人目気にせず利用を 福島のアパートに無人の「公共冷蔵庫」。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 ひとり親家庭や奨学金を受けている学生などを対象に、寄付された食料品や日用品を無料で受け取れる無人倉庫「お互いさま倉庫コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)ひまわり」が3日、福島市野田町6のアパート「ツインコートB棟」の1階にオープンした。人目を気にせず利用でき、寄付する方も食品ロスの削減につながるのが特徴。利用時間は午前10時~午後4時で、5月末まで試験運用し、将来的には24時間運用を目指す。

 

 運営するNPO法人チームふくしま(福島市、半田真仁代表理事)によると、アパートを使った取り組みは日本で初めて。

 

 1室には冷蔵庫と棚が置かれ、寄付された米やレトルト食品、卵、菓子などがある。児童扶養手当や就学援助を受けている家庭、児童養護施設の卒業生などを対象にしている。毛布などもあり、非常時には防災倉庫や避難場所としても活用できる。

 

 登録者のみがスマートフォンを使って出入り口を開閉でき、監視カメラも設置して安全性を確保した。管理人の山田雅彦さん(55)は「寄付してくれる方々への感謝の気持ちを忘れず、利用者の生活が良い方向に進んでいくことを望んでいる」と話している。

 

 食料品などの寄付は2通りあり、チームふくしま事務局(福島市野田町6)に直接持ち込むか、ネット通販大手「アマゾン」の「ほしい物リスト」に登録された商品を選んで購入する方法がある。いずれも提供者の会員登録が必要。問い合わせは、運営事務局(024・563・7472)。【玉城達郎】