数分で売り切れ 機内食のネット販売が人気 ANAの新たな商機。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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 機内食のインターネット販売の人気が過熱している。全日本空輸が週1回のペースで洋食や和食のセットなどを販売し、数分で売り切れた商品もある。2020年12月に始め、2月までに約15万6000食を販売した。新型コロナウイルスの影響で国際線を大幅に減便し、業績が悪化する中、機内食販売の売り上げは1億円を超え、新しいビジネスに成長した。全日空は「収束後、旅行などができるようになった時に飛行機に乗って機内食を楽しむと、自宅で食べた味と同じでも違う感動があると思う」と説明している。

 

 国際線のエコノミークラスで提供する機内食のメニューや味付け、容器をそのままの状態で販売することにこだわり、「旅の気分を味わえる」「飛行機に乗っているように感じる」と反響を呼んだ。「機内食ごっこ」「おうちで機内食」といった言葉も生まれた。機内食担当の清水誠総料理長は「こんなに人気になるとは思わず、驚いている。地上でもおいしいので、そのまま出したほうが喜ばれると思った。最高のものを作っているので、これまで機内食はおいしくないというイメージが一部にあって悔しかった。機内食を好きになってほしい」と話している。

 

 機内食は、飛行中の客席では気圧の関係で味覚がやや鈍くなるため、はっきりした味付けにしていて、だしを強く取り、調味料やスパイスの使い方を工夫する。色合いに気を付け、ふたを開けた瞬間や暗い時間帯に機内できれいに見えるように、ブロッコリーやインゲン、アスパラガス、ニンジン、赤ピーマンなど色鮮やかな野菜を使う。メニューを1年前から考え始め、4カ月前に正式に決める。人気のハンバーグはフォークを入れた瞬間に肉汁が出て、バターライスにとろとろ卵を合わせた。牛すき焼き丼はだしにこだわり、肉が柔らかく、シイタケや焼き豆腐を乗せた。

 

 機内で提供するために作ってきたので、販売に際し、輸送や保存方法、価格など想定していない課題があった。配送中の容器の破損を防ぐ緩衝材の入れ方を調べ、自宅の冷凍庫に入るスペースを考えて12食入り9000円での販売を決めた。洋食や和食のほか、肉ざんまいやご当地カレー、ブランチなど名称にも工夫を凝らす。

 

 航空ファンだけでなく幅広い層の購入が人気を支える。「航空機に乗ったことはないけれども面白そうなので食べてみたかった」「自宅でテレワークをする時に食べる」「受験生の夜食にする」「旅行に行けないので、職場のみんなで機内食ランチを楽しむ」「全日空を応援したい」といった声が寄せられる。

 

 好調な売れ行きで、製造工場には活気が戻ってきた。感染拡大前には成田市と川崎市、羽田空港でピーク時に1日当たり最大3万食を作っていた。減便の影響で一時は10分の1に減った。20年12月の発売時には、機内で提供できなくて保管中の商品も一部活用していたが、現在は新たに作った機内食を販売する。成田空港近くのANAケータリングサービス成田工場では白衣に帽子、マスク姿のスタッフが配送作業に追われ、機内で提供するファーストクラスやビジネスクラス向けの機内食も作る。大根一浩マネジャーは「飛行機に乗ったことのないお客様にも広がる新しい事業なので、モチベーションが上がっている」と言う。

 

 全日空はネット販売を継続し、すぐに売り切れる状態について、「お待たせして申し訳ない。増産に取り組む」と説明する。今後、ファーストクラスやビジネスクラス向けの機内食の販売も検討中で、配送方法などの問題点を探る。【中村宰和】

 

 

○ワタシ想います。

 ワタシ飛行機に乗ることがないので、先ずは機内で食べてみたいと・・・。