環境に配慮した葬儀の普及に向け、ナチュラルエイジ(本社福井県福井市開発2丁目、藤沢真弓社長)が段ボール製のひつぎを製品化した。布張りを施し、見た目は一般的な木製ひつぎと変わらず、再生原料由来で火葬時の二酸化炭素排出量が少ない。材料費を抑え低価格で販売できることから、家族葬向けのニーズも視野に入れる。
同社によると、一般的なひつぎは中国や東南アジア産のキリ材や合板製が主流。森林伐採や輸送時の環境負荷に問題意識を抱いていた辻正春会長(80)が、3月に同社を設立し、製品開発を進めた。段ボール製ひつぎの製造は福井県内で初めてという。
本体は、古紙やパルプなど再生原料由来の2層段ボールを使用し、重さは5キロほど。上部の枠組みや底板など一部はスギ材を使い、強度を確保した。金属部品を使わず、火葬時に燃え残る部品がないのも特徴で、有害物質や火葬設備への負担を抑えられる。
6月中の販売開始を目指し、価格は2万円前後を想定している。年間約4千万円の売り上げを目標に、まずは県内の葬儀業者向けに販売する。辻会長は「脱炭素社会の実現に、ものづくりで貢献したいと考えた。葬儀の簡素化が進む都市部にも販売を拡大したい」と話している。
○ワタシ想います。
脱炭素社会の実現・・・。変化に沿った商品、今後もいろいろ考えられるのかも?。