現代美術館は兼六園の西側、周りに歴史博物館や市役所のある通りです。
お堀端の道に沿った風情ある道筋は、京都とも他の街とも違う風情が漂います。
建物は歴史を感じるのですが、道や区画には現代性が感じられて不思議な一角と言えます。
バスからこの風景を見るのはとても楽しいです。
まさしく「ハイカラ」という言葉がぴったの街というイメージです。
人力車が通って居たり、花村紅緒が紫の袴で大きな車輪の自転車に乗って走っていてもなんの不自然でもない光景に見えるような街です。
※御存じでしょうが、花村紅緒は大和和紀さんの「ハイカラさんが通る」の主人公の名前です。
バスを降りると、通る風までがその時代の香を纏っているようです。
私は、金沢に来たからには、ここにはどうしても来たかったです。
日曜日のせいか、子供もたくさんいました。外国人も、若いカップルも。私たち世代も。まさしくみんなが来ているという感じです。![]()
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私には現代美術というのがよく判りませんが、自分の思うように解釈するのが前提というセオリーだけに頼っての鑑賞です。なので、正面ももちろん、斜めも台の上も入口も。すべてのあるものを縦にしたり横にしたりで、作品は見るものと思っていますが、そういう私の好奇心にぴったり。
ただ、家人は性格的にそういう自由が苦手のようで、なんだかギクシャクしていますが、それはそれでこの場に合っているかなとも思います。
有名なプールの下には、もう当日券完売で行けなかったのが残念ですが、有り得ない構図の芸術というもののしっぽぐらいは見えたかもしれないと思います。
そしてここの学芸員さんたちは、若い方が多く、質問に困ったような顔で答えてくださるのが好ましく感じました。
あんまり、私みたいな学芸員さんはおりませんが、不愛想だったり、話しかけにくいというイメージの方は少なからずいます。
ひと周りして喉が渇いたと思っても、喫茶室は満員。外も一杯。
もうこれは駅に帰るしかないかと思い定めて、帰りのバスに乗ります。この時期にしては柔らかくてあたたかな陽射しが、道行く人の外套を脱がせて、本当にいい気持ち。
駅までもどって、もう一度鼓門を見る。もう誰も振り向きもしませんが、出来た時はたいそうニュースになったものでした。
金沢駅では、可愛い子供たちが和服で、和楽器の演奏を聞かせてくれます。やっぱり加賀百万石ですね。京都とは違う古の日本が息づいています。![]()
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そして駅のお土産処で探しのが、諸江屋の落雁「万葉の花」
前述したように、私が金沢によく来ていたころ、お土産は必ずこれでした。
ただ、この万葉の花は「生落雁」なので日持ちがしないのです。
昔は忍者寺の近くに、諸江屋の本店があって、そこでお話しているうちに、何代目かの店主さんと親しくなって、川向こうの料理屋(たしかそんな言い方だったと思います)を教えていただきました。
まだ若かった私らは敷居の高いお店や、高級なお店には尻込みですが、そんな私たちの貧乏度を、いい塩梅に忖度してくださったのか、入りやすい、でもそれなりの古さと格式が、私らにも感じられるようなお店をおしえてくださいました。
以来、お土産は「万葉の花」と決めていました。日持ちしなくともです。
日持ちしないので、金沢市内外では売っていません。デパートの物産展にも出品はしていません。
あれから幾年。さすがに包装技術が発達して、その日かぎりなんてことはなくなったらしいのですが問題は私たちが、クルーズの途中だということです。
帰るまで保つのか。
恐る恐る賞味期限を見ると、私たちが帰った二日後。もうすぐに購入です。迷いはありません。
娘にラインして、やったよと言うと、彼女も大喜び。
その間に家人は娘の次男にと「龍」と刺繍の入ったキャップ。次男には帽子と決めているようです。
金沢の人の波に酔いそうになりながら、帰りのシャトルバスに乗るともうぐったり。若くはありません。そしていちものように家人の膝の上にはおみやげ袋がでーん。![]()
かつての映画「二百三高地」で、主人公のあおい輝彦さんが教え子の金沢の小学生たちに「美しい日本」と黒板に書いていましたが、それはここだったのですね。
婚約者の夏目雅子さんがその文字を大切にしていたシーンは美しかったです。
港に帰ると、船の入り口までにおみやげものやさんがずらり。
でもこれは、どうやら金沢というより、クルーズの外国人用の日本のみやげのようです。
いいんですけどね、古着の着物や帯を並べているのも、ありかとは思いますが、その帯の刺繍糸が切れていたり、着物の半襟が薄汚れていたりしているのを見るのは、日本人としてはちと辛いです。
古着とはいえ・・
そんな後ろ髪をひかれていたせいか、船に帰ったら食べようと買っておいた「のどぐろのおにぎり」と「能登牛のおにぎり」二個をどこかに忘れてしまって・・がっかり。
もう外はかなり暗いです。なのになんか音がする。
そう思って、扉を開けてデッキに出ると、目の前のドラムが並んだ切れ目のところで、出航セレモニーの、よさこいが演じられているではありませんか。
赤い着物に黒い袴の裾をしぼり、ハチマキの少女たちが、溌剌とよさこいを舞っています。その音が風にのって聞こえてくるのです。
今回のクルーズで進行方向にむかって右側の私たちの部屋は、海側なので部屋から出航セレモニーは見えないパターンが多いです。
それが、船長の気ままで(と、言う事になってます。)入港場所を変えたからか、今回はこちらから見えるようです。
煌々とライトが照らされて、びしっびしっと決めるよさこいは壮観です。
忘れたおにぎりも、疲れた体も、忘れてしまいそうです。
セレモニーの余韻のままに、今夜もしっかりいただきましょう。![]()
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そして現金なもので、夕飯をいただいたら、疲れも忘れて、この夜は、私もしっかりショーを楽しんできました。
なんて素敵な夜なんでしょう。ショーに行くと、最前列はあの博多AさんとBさん。
じつは前日の時も、部屋に帰ったのは私だけで、私のお隣のあの最初ひとみしり妻さんと夫さんも、来ていたそうです。
二人とも真ん中より後ろで、大人しく座ってたから、呼んであげたんだけどねーと博多Aさんが言いますが、でもあのご夫婦はそれでよかったのではと思います。![]()
みんなが自分の意志と距離でお付き合いしているのです。とてもいい距離で。
今日の金沢もよかったです。なつかしい金沢はやっぱり素敵でした。
夜は楽しいままに更けていきます。。。ではまた次の回で。。。
現代美術館の作品です。もっとご紹介したいのですが、なかなかよいのが見つからなくて。



