兵庫県香美町香住区で10日、ブランド米「かにのほほえみ」の稲刈りが始まった。カニ漁の盛んな地域の特徴を生かし、ズワイガニ、ベニズワイガニの細かく砕いたカニ殻を、土作りに活用した特別栽培米。2021年も20年並みの650アールを栽培。30キロ入り650袋の出荷を見込む。9月下旬には新米として店頭にお目見えする予定だ。
「かにのほほえみ」の植え付けは香住区内で10年以上前から始まり、現在はJAたじま香住営農生活センター「かにのほほえみ生産部会」の6人が栽培する。JAたじまによると、カニ殻のキチン酸が土中の微生物に働きかけ、コシヒカリの甘みがしっかりし、かんだ時の粘りが特徴。19年には商標登録した。
220アールを作付けしている香住区の小谷好男さん(82)は10日、町内では唯一の県女性農業士に認定されている長女直美さん(55)と一緒に刈り取りに汗を流した。既に東京、名古屋方面から注文が届いているという。
小谷さんは「作付けを始めたころはカニ殻の量が分からず試行錯誤の連続だった」と振り返り、現在は10アールあたり30キロのカニ殻を使用。「カメムシ対策も順調、天候もよく、豊作。例年以上に光沢がいい。お米の力でコロナに負けないように。シンプルな塩むすびが一番おいしい」と勧めた。【浜本年弘】
○ワタシ想います。
百姓は、自分が作ったコメが一番だと思っています。
天候による、豊作、不作を受け入れて、1年を過ごす。
自然相手の仕事に気を使いながら・・・。
いずれにせよ、収穫は楽しい。そこには自己満足に浸れる自分が居ます。