白石町福富に来年1月5日、観光農園「いちごの駅」がオープンする。3代続くイチゴ農家が「普段は見ない品種も含め、生産現場でしか味わえない完熟で食べ比べて」と、開園のために3色9種を育てて準備。ナイター収穫などイチゴを満喫できる企画もある。
開園するのは「岸川農園」=岸川勝(55)代表=で、運営は3代目の岸川力也さん(23)、鈴菜(れいな)さん(24)夫婦が担う。
岸川さん一家は「道の駅しろいし」の西側に12棟のハウスを持つ。観光農園のために4棟を増設し、「いちごさん」「さがほのか」を始め、深い紅色で黒イチゴと呼ばれる「真紅の美鈴」、白イチゴの別名を持つ「淡雪」など9種のイチゴを育てている。
開園は1月から5月上旬までで、時間は午前9時~午後4時(月曜休園)。ハサミで収穫しながら、40分食べ放題でイチゴを満喫できる。料金は1~2月は高校生以上3500円、4歳から中学生1500円。3~4月は500円安くし、5月はさらに500円安くなる。月に1回程度、午後7時ごろからナイター収穫も企画する。持ち帰り用は別に販売する。
「完熟では出荷しないので、ハウスなら本物のおいしさが味わえる。店では目にしない品種もあるので、酸味や甘み、味の濃さなどの違いを味わって」と力也さん。数々の受賞歴を誇る祖父の宣洋さん(79)、父の勝さんから受け継いで育てたイチゴを売り込む。SNS(会員制交流サイト)登録での割引もある。当面は予約で対応する。問い合わせは、電話090(4991)1583。(小野靖久)