朝は早くに目が覚めました。
まだ五時前です。一度目覚めたらさすがに今日はもう寝ようとは思いません。
寝れば寝れたと思いますが、少しは余韻を楽しみたいです。
空は曇っていますが、進行方向の灯りは「横浜の灯」です。![]()
![]()
シルエットだけだったレインボーブリッジが少しづつその姿を鮮明にして、下をくぐる頃には鉄骨のひとつひとつが目の前に迫ります。
出航時にこれを見逃しのは不覚でしたが、しっかりリベンジするのが私です(笑)
この、朝焼けの前の空がまだまだ暗い頃に仰ぎ見るレィンボーブリッジは美しい。
人の手が作った無機質の美がここに集められている気がします。
うっとりと見惚れている間に時間はすぎて、今日の朝ごはんは一時間早いのです。
席を待つのもいやなので、早めにエレベーターを降りインターナショナルへ。
ここには最初から最後までお世話になりました。
すると私たちの前に芦屋ダンディと奥様が。
「おはようございます」どちらともなくご挨拶。
すぐに10人ほどが並びます。後ろの奥様が「あーぁ。また現実に戻るのね」との言葉に皆苦笑い。
現実があるから夢が楽しいということを、もうみなさんご存じ。![]()
![]()
その上の常套句です。
いつものように食事は始まって、パンもやっぱり美味しい。
食事も半ばころ、ヒロシ君の声でアナウンス。今からの下船についてのご案内です。
もう前夜からあんないパンフレットはJTBからも、プリンセスからも届いています。
それでもヒロシ君の甘く優しい声で、ゆっくりと流れると、おっかけおばさま達はどれほど嬉しいことでしょう。![]()
![]()
![]()
部屋に帰って自分の手荷物に届いていたナンバーチケットを取り付けて、このナンバーの順に呼び出されて下船します。それまでは部屋を出てオープンスペースで待機です。ここでもクルーは通るたびに手を振ったりのサービス。
あのピアノバーのウェイトレスさんも通りがかって「は~い」
「おー。昨日のダンスすごかったね。さいこーよ。あのグループではあなたがスターよ」家人は調子のいいこと言いますが、彼女はそれもうまく受け止めてくれます。
ターンしながらウィンクして立ち去る彼女に、また次のクルーズで逢えたらいいなと
思ったりしました。![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
待機時間はまああるのですが、退屈はしません。待ち時間もふかふかのソファですから疲れもありません。そうこうしているとナンバーが呼ばれて、下船場所に行きます。出る者も受け付ける者も手慣れたもの。すいすいと動きあっという間に船外に・・。余韻なし(苦笑)![]()
流れるままに歩いて行くと、ナンバーを聞いたブースがあり、そこに行くと、前夜に廊下に置いてあった手荷物が整然と並べられています。
自由にそれを取って、宅配ブースに行くと、往復の手続きをしてあった私たちの荷物は流れるように運ばれていきますが、おっと・・帰りはもうひとつ追加です。![]()
・・・・おみやげ・・ありすぎ??
さて超身軽になった私たちは、中華街で行くとき約束の中国福飾りを買いに行くつもりです。最後の日はどんよりと曇っていますが、行きます。
両サイドのデッキからはゆらゆらと乗客たちが三々五々降りていきます。
そしてふと。反対側歩道を見ると、あの鎌倉ダンディとマダムが並んで、車道をキョロキョロと見ています。![]()
私が手を振ると、マダムが気付いて手を振り返してくれます。
「あぁ、たぶんお嬢さんが迎えに来てくれるのよ。横浜にいるって言ってたものね。」と家人に囁いた時、鎌倉ダンディがそれは素早い身のこなしでこちら側に渡ってくるではありませんか。進行する車の列を避けながら。![]()
![]()
「あ、あぶない・・」と言っている間に白い高級SUV車を停めると、大きな身振りで回してくるようにと指示しているようです。
・・あぁあれがお嬢さんの車なのね。さすが・・とまるでドラマにあるようなセレブリティなシーンに見惚れてしまいました。![]()
![]()
そしてマダムのもとに帰ると、私たちのことを教えられたのか、大きく手を振ってくれます。
「気を付けてねー」
「気を付けて~」と叫んでくれます。
私たちがこれからまだ飛行機で帰ること知っているのでのことだと思います。![]()
「ありがとうございまーす。そちらもお気をつけて! またお会いできるといいですね~」
私たちも道の反対側から叫びます。こんなこともここでは平気。なんの衒いもなくやれます。
早朝の下船で、しかも思っていたよりずっとスムーズな動きで、中華街が開くにはまだ間があります。近くのスターバックスで一休み。外は雨です。![]()
クルーズ始まって以来の雨が今日なんて、なんてついてる私たち。でも、もうちよっとだけ雨は待っててほしかった。。
そんな願いが届いたのか、スタバを出る頃には、なんとか雨もあがり、勇躍中華街に。
まずはランチ。と、今度は中心から少し外れた店を探してみました。
火曜日といえども、さすが中華街。人はおおいです。
じつは、帰りも萬珍楼と決めていたのですが、なんと火曜日は定休日。ならばいっそ脇道の名店を探せとなったのです。![]()
![]()
![]()
![]()
そして辿り着いたのが「景徳鎮」四川料理の名店なのだそうです。
実を言うと、私は四川はちょっと苦手。
ここに決めたのは。開店を並んでいる作業服のお兄さんが二人。
ショーケースで悩む私たちが「これかな」と麻婆度風を指差すと「それ超辛いっすよ」とぼそっと教えてくれたのです。
私たちが萬珍楼に行きたかったというと、彼らはその萬珍楼の定休日に店内のメンテナンスする仕事をしているのだそうです。
なんという奇縁。
そんな彼らが食べるのだから間違いないと家人は力説します。そして晴らはその超辛い麻婆豆腐をオーダーするのだそうです。
そうなると、オレもというのがいつものバターン。
「初見でここの食べ尽くした人いませんよ」まで教えてくれたお兄さん。
「あ、一人女の人でしらっと食べていた人はいましたけどね。一人だけですよ」
ここまで言われると、退くに退かない家人です。
私は冷静にメニューを見て「海鮮五目汁そば」
もち点心つきで(笑)
はい。とても美味しかったです。大き目のエビも白身魚も烏賊もその悉くが美味。
そして家人は、喘ぎながら死力を尽くしましたが、やはり食べ尽くすことはできませんでした。
額に汗を浮かべて健闘しましたが力及ばず。
お兄さんたちは先に入って先に帰る時「がんばってください」と声を掛けてくれましたが、あれは無謀な老人へのエールだったのでしょうか。
それでも「いいのよ。これで。食べてみないと判らない。美味しかったよ」と言い募る家人。ふん、やせ我慢も
たいがいにしろよ。
「あらそ。私ここの海鮮五目好きよ。次もここがいいかも。あなたは次も麻婆ね」
「い、いや。今度は海鮮食べてみる。美味しそうやし」
「少し試食したじゃん。もう味判ったでしょ。ここは麻婆よっ。」
人の言う事聞かんくせにという言葉は飲み込みました。
何か言いたげな家人を振り切って、私はあの福飾りの店に向いました。方向判らんけど。
私たち以外の客はいない。
そして壁にかけられた福飾りを見ていると「これはいいよ。天運、金運、健康運、子供にも恵まれるし・・」と店員さんが寄ってきます。
「いやいいのよ。もう決めてるの、二週間前の夜にここに来て買うけど今からクルーズなんで帰りに寄るって言った客よ。あの時の店員さんはいないのね」
「夜?、ああそれなら違う人ね。夜は違う人よ。」
納得です。確かに同じ人のはずがない。
「これはね、元気になる運よ。それと子供に・・」彼女はまた続けます。
「いいのよ。もう他の運はいらないの。子供も育てたし、この年まで元気だし、いまさらもういらない。今から欲しいのは、お金だけ。だからお金だけの運、ちょうだい。」
・・・となりで家人が口をあんぐり開けています。
もうちょっと言い方があるやろという顔ですが、もういいんです。旅先ですもの、ホンネでいいでしょ。(笑)
「そーよね。じゃこれね。金運強いよ」
・・それ最初に勧めたやつじゃんと思いつつ、中国人の口車には乗るまい(笑)
台湾かもしれないけど・・
しっかり自分で選んで決めました。今年の正月福飾りはコレです。。。
このあと、羽田に向かい、私たちは無事に帰宅いたしました。
ながいながい旅日記でしたが、お付き合いくださってありがとうございました。
これから先の自分の備忘録のつもりで記した旅日記が、ブログのおかげで思いもかけぬ「読み物」になり、嬉しいばかりです。
この際だから、書き溜めた他の旅日記もここに掲載しょうかとも思いましたが、それはまた再考ということで・・(笑)
たび日記は終わりましたが、ブログはまだまだ続きます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。。。

