がらがらと引き戸を開けると、煙が薄くたちこめる店内はほぼ満席。
しかも、その殆どが外国人。
さらにいうなら、プリンセスの住人たちです。![]()
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私たちに限らず、上下船時はすべての人が、メダリオンとパスポートを見せます。
船籍が外国なので、船内は外国扱いなのです。
なので、大抵の人がメダリオンはペンダントのように首から掛けているか、腕にウオッチみたいに付けています。それで、遠目でも、同じプリンセスの住人であることが判ったりすることがあります。
もちろん私もぶら下げていますから、見たらすぐに判ります。
「オーッ!!」
と片手を振り上げてくれたり、体全体で来店を歓迎してくれるのが嬉しい。
お店の大将は恥ずかしがり屋なのか、アクション薄いけど(笑)
私たちは迷いもせずに「うなぎ」一択。
ウナギ好きの家人はもう「上うな重」に決まりです。ただただ大きなうなぎを食べたいので、定食とか御膳とか、余計な物はついてなくていいんだそうです。![]()
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普通のうな重との違いをお聞きすると、「大きさは同じです。何キレ入っているかの違いです」ということなので、私はふつうの「うな重」を。
私もウナギは好きですが、私の中のマイルールがあって、ウナギは冬は食べません。
まだ、秋だからと自分を半分騙しながら、今日はいただきます。
だって、折角教えていただいたのですもの・・ね。![]()
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ウナギですから当然待ちます。その間に二組お客が来ましたが、やっばり外国人です。
そのうち、私たちの隣の客に大盛りの天ぷらが届きました。
ハフハフと言いながらも上手に箸を使っている彼は中華系のようです。
「昨日の天ぷらとの差が判るといいわね」と家人に囁くと
「彼らは昨日、天ぷらは食べていないよ。船ではきっと洋食」
彼の向かいは奥様が恋人かは判りませんが、ハフハフする彼をクールに眺めています。そして間もなく、彼らの前には「ひつまぶし」がでーんと。もちろん二人前です。
おいおい・・天ぷらにウナギ、しかもひつまぶしとは・・さすが外国人は健啖家です。われら足元には及ばず・・
でも、そう思いながら見ていると、案外、ウナギと天ぷら組は多いのです。
日本の代表的お料理と言えばそうですが、もうすこし上手い組み合わせというか、ウナギも天ぷらも十分に楽しめる組み合わせを考えてあげたいな~なんて、余計なことを考えてしまいました。
もちろん個人的嗜好ですからいいんですよ。でも日本人として、せっかくの日本食、どちらも美味しく堪能して欲しいじゃないですか。
これでは私たちが、ハワイやアメリカに行って、ステーキとフライドチキンを一緒に食べるみたいな・・・うぅぅ。それはちょっと無理です。![]()
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でも彼らは陽気。親指立てて「うまぁい」を連発。
そう旨いのよ。それは間違いないわ。旨いの。
そして私たちの前にも、来ました。
とーんとウナギ様。お久しぶりです。いつ以来でしたか??
なんて秘かに会話して、おそるおそるお箸を入れました。
おぉぉ・・よかった。
直火焼きの関西風
蒸して焼く関東風が嫌いではありませんが、どちらか選べと言われたら、それは何か特別なことがない限り「直火焼き」を選びます。
・・・え?? 特別なこととは? ・・・
・・そ、奢っていただいた時。滅多にありませんが、そんな時は「関東風、いいですね。上品」と言いながら、いただきます。これ大人の嗜みですね。
どっちも美味しいのに変わりはありませんから。
いやいや、そんな余計なことはいいですが、ホントに美味しかったです。
タレの味も私好み、少し甘さ控えめで、ご飯の邪魔しません。
ウナギ食べている、他の席からも「Oh!」と、声が上がるのも、さもありなん。
改めて、近鉄百貨店の店員さん、いいお店をありがとうございました。
それにしても、日本人客は私たち以外だれもいないというのに、外国人さんたちにはこんなに知られ、愛されているなんて。
日本のグルメ本、いったい何してるのよっ。
和歌山ったら「和歌山ラーメン」だけって、それはないでしょ。
帰りの道すがら、有名ラーメン店の前にまだ行列している人たちを尻目に、私たちは十分満足したランチをいただいて、帰りのシャトルバスに乗り込みました。
もう幸せすぎて。(笑)言葉なし。あとは昼寝か・・
いやいや、その昼寝は案外できません。クルーズ中は、なんやかやと、やること一杯。だって毎日、知らぬ間に一万歩ですよ。
理想的な日々を送らせていただいてます。
一旦は部屋に帰りましたが、もう残り少なくなった日程で、やらなければならないことはあります。
まず下船についての、お知らせが来ていますから、手順は一応読んでおきましょう。
朝が早い・・ちょっといやだけど、仕方ありません。次の航海のために、準備が必要でしょう。
そして次にやるのは、フォトギャラリーで、自分の写真をダウンロードすることです。
船内でご飯を食べてる時や、散歩のときなど、この船のカメラマンが写真を撮っていてくれたことは知っています。
そして、食事の跡や、ホライゾンコートの行帰りに、エレベーターの前で写真を撮ってくれたこともあります。しかもモデルさんのような、ポーズまでつけてくれて。
それらは、ここフォトギャラリーで検索すると、画面に出てきます。しかもメダリオンをかざすと、自分が映っているものだけが画面に出るのです。すばらしい。
余談ながらこれ、エレベーターや階段の踊り場にあるインフォメーションテレビでも見れます。ただその時は誰かがいつも歩いていますので、こっそり・・という訳にはいきません。自信のある方はどうぞ。![]()
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で、そのいるだけダウンロードしたものをそのまま、携帯に入れたり、プリントアウトしてフォトフレームに入れたり、外国映画(最近はとくに韓国映画では必ずありますね)のシーンのような額に入れたりしてくれます。
なんならコーヒーカップに焼き付けてくれたりもします。
撮ってもらう時は「これで遺影はばっちりね」と言ってカメラマンさんを苦笑させましたが、家人と二人の写真を額に入れて部屋に飾る・・・
むりむりむり
それは要りませんよ。見たくない。自分も見たくないけど、きっと我が家に来る友人知人も見たくないはずです。
なので、遺影用に五枚ダウンロードしました。一枚おまけで付けてくれました。
その上、一枚は無料でプリントアウトしていただけました。ありがとうございます。
これで下船までにやらないといけないことは終了です。たぶんね。
今夜のディナーは特別料理「ランド&シー」がメインにあります。
これは牛フィレステーキとロブスターで、一航海中に一度出されるそうです。
ロブスター!! 今日はなんて日でしょう。(いや、JTB通信で今夜はランド&シーは判っていたのです。それでもなお、お昼はうなぎ・・もう天罰が当たっても、やむ得ないでしょう。潔く受けます、アーメン。
その前に、せめて泉の湯で、少しでも、エネルギーを消費しておきましょう。。。

