ホライゾンコートに行く前にと、部屋に戻って先日もらった次のクルーズパンフレットを持って、クルーズカウンターに寄ろうかということになりました。うずまき星

部屋戻れば、もちろんベッドはびしっと皺ひとつなく整えられ、いつもきれいです。

 

私たちの部屋からエレベーターは近いのですが、この船にはエレベーターが三ヵ所あります。全部と中央部と後部。

私たちは部屋の位置柄、後部を使いますが、これが案外ややこしい。

上下にはストレートで行くのですが、メインの5.6.7階となると、一旦7Fで降りて中央部か前部に乗り換えなければいけません。

 

ちょっとめんどうですが、その代わり、私たちが主食で使ったインターナショナルダイニングには後部エレベーターですんなり行けますが、他のエレベーターでは一旦7Fで降りて、乗り換えねばなりません。

どちらを選ぶかは、部屋の位置に寄りますが、終わってみればどちらも歩く距離はほぼ同じというこに気付きます。

これも、私たちに少しでも歩いてもらおうという、配慮かなと思っておくことにします。

 

フロアに着いたものの、担当者はいない。こんな時、外国の人は慌てず騒がす、じっと待っていますが、日本の庶民はそれができない。3分もなにもしないでいると、イライラしてくるのですよね。UMAくんえー

 

そこで同じフロアにあるJTBデスクに。

ここには常時二人の担当者さんがいます。

事情を話すと、見に行ってくれて今は担当者がいないと言います。いや、いないのは判ってますけど、だからここに来たのだけど・・と言いたい気持ちをぐっと押さえて、

「それでいつくればいいの?」

 

「五時にはいつもおりますけど」

五時か・・五時にはもうディナーの準備に入るのです。

それでも、仕方ないので一旦引き下がろうと思いましたが、ここでプリンセスプラスについてもう少し聞いておこうと思って、アプリ以外に付いてるものを聞いてみました。基本、アプリにはすべてあるのですが、ひとつ聞いて初めて判ったのが「ケーキ

一航海に二回。オリジナルケーキのサービスがあるというのです。

 

一航海に二回か・・案外ケチねと思った私はバカでした。

JTBさんに連れられてバーのカウンターにいくと、中のお姉さんが「かなり大きいですがいいですか?」と釘を刺してきます。

ここまできて「もういいです」とは言えません。

 

「はい。大丈夫。二人で食べますし、冷蔵庫に入れておけば2.3日は大丈夫でしょ。」

「あー。冷蔵庫ね。それなら大丈夫かも。」と奥に行ったお姉さんはしばらく帰ってきません。

そして、帰ってきた彼女の手には、直径30㎝はあろうかというお皿に横にされた1ピースのケーキ。全体は白いホイップクリームで覆われ、切り口は何段かもう数えられないくらいの層になったスポンジケーキ。ホイップクリームの周りはカラーのチョコチップが撒き散らされています。まさしく「アメリカのケーキ」そのものです。

 

 

・・おっきい」思わず洩れた言葉にお姉さんが頷いて

「だから言ったでしょ。残すともったいないからね」と言います。

これ、私に対するプレッシャー・・言ってることは確かに正しいけどね。

「あ、ありがとう。いただくわ」と、中古車セールのコマーシャルみたいなセリフを残して、私たちは自室に戻りました。

 

「どーするよ。これ。」困惑する家人。

お皿が重くて、取り落としそうだったと告白しました。

「どーするって、食べるわよ、食べます。あなたも食べるのよ」と宣言して、フォーク入れる前に娘にラインで送ります。チョコカップケーキカップケーキロールケーキ

 

ぜーったい食べないから。掛けてもいいわ。」

なんと可愛げのないこと。意地でも食べてやる。

 

しかし・・アメリカのケーキは大きさとその甘さに、敗けるのですよね。

甘いっ。何が甘いって自分が砂糖壺に迷い込んだ蟻になった気がします。

と、とりあえず下から三センチは私ね。あなたは五センチ。

 

「げっ・・それは無理。三センチでも無理かも。」

「何言ってるのよ。普段はなんでも食べるでしょ。うどんなら二玉でしょ。」

「いや、これうどんじゃないし・・」

 

不毛の会話が続いて、自分的には精いっぱい食べましたが、どうみても残りの方が多い。ラップがないので、布ナフキンを被せて、そっと冷蔵庫にしまい込みました。

・・饅頭怖いのような展開。冷蔵庫を開けるとケーキがある・・こわっ。

 

 

そんなこんなでホライゾンコートに行きそびれて、そのまま私たちは今夜のディナーにサンタフェダイニングを選びました。

 

入口で予約してないことを告げると「シェアOK?」と聞いてきますので、それもよいかとOKするともうすでにみなさんが着席している席に案内されます。

私たちを含めて4組8人ほどです。

「失礼します」と後から来たものですから声をかけて座るとメニューが来ます。舐めるようによく読んで(笑)・・お料理の名前と下に素材が書いてありますから、ここが大事。

 

すると、家人は自分の隣のご婦人もう話してます。女性二人組で、博多から来られたそうです。長いお友達で、お二人とも黒メダル。すごっ。

博多Aさんはちゃきちゃきした感じでとても活動的、プリンセスのショー命で毎晩見ているのだそうです。

 

「ボクもショー好きなんですよ。まだ一回見ただけですが。」

「あーら、それは残念ね。今夜から毎日見なさい。30分前には行かないと前の席は取れないわよ。」と博多Aさん。プンプン

博多Bさんはどちらかというと、Aさんが決めたことに従うというかんじですが、それでもこうして長い友情が続いているということは、お互いが必要不可欠を補い合ってうまくいってるということなのでしょうね。

 

私の隣の栃木のご夫婦は、妻さんも夫さんも、口数少なめ。時々夫さんが、日本史なんかを口にしますが、妻さんは頷くだけで声を聞きません。

こういう人にお喋りさせるのが私の趣味です。どんな趣味?

 

「ご主人お城好きみたいですね。奥様は興味なし?」

「いえ、興味なしではないのですけど。」下を向いて小さな声で、ちまちまと肉を切っています。

 

「私はお城はすきなんですけど、そこまでの行程が今はきらいなんですよね。やたら長いでしょ。ひろーい公園横切らせたり、歩かせたり、たどり着くまでに息切れします。」

「そうですよね。」

 

ご主人、歴史強そうですけど、ああいう退部は蘊蓄聞いてくれる人が傍にいないとダメなんですよね。ふふ」

 

ここで、栃木妻は喰いつきました。

「そーなんです。私いつも聞かされて、もう聞き飽きました。

 

隣の夫さんはぎくっとしてナイフ取り落とすとこでした(笑)

 

「まぁでも聞いてあげないとね。表にださない機嫌もあるしね。」

「そうなのよ。いつもそうね。自分の言いたいことだけ言っとけばいいってかんじなのよ。」

 

うんうん。もうここまで掛かったら、私の手の内です。(笑)

夫さんの手は止まっていますけれど。

 

でも、ご主人は決して無理強いはしないでしょ。旦那様としては、優秀なんじゃない?」

「そーかしら。」と言いながら彼女はちよっと嬉しそうだったりするのです。

 

そこからは、夫さんも交えての話が進みます。

なにしろ、日本史なら大抵の時代の話には付いていけます。私、かつては「歴女」でした。古い時代のですが。

 

そのご夫婦のお隣が広島お友達。

このお二人がすごかった。広島Aさんは見るからに人のよいおばちゃんで、浅黒い顔がかえってチャーミングで、優しげです。

 

そしてそのお友達広島Bさんは色白の小柄だけど気の強そうなおばさまです。

まずBさんが、ショーについて話はじめました。

この人は、ひろし君のおっかけで、この船の次のクルーズがシンガポールだからそれも予約取ってんのよ。」とばらしちゃいました。

 

ひろし君というのは船内でいろいろなイベントをする時の司会だったり、明日の予定をテレビで紹介したりするこの船のスターです。

 

 

「あらぁ~。やめてよぉ」と言いながら、広島Aさん満更でもなさそう。

 

「でも、ひろし君今回のクルーズで一旦降りちゃうのよね。行かないのよ。シンガポール。ばっかでしょ。」口調は厳しいですが、お友達への愛は感じます。

 

広島Aさんのメダルも黒。プリンセスリピーター、どんだけいるのよ???

そうなのよ。知らなかったの。残念やったわぁ。」と言いながらそれでもたっとも゜悔しそうではありません。これを「お人柄」というのでしょうね。

 

広島Bさんは、素知らぬ顔でパクパク食事を続けながら、子供や孫総連れでクルーズに来た事や、今度娘さんと飛鳥Ⅲに乗ることを滔々と話します。

これが、嫌味や自慢話に聞こえないのは、広島Bさんの人柄か、クルーズの力なのか。

「すごいですよねぇ」と言うと

 

だってあなた、子供にお金残してもしょうがないでしょ。私が使えばいいのよ。」

そこんとこは賛成です。いくら使うか、使えるかの差はあれ、その心意気には賛同します。

「孫なんて、ボクらが行けるようになるまで、ばあちゃん元気でいてよですって。」

 

「また、判りやすい。いい子やありませんか。心のない労わりよりずっと楽しいですよね」

「そーよね。うふふふ」

なんて会話が、このクルーズ船の中で、交わされていようとは広島Bさんのお子さんもお孫さんも夢にも思いますまい(笑)てへぺろ笑

 

 

話はテーブル中で盛り上がっているのですが、突然広島Aさんが立ち上がり、「たいへん。ごめんなさい。私もう行きます。」と、デザートも頼まず、出て行ってしまいました。

どちらに?と思っていると、博多Aさんも「私も。」と立ち上がるのです。

「え、どこに?」家人が聞きます。

「ショーに行くのよ。30分前にはいかんと、前の席獲れんとよ。」

 

 

ショーは全席自由です。ギリギリでも入れますが、確かに早めに行かないと、前の席は無理でしょう。

そしてこれは行き始めて知ったのですが、ここでは関取は許されません。隣を空けておくと始終ここは開いてるか?と係が聞きに来ます。とても公平です。

 

博多Bさんは、ゆっくりしていて、「あんたデザートは?」なんて言ってますが、彼女は行かないのか。

「じゃ、オレも行く。」と、家人も一緒になってデザート放棄です。子供かっ。

 

残ったのは私と、栃木夫妻と博多Bさん、広島Bさん。

もちろん私たちはしっかりデザートいただいて、ダイニングの出口で別れましたが、後で聞くと、博多BさんはAさんと合流して一番前の席で見たとか。栃木夫妻も前の方ではなかったけれど、ショーに行き、広島Bさんは部屋に引き上げたそうです。

私は、6。7Fのブテックや宝飾店を一人で散策。娘たちへのおみやげの下見です。

 

ショー自体は45分なので、待ち時間と合わせて1時間と少しです。終わって待ち合わせることにします。

 

家人・・はい、家人はしっかり博多Aさんの隣、つまり真ん前でショーを楽しんだそうです。こういう要領だけはいいんですよねぇ。

 

なんて長い1日。素敵な1日だったことでしょう。

レストランのシェアの楽しいこと。その夜、私は娘の次男に秋田犬の絵葉書に「いーちゃんもあーちゃんも、お友達100人できるかも。勝ったね~」と綴りました

 

 

 

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