心身の健康より優先するものはない――。視聴者から心配の声が殺到しているのが、「適応障害」からスピード復帰した女優の深田恭子だ。
深田は10月6日のフジテレビ系音楽番組
「2021FNS歌謡祭・秋」にゲスト出演。THE ALFEEの「星空のディスタンス」をリクエストし、フジテレビ系音楽バラエティ―番組「堂本兄弟」で共演した高見沢俊彦とのエピソードを披露した。
「あっ、高見沢さんだと思ってテレビを観ていたら、コラボしているんだと最初い思ったんですけど、途中から坂崎さんのコスプレをした(阿佐ヶ谷姉妹の渡辺)江里子さんがそっくりで、何気なく歌っていて、さらに見いっちゃいました。まさかまさかの展開で、これは大好きです。何度でも観たいです」
こうリクエストし、番組内でTHE ALFEEと阿佐ヶ谷姉妹の共演シーンを放送。また、15日から公開される主演映画「劇場版 ルパンの娘」を告知し、「笑って泣けるエンタメ超大作。ぜひご覧ください」と呼びかけた。
周囲に心配をかけないように笑顔を見せているが、声がかすれて呂律が回らない場面も。
SNS、ネット上では心配の声が多数、寄せられた。
「表情を見ただけで、まだ復調していないことは一目瞭然。しゃべりも普通ではなかった。映画のキャンペーンのために無理に復帰させられた感じがする。もう少し休養期間をおかないと深キョンが壊れてしまうと思う。誰か助けてあげて欲しい」
「落ち着いた感じというよりは、声が掠れて、苦しそうな感じで。映画も公開だから頑張っているんだろうなぁとは思うけれど、無理しないでねと、言いたい」
深田が「適応障害」と診断され、休養することを発表したのが5月26日。所属事務所の発表によると、昨年の春頃から体調を崩しがちとなり、5月に入って医師から適応障害と診断されたという。7月から始まるフジテレビ系の連続ドラマに主演予定だったが降板。「ゆっくり休んでほしい」とファンから体調を気遣う声が多かったが、4カ月も経たず9月2日に活動再開を報告。同月27日に主演映画の完成披露試写会に出席した。
大手新聞社に勤務する男性(36)は2年前に適応障害と診断を受け、会社を休職。半年後に復帰して、現在は休職前と別の部署で働いているという。
「復職して1年が経ちますが、まだ心身の状態がベストとは言えません。日によって心が沈んで体が動かない時もある。そういう時は無理をしないようにしています。幸い職場の理解も得られているので、大きなストレスがかからずにすんでいる。深田さんが3ヶ月ちょっとで復帰しましたが、このタイミングが早いと判断するのは難しい。適応障害でも人によって回復具合は様々だからです。ただ適応障害になった人間は周囲に迷惑をかけているという自責の念から無理をしてしまうケースが少なくない。周囲がそこでストップをかけるなどの判断が大事だと思います。深田さんも無理をしないでほしいですね」
穏やかな口調で柔らかい雰囲気を身にまとい、「癒し系キャラ」として人気の深田だが、仕事に対してはストイックで責任感が強いことで業界内では有名だ。仕事に復帰すれば、当然ストレスもかかる。心身が万全の状況になるまでゆっくり休むことも検討の余地があるだろう。
(松木歩)