逢いたい人には逢えなくて、逢いたくない人ほど目の前にいるって・・神様のいたずらも相当なものですよ。無信心のくせに、初詣は見栄張っている私への戒めですかと聞きたいくらいです。・・なんのために??
このドーミイン宮崎はそう大きなホテルではありませんので、朝食レストランもこじんまり。それでも清潔な白い食器に「冷や汁」や「鶏南蛮」などの宮崎名物もしっかり盛り込まれています。![]()
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こぶりのパンも美味しい。いい気分でご飯も終えて家人がチェックアウトに向い、車を裏の出入り口に持ってくるので、珈琲のみながらここて゜待っててというので、私好みのアメリカンをゆっくり味わっている時でした。![]()
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こういう心遣いは好きですね。数少ない家人の良いところです。
その時、目の前をすっと横切った人影。
思わず見上げると、その人も目線を下げて、ばちっと視線が合いました。
あのジジィ
・・なんで今、ここなんよ・・
そしてその人も、昨日も今日ですから、私の顔覚えていたのでしょうね。しかも目の前でエレベーターの扉が閉まった時、正面にいたのは私です。![]()
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・・きっと彼は「あのクソババァめ」と毒づいたことでしょう。判ります。![]()
・・そういう心境に理解はあるのです。私。反省はしませんけどね。![]()
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バチと合った視線に火花が散った・・かどうかは見えませんでしたが、お互いを認め合ったことは確かです。
彼が何か言おうかとしたとき
「もういいよ。珈琲おわった?」と暢気な声。
思いの外早く家人が車を回してきたようです。そしてジジィを見ると
「あっ。ど~も。おはようございます。いまから食事ですか。美味しかったですよ。
じゃ、うちはもう行きますので~」と、話の糸口をもたもたと探している彼に手を振って残った私の荷物を持って翻っていきます。![]()
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私も慌てて後を追います。
「ほら、まだ見てるよ。案外しっこいタイブだよね。」と車に乗り込むときに囁く家人。振り返ると・・ホントだ。(笑)
私が乗り込むと、なんと家人は彼に手を振って運転席に乗り込みます。
常日頃、意味もなく突然にカッコつけることの多い家人ですが、たまにはこんなタイムリーな「カッコつけ」もあるのです。
ま、おジジとおババの
「年甲斐のない争い」と言えばそうなんですが、これも旅の愉しみ・・え? 楽しいのは私だけですか??
たしかに、あのじーさんは、楽しくはないでしょうね。でも、どうせ彼も帰れば奥さまに、いかに自分が理不尽な目にあったかを力説しますよ。絶対。![]()
ジジとババはそんなものです。魔女おババが言うのですから間違いありません(笑)
さて、今日はどこに行くのか・・
実は、昨夜またまたチャッピーに聞いてみました。今回の旅で何度もチャッピーに聞いて、何度も裏切られているというのに、私も懲りない女です。
でも、今回の提案「クルスの海展望台」と「馬の背展望台」は、宮崎から大分にかけての、リアスの海岸沿いにある場所で、今日みたいに青天の日は絶対きれいなはず。
・・・海が好きなのですよ。私。![]()
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車が動き出した時には、もうあのジジィのことは記憶の彼方。
「冷や汁」たーんと食ってなさい。←お腹壊すわ。厭な女です。(笑)(笑)
今回のチャッピーは褒めてあげましょう。
クルスの海展望台はそれはそれは素敵な海でした。
小高い山の上にあって、小さく開けた展望台に鐘が吊るされてあります。
こういうのを見ると、絶対鳴らしたくなるのが私です。はい。年甲斐もなくです。
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しかも、周りには車も人もいない。ならばと思い切り振り、鳴らしてみました。![]()
だからといって、大きな音がでるわけではないのです。これは判ってはいたのですが、こういう場所にくると、理性とか相応の落ち着きとかがいつの間にか剥げ落ちているみたいです。![]()
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目の下に砕ける白い波は砂浜に消えて、周囲の木や草が緑濃く海にせり出しいる景色は南国のどこかの海のようです。![]()
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しーんとした静寂の中で、遠くのその波音だけが、ざわざわと静かに聞こえてきます。こんな綺麗なところなのに、誰もきていないなんて・・「箱もの行政の失敗」といえばそうなんでしょうけど、今の処私にはこの状況が有難いです。
そしてそのまま、もう少し上がると「馬の背展望台」があります。ここは駐車場も広いです。ここに車を停めて、山の上まで歩きます。
足元は悪い。坂は急峻です。口ではいくらでも応戦できますが、こういう体力勝負では圧倒的に分が悪い。いや、年のせいではありません。ずっとそうです。音感と運動神経は母のお腹に置いてきました。![]()
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行き交う若いカップルに「頂上まではまだだいぶある?」と聞くと、彼の方が怪訝な顔。日本の方ではなかったみたいです。
上を指差して「long?」と聞くと、ぱっと笑顔になって
「no! short!」と答えてくれました。
「Thank you」と親指を立てると彼も両手の親指立てて、
「fight!!」と。
彼女さんも応援してくれます。
国内外を問わず、旅に出ると外国の方がよく声を掛けてきてくれます。日本の若い男女も聞けば親切に教えてくれますが、もうひとつ内側に入ってくるのは外国人さんたちですね。![]()
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それにしても年取るって・・いいわ。
いやこれほんとにマジでそう思います。みなさん親切。
まだよぼよぼと歩いてはいないつもりですが、しかも可愛げのあることを話はしませんが、それでもおババにみんな親切。
ほんとに旅にでればしみじみ、その親切が染み入ります。
さて、お昼はサーファー宿に付随のレストラン。「金ケ浜食堂」
ここは、愛想がいいわけではありません。もちろん悪くもないですよ。
でも、なんだか気持ちのいい対応と、なんといってもお魚が美味しい。
海に面した側はすぐ下が浜辺です。
その先にはサーファーさんが海に向って歩いています。
それを見ながらのランチです。美味しくないわけがない。
数量限定のお魚コースは残念ながら売り切れていましたが、海鮮丼は最後のふたつ。
もち私達で終わりです。
天草の海鮮丼も美味しかったですが、ここもそれに劣らない美味しさ。引き締まった鯛の弾力がうれしい。それに圧倒的リーズナブルな価格。
地元のおじさま、おばさまがいらしているのは当然ですね。![]()
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食事が終わると海に出てみると、それは見事に灼けた肌のマダム。![]()
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少しお話をしていると、横浜から会社経営のご主人と、社員さんとで総勢14名で、午前中に空港について、いまここに着いたばかりなのにもう若い子は海に出てるんですよと笑ってらっしゃいました。![]()
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「さきほどここの部屋を片側全室貸切にされてた方ですね。」と言うと
「そうです。主人が海男で、社員もなぜかそういう子があつまっちゃって・。ここに来ない子は別のところに連れて行かなくっちゃあなんですよ。」と笑っているマダムは楽し気でした。![]()
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私などはサーフィンといえば、湘南でしょと思ったりしましたが、ここ(宮崎)の海は全然違うのだそうです。今日飛行機で来て、明日、明後日と滞在して、帰りぎりぎりまで海に出て、帰るそうです。若いっていいですね。・・私はしたくないですけど(笑)
そのまま海岸線を走って、今回の最終宿泊地、別府に着きました。
昔は別府といえば「杉乃井」が定番でしたが、前回利用してからはもうすっかり「お宿 野乃別府」のファンになりました。前回は台風真っただ中でしたが、今回は青天。さぞや露天風呂は気持ちのいいことでしょう。。。

