「ハリセンボンの針は千本ない」「ヒトデは腕がちぎれても生きている」―。海の生き物の意外な生態を紹介する特別企画展が鹿児島市のかごしま水族館で開かれている。訪れた家族連れなどが、初めて知る生態を一目確かめようと水槽に見入った。6月27日まで。
県内各地で見かける生き物を中心に、20種80点を標本や映像も交えて案内する。普段は巣穴から体半分しか出さないチンアナゴは、砂地を透明に近いジェルの粒に変えることで全体の長さが分かる。サザエを食べて宿にするホンドオニヤドカリは、生きたサザエと一緒に展示する。
同館の標本のハリセンボンは、1本ずつ数字を付けたところ「347本」だった。大崎小学校5年の實吉凛君は「初めて知ることばかりで楽しい。ハリセンボンの針が実際はかなり少なかったのは残念だった」と話した。
5月5日までは午後9時まで開館する「夜の水族館」を実施。期間中の午後7時半~8時半は、普段は入ることができない黒潮大水槽のバックヤードも公開する。
〇ワタシ想います。
子供たちに、新しい発見を見せる工夫に感激。