宝くじは、ギャンブルか、財テクかの細かな議論はさておき、
宝くじの当選を前提に生活設計や目標は立てられないので、
当然のことながら家計の財産形成には全く役立ちません。

 宝くじは、よく金融商品のオプション取引にも譬えられますが、
少額の投資で「夢」という多額な無形商品を獲得できる可能性は
確かです。

 また投資効率について、CP(費用対効果)は限りなく低いけれど、
購入金額が少額ならば「ノーリスク、ハイリターン」が期待できる
商品ともいえます。

 現在、日本国内で発売されている当選金額が1億円を超える
宝くじは、ジャンボ、TOTO、LOTO6などですが、このうち最も当選
確率が限りなく高い宝くじは、LOTO6です。
 
   [組合せ]
 TOTO Big      ⇒  約480万通り
 ジャンボ    ⇒  約1000万通り
 LOTO6    ⇒  約609万通り

 けれど、上の表では、TOTO Bigの組合せの数が480万通りと
少ない分当選確率は1/480万で一番高くなっています。

 では、なぜLOTO6の当選確率が高いのかを次に簡単に説明します。

まず、①、②、③の3つの数のうちから1つの数字を当選と仮定した
場合、組合せは3通りなので当たる確率は1/3です。 そこで、抽選を
3回実施した場合、Aさんは毎回異なる数字の籤を1枚、Bさんは
毎回同じ数字を1枚買いました。
 理論上、1回毎の当選確率はAさんBさん共に1/3ですが、毎回
同じ数字を買っているBさんの場合、時間軸(1回~3回までの間)
で見たとき100%となります。

 【当選確率】
            Aさん          Bさん
          毎回異なる数字   毎回同じ数字
    1回       1/3          
    2回       1/3            3/3
          3回       1/3

 このように毎回異なる数字の組合せの籤を購入する場合では、
LOTO6でもジャンボやBigのように毎回同じ当選確率となります。

 毎回同じ数字の組合せの籤を買い続けることで、その確率は
買った枚数分高くなりますが、ただ闇雲に多く買ってもきりがあり
ません。
 宝くじはあくまで自分が余裕をもって購入できる小遣いの範囲
内、つまり継続して買っても金銭的なストレスを感じない程度の
買い方に徹すべきです。

 次に、どのくらいの確率で当選するのか、分かり易くするために
具体的に例を挙げて説明します。

 シュミレーションの試算条件を以下の通りとした場合:
 ① LOTO6を毎回、同じ組合せの籤を買い続ける。
 ② 購入枚数は毎回10枚。
 ③ 購入期間は20歳~80歳までの60年間。
 ④ 組合せ論: LOTO6の場合; 43C6=約609万通り
    確率: 1/609万通り

 上の条件で購入した場合、LOTO6の年間購入枚数1千枚は
60年間で6万枚、60,000/6,000,000=1/100となります。
よって、60年間のどこかで当たる確率は理論上1%です。
 これを年間確率で見たとき1,000/6,000,000=1/6,000で、
理論上0.016%となります。
 また仮に当選するまで買い続ける場合は、約6千年の間に
1回、当選する確率なので、気の遠くなる数字です。

 宝くじは、買わなければ絶対に当たりません。かといって
買ってもなかなか当たりません。

 宝くじがたとえ当たらなくても、その収益金の一部は公共
施設の整備やスポーツ振興のために使われます。
 従って、それは国への寄付という社会貢献になるため、宝くじに
費やしたお金は決して無駄にはなっていません。

 余談ですが、以前、雑誌で高額当選者への当選金の使い道
についてのアンケートを見ました。
「当選金は主に自分の配偶者、子供、親兄弟のためにも
使う」と回答した人が多くを占めていました。

 宝くじの女神は、少なくとも「利他主義」の人に好意的のよう
ですが、是非そうあって欲しいものです。