、助けられた人はたくさんいる」と改めてエールを送った。
同じ北海道出身でカーリング女子代表の吉田知那美(ロコ・ソラーレ)は「沙羅ちゃんにはいつも勇気しかもらってないよ。深みのある人生を生きている沙羅ちゃんを尊敬しています」と記した。今大会初採用の混合団体では高梨を含め4か国の女子5選手が失格となり、得点が無効に。各国から異論が噴出し、波紋を呼んでいる。
高梨は今季のW杯を残しており、現在個人総合は6位。直近では今月下旬に行われるヒンツェンバッハ大会(25~27日、オーストリア)の出場を予定している。ジャンプ陣はこの日、予定していた便で女子の勢藤優花(24)=北海道ハイテクAC=、岩渕香里(28)=北野建設=らが成田空港に帰国した。