並び始めて10分もしないうちに、割り込み、クレーム、そして小競り合い。

中国人は長時間並ぶことが苦手というのは度々報じられているが、

そんな中国メディアが日本人の災害時の冷静な対応に賞賛の声を

寄せている。


避難中の渋滞でも、誰一人クラクションを鳴らす人もいない、

それどころかむしろお互い気を遣い合っている。避難所では物資の

支給に大人も子どもも整然と列をなして順番を待っている。こういった

被災者の様子が、中国版ツイッター「ミニブログ」で公開され、

驚きと共に中国に広がっている。


ともすれば日本バッシングに走りがちな中国ネットユーザー達も

この件に関しては「感動した!」「日本は民度の高い国民のいる

国だってわかった」「中国ではこうはいかない、正直羨ましい」等、

非常に肯定的だ。日本人の公共マナーの良さは、

中国でも有名であるが「まさかこんな非常事態のときまで、

マナーがいいなんて」と感嘆の声が鳴り止まない。


然やってきた未曾有の災害に直面しても尚、日本人はどうやって

冷静さを保っているのか、日本華人教授会議・支援防災委員会会員で

神戸大学大学院教授の王柯氏は「個人の自衛意識、市民・企業・

ボランティア・専門家そして行政職員同士の協力、そして公的機関の

援助、この三者の有機的結合が作用しているためだ」としている。

災害発生時の原則は「自分の身は自分で守ること」だ。


日頃からの防災意識がパニックを未然に防ぐ。そして同時に

「自分達のコミュニティは自分達で守る」という意識も大切である。

中国では、組織や団体で協力する、という意識が日本と比べて薄い

とされている。実際に今回被災した日本在住のネットユーザーは

「日本の周りに合わせないといけない文化は窮屈だと思っていた

けど、被災してこれは日本文化の長所なんだって気がついた」

感想を漏らしている。


参照元:捜狐新聞 NOW news Network (中国語)


ロケットニュース24