日々の成功と失敗 -7ページ目

年末年始の大騒動

年末年始、大荒れです。

昨年末、担当の調査報告の幹部説明会がありました。

ちょうど、その日は僕とA君の二人が被告席に立たされて発表し、幹部から質疑を受けることとなっていました。

で、A君とどちらが先に発表するかでジャンケンとなり、僕がジャンケンに勝ちました。

そして、迷わず先に発表することを選びました。

なぜかって?
後ろにまだ発表者がいれば、質疑時間も短くて済むと思ったからです。

ところが、A君、なんだかニヤニヤしてまして、「ホトトギスさん、ご健闘を祈ります。」なんて余裕をかましてました。

なんだかイヤな予感がしましたねえ。作戦ミスかなと不安がよぎりました。(苦笑)

そして、いざ発表の会議室へ!!ガガ~ン。。

何とか報告だけは無事済まして、後は質問の時間…。

すると、いきなり統括部長B女史が噛み付いてきました。

B女史、「わからないわねえ。あなたの調査、どんな特徴の人を対象にしているの? 私と全然、感じ方が違うのよねぇ。」

キタ~と思いましたねえ。自分の感覚と合わないものは全て間違っているって言いたいわけ?
そりゃそうでしょ、あなたの方がよっぽど特殊ですから、と言ってやりたかったですが、怖いから止めました。(苦笑)

僕、「平均的な調査結果です。これから、いくつかパターン化して特徴を出します 。」

B女史、「ああ、そうなの。その結果、あたしに絶対報告してね、気になるから。それと親会社の意見は聞いた?」

僕、「いや、まだですが。」

B女史、「そりゃそうよねえ。親会社に見せたら発禁物だわ。」

ガガ~ン、さすがに頭に来ましたねえ。親会社、関係ないでしょうに。

すると、今度は社長が爆発!
「面白い部分はあまり根拠がなく、確かな部分は当たり前の事ばかり。俺は反対だあ~!!」

すると、C所長が、
「すんません、ホトトギスさんのせいばかりじゃないんです。僕が前やった調査も踏まえてるんです。」

社長、「どいつもこいつも、ボケが。どうしょうもない。親会社は何か言ってた?」

さすがに我慢できなくなりまして言ってやりましたねえ。

僕、「ウチは親会社の子分ではないですよね。それから、当たり前の事でも大事な事はしっかり言わなきゃいかんでしょう。」

社長、「こんなんじゃ親会社も相手にせんわな。どうでもええわ。わしゃ疲れた!」

ひぇ~、もうメチャクチャ
  …(*_*)

そんなこんなの押し問答で約2時間! もうボロボロです…。

やっと終わって、席に戻り、A君に忠告しました。

僕、「今日は大荒れだよ。気をつけた方がいい。」

A君、何だか心配そうでしたねえ。

気分転換にお茶でも飲んで、嘱託のC翁のところへグチをこぼしに。

C翁、「俺も一昨日やられたよ。でも、資料は2ページしか出さなかったけどね。君みたいに50ページも出して絞られたんじゃ、割りに合わないね、ハハハ。」

僕、「あの荒れ様、ちょっと変じゃないですか。」

C翁、「まあ、真面目くさった奴らばかりだから、年末疲れが出たんだろう。俺みたいに息抜きせんと…。」

僕、「そうですよね。吉原で若い女性と…」

C翁、「あんまりハッキリ言うなよ。(苦笑)」

まあ、軽くダベッてから席に戻ると、あれっ?A君が戻ってるではないですか。

A君、「ホトトギスさん、ありがとうございました。おかげさまで皆さんお疲れで30分で済みました。」

ガ~ン、そりゃないよって感じでしたねえ…。やっぱり作戦ミスだったようですね。もう、疲れました。

そして、いよいよ年末も押し迫った頃、一斉通知メールが来ました。

なんと、社長が電撃辞任。そして、急遽、辞任挨拶をするとのこと。

行ってみると、

社長、「昨今の困難な状況に耐え、精根尽き果て、体調も崩してしまい、辞任いたすこととなりました。今後は側面から支援させていただきます。最後の方はいろいろと無理難題を言い、すみませんでした。。」

ガガ~ン!
そういうわけだったんですかねえ…
それにしても大変な年末になってしまいましたねえ…(+_+)

と、回りを見渡すとやっぱりC翁はいない…。外遊されてんでしょうか。

それにしても、年末になって、いろいろな事を考えさせられてしまいましたねぇ…
(苦笑)(>_<)

キーワードはデブ、ハゲ、エッチ?

世の中不景気ですよねえ。

不景気は人の気分も何となく曇らせ、何事もやる気を無くさせますね。

まあ、中高年も大変ですが、若い人も大変ですね。

うちの会社でも珍しく不定期に正規の事務職を募集したところ、せいぜい2人くらいの募集なのに160人もの若者が殺到したそうです。

まあ選ぶ方も大変でしょうが、応募している方は宝くじを引いているようなもんでしょうね。

まあ、これだけの凄い採用試験を突破すれば一生涯保障されてウハウハだというならいいのでしょうが、まあ、何とか食いぶちが見つかったという程度のもんでしょう。

こんな状況ですから、若者ですら夢を持てない。まあ、大変な時代になったもんです。

サラリーマンもみみっちくなる一方ですね。新しく来たA課長が、
「ホトトギスさん、親睦を深めるため飲みに行きませんか?」

と言うから、まあ居酒屋の和民くらいには行くんだろうと思っていたところ、最近流行りの立ち食いソバならぬ「立ち呑み屋」でした!
~ショボイ…(+_+)

そんな感じですから、2次会に誘おうとしたら、
A課長、「いや、もう結構です。どこへ行くつもりですか?」

僕も、ちょっとシャクにさわったんで、びっくりさせてやろうと思って、

僕、「六本木のキャバクラでもどうですか? 3万円くらいで何とか。」

A課長、一瞬、卒倒しそうになって、
「とんでもない。明日から生きていけません。小遣い月2万5千円ですから。」

ガガ~ン、まあ何と言いましょうか。給料高いはずの上司のあまりにも情けない姿。。
部下としても希望持てません…(苦笑)

まあ、大体、世の中そんな感じなのですが、まったく別世界もあるんですねえ。。

例の羽振りのいい経営コンサルタントB氏に誘われて、また六本木のキャバクラに行ったんですが混んでました。

そこで指名のC嬢が言うには、
C嬢、「凄いお客がいるの。給料以外に副業もして月180万円も稼いでるんだって。」

僕、「はあ、この不景気に信じられませんね。何やってる人?」

C嬢、「美容エステが本業だけど、別に不動産コンサルタントとして講師料、相談料を荒稼ぎしてるんだって。将来は不動産専門に独立したいそうよ。」

僕、「何ではじめから不動産をやらなかったのかな?」

C嬢、「目の付け所が凄いの。キーワードは、デブ、ハゲ、エッチだそうよ。」

B氏、「なんか凄く露骨だな。」

C嬢、「景気に関係なく儲かる仕事として、ダイエットや美容関係、かつら産業、エッチ関係があるので、まずそこに目をつけて資金を稼いでるんだって。そのうちに不動産の方でもコンサルタントとして稼げるようになったと。」

B氏、「海千山千ていう感じだね。凄いもんだ。」

なるほどねえ…デブ、ハゲ、エッチですか。なかなか思いつきませんけどねえ。。

C嬢、最後に「不動産鑑定士はうまく使えば安定して稼げるってよ。だから、ホトトギスさん頑張ってと彼も言ってたわよ。」

うわっ、そんな凄い人に間接的にですが激励されて恐縮です。
 …f^_^;

後日、職場で残業してると別の部署のDさんがやって来て、

Dさん、「ホトトギスさん、お仕事、お疲れさんです。遅くまで大変ですね。それにしても不景気ですね。大学生の就職も本当に厳しいらしいですね。」

そこで、僕が例のデブ、ハゲ、エッチの話をすると、

Dさん、「なるほど。でも、新聞で一流大学を出ながらHなお風呂の店長になっている人の話があったけど、それほど世の中が深刻なんだと思うんですけどねえ。」

僕、「う~ん確かに。でも、店長なら、ただで女の子に手を出したりして美味しいかもね。」

それを聞いたDさん、すかさず、
「ホトトギスさん、あなたも大分お疲れのようで。。最近、病んでませんか? お大事に。」

と言われてしまいましたぁ…××

確かに少々疲労気味で…気をつけないといけませんねえ
  …(苦笑)(>_<)

非日常の非通常な出来事

今年はまいりましたねぇ…。
1月に父親が亡くなり、何とか葬儀関係が済んだと思ったら、10月になって先週は近しい伯母が亡くなりました。

人間というものは、年とともにエネルギーが自然にどんどん抜かれていき、最後はどんなに元気な人でも体が動かず息も絶え絶え、周りもどうすることもできない。

考えてみれば恐ろしい事ですよね。父も伯母も枯れ木のようになって逝ってしまいました。

病気で苦しんだわけではなかった事が、せめてもの救いでしたねぇ。ともに、安らかな往生だったと言えるかもしれません。

しかし、それにしても何も特に変わった無理な事はしていないのに、本当に魂を引き抜かれるようにして突然、倒れてしまいました。

自然の掟は恐ろしいものだなあと改めて感じましたねえ。若い元気な時は気にしませんが、老後、誰でもああなってしまうんだなあと実感として思い知らされた1年でした。

だんだん世話になった人が亡くなって寂しくなりますね。母も決して元気ではありませんしねえ。

そういう時に頼りにするのがお坊さんなのですが、以前にも書いたように最近の僧侶の方というのはユニークというか聖職者としてピッタリ来なくなっているようですね。

伯母のところの僧侶はA住職といって伯母の幼なじみだそうなんです。

施主の伯母の長女B子さんが、やはり心配なのでA住職に、
「お布施はおいくらくらいでしょうか?」
と尋ねたそうです。

A住職、「いや、お母さんは長い付き合いだから最低10万円でいいよ。せいぜい3倍くらいまでで結構。それ以外に寄附はいらないよ。」

B子さんが葬儀屋Cさんに相談すると、

Cさん、「ずいぶん、お安いですね。普通100万円近くはかかるんですよ。それだと3倍の30万円に寄附20万円、計50万円くらいはしないといけませんね。」

う~ん、最低10万円とは言いながら、50万円は期待されているという解釈だそうです。お坊さんの言葉って難しいですね。

それから、通夜の夕食、告別式の本膳にも住職は出ていただけるとの話でしたが、突然、告別式の当日になって本膳には出ないということになったんですねえ。

実は、通夜の時、その原因があったのかもしれません。

なんと通夜での読経がたったの15分程度で、ちょっと短いなあという感じだったんですね。

それから、親族だけの夕食会、お清めの場となったわけです。

まず施主が挨拶して、A住職に献杯をお願いしようとしたら、

A住職、「先程、一仕事をしたんだから、私は客だ。献杯はしない。誰かやったら。」

司会の葬儀屋さんがびっくりして、親族代表のDさんにいきなり振ったものだから、慌てて、

Dさん、「本日はどうもお疲れ様でした。かんぱ~い! あっ、すいません。けんぱ~い。(汗)」

それからしばらくして、A住職の法話ということになりました。

A住職、「いやあ、皆さん。実はね。死んだ人はどうでもいいんです。仏教の言うとおり、ちゃんと供養、法要をすればエスカレーター式で天国まで行けちゃう。」

みんな、キョトン。。

A住職、「心配なのは若い人! 年寄りはどうでもいい、年金をちゃんともらっているし。若い人はどうだ! 大学出ても就職できないそうじゃないか。」

周りに年寄りがたくさんいるんですがねえ
  …(*_*)

A住職、「だから、若い人は結婚もできない。年寄りの婆さんが、今まで仕事一本で結婚できなかったが、老後になって寂しいし余裕もあるから、結婚したいっていうのが増えている。子供を産めないのに無駄なこった。」

女性の皆さんの顔がひきつってましたねえ。。

A住職、「若い女性は結婚もしないし、結婚しても子供を産まない。こんなことでは日本は滅びますよ。総理大臣が雇用が大事と叫んでるが、何にもしていない。今の政治が悪すぎる。政治がなっとらん!」

ええと、仏教の話ではなかったの??

A住職、「ところで、ここにご出席の若い女性!結婚してる?子供何人?あんた、どう?」

うわっ、ついに個人指名!

E子、「結婚して、2人子供います。」

F子、「結婚して、子供1人です。」

A住職、「夫婦2人で子供1人じゃ効率悪いね。でも、今、子供作らない女性がたくさんいるから、まだマシかな。」

子供のいないG子さん、指名されずによかったですが、顔がひきつっていましたねぇ
  …m(__)m

A住職、「とにかく政治がダメ、世の中がもうダメ。だから、せめて自分と身近な者だけは、普通に結婚して子供を育てるようにしてください。それしか方法はないのですよ。私の言いたい事はそれだけです!」

ガガ~ン!すごい法話でしたねえ…。

共感する人もいました。
Hさんが、「よくぞ本当の事を言ってくれた。いい話だった。」とのこと。

でも、Iさんは、「ちょっと、通夜の清めの席だよ。仏と関係ないだろ。」

う~ん、法話ではなかったような…読経は短いけど食膳での話は長かった!

さすがに、もう話す事は無くなったので、告別式での本膳は突如欠席されたんでしょうかねぇ。。
…(苦笑)(>_<)