「世界に1台しかない」総ヒノキ造りの車、原付き登録済みで公道走行も可能。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 車体が尾鷲ヒノキで出来た電気自動車が、三重県尾鷲市の県立熊野古道センターで展示されている。大阪産業大学(大阪府大東市)の学生が「環境に負荷をかけない自動車で、尾鷲ヒノキのPRにつなげたい」と製作。8月までの毎週末、試乗体験会が開かれる。(根岸詠子)

 

 センターは昨年、大阪府の工業高校や奈良県の林業関係者が製作した木製ハイブリッドカーを展示した。来場者の注目を集めたが、この時の車に使われていたのは、主に奈良県産の吉野杉だった。

 

 「せっかくなら、地元特産の尾鷲ヒノキで作った車を展示したい」と、副センター長の宮本秀男さん(69)が、仲間に呼びかけて実行委員会を設立。大阪産業大に依頼し、学生が卒業制作として挑んだ。

 完成した電気自動車は長さ約2メートル、幅約1メートルで、最高時速は50キロ。1回の充電で50キロほど走行できる。尾鷲ヒノキは、柱材の製造時に出る端材を利用した。端材の大半は流通せずに廃棄されているといい、学生を指導した山田啓次教授(52)は「資源を有効活用して価値のある製品を作り出すことで、国産材需要を掘り起こす狙いがある。使い方次第で、木製でも十分な強度を保つことができる」と話している。

 

 試乗体験では、「木の香りや、柔らかい手触りが心地いい」などと好評。宮本さんは「世界で1台しかない車。尾鷲ヒノキ特有の赤みがかった木目が美しく、見るだけで楽しめる。尾鷲ヒノキの可能性を感じてほしい」と話す。既に原動機付き自転車として登録し、公道走行も可能で、今後は、地域のイベントなどに貸し出すことも検討している。

 

 展示は8月31日まで。試乗体験会は期間中の土日、午前10時から午後3時まで。晴天時に限る。対象は2歳から小学6年までで、予約不要。参加費無料。センター職員が運転し、参加者は後部座席で敷地内のドライブを楽しめる。問い合わせは熊野古道センター(0597・25・2666)。

 

 

 

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