1時間で150杯! 駅のそば屋がロボットを導入したワケ。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 JR東日本スタートアップは3月10日、「調理ロボットサービス」を開発するコネクテッドロボティクス(東京都小金井市)と協力し、「駅そばロボット」を「そばいちペリエ海浜幕張店」に導入した。その狙いは何なのだろうか。開店前の店舗の様子を取材した。

 

 導入した駅そばロボットは、自動券売機からの注文を認識して、そばの投入からゆで、締めという調理工程を2本のアームを使って行う。まず、1本目のアームが1食分にまとめられた生麺をザルへ投入。2本目のアームがザルを持ちあげて、麺のゆでや洗い、締めといった工程を担当する。

 

 ロボットは無駄のない動きで黙々と作業を続け、一連の作業が終わるとブザーを鳴らして知らせてくれる。そこからは人が麺をどんぶりに移し、盛り付けたら完成だ。麺の数はタッチパネルで設定することも可能で、店の混雑状況によってはロボットに麺をゆで続けてもらうことも出来るという。

 

 2020年には「そばいちnonowa 東小金井店」で実証実験を行った。当時はアームが1本だったため、注文が入るたびに人がザルに麺を投入する必要があった。今回導入したロボットではアームを2本に増やすことで人が介入する機会を減らし、生産能力を3倍以上高めた。

 

 導入した経緯について、そばいちを運営するJR東日本フーズの日野正夫社長は「人手不足の解消と安定したおいしさの確保、そして非接触のニーズに応えるため」と説明する。

 

●1時間で150杯を生産 従業員1人体制も可能

 

 これまで同店では、ピーク時には4人の従業員で調理や接客にあたっていたという。駅そばロボットを導入することで、1時間で150杯、従業員約1人分以上の作業量を代替でき、アイドルタイムは1人のスタッフで営業することが可能になるという。また、人によってばらつきが出てしまう「ゆで時間」を均一化でき、品質の安定化にもつながるとしている。

 

 駅そばロボットの本格導入を海浜幕張店としたことにも理由があると話す。同店が入居する「ペリエ海浜幕張」は、JR京葉線の海浜幕張駅に隣接するショッピングセンターで、JR東日本の子会社、千葉ステーションビル(千葉市)が運営している。同社は20年12月から駅の運営をJR東日本から受託し「ペリエステーション」と称して一体で運営している。

 

 同社の弭間俊則社長は「駅の近くには幕張メッセがあり、多くの人が訪れる。立地特性を考慮した上で、駅そばロボットの導入は駅全体の魅力向上にもつながる」と経緯を話す。

 

 ゆで時間を調整する必要があることから、現在はそば以外の調理を同時に行うことは出来ないという。コネクテッドロボティクスでは、今後も改良を重ね、そばの盛り付けやトッピングの投入までを完全に自動化できるシステムの開発も進めたいとしている。

 

 人手不足の解消や、コロナ禍で非接触のニーズが高まる中、このような調理ロボットの必要性は高まってきている。JR東日本スタートアップでは、26年までにJR東日本フーズが運営する駅そば店舗30店での導入を目指すとしている。

 

 

○ワタシ想います。

 徐々にロボットが導入されてきます。そのうち、ロボットだらけになりそう。