70年代は、なぜこれほど多くの名曲が生まれたのだろうか。
 
 この時代は欧米や日本が戦後復興期を経て経済的な豊かさを人々が
実感できた時期でもありました。 
 この時代(経済的・精神的にゆとりが生まれる時代)に育ったベビーブーマー世代
は、60年代のビートルズ、フォークソング、グループサウンズなどの音楽に触れ、
しっかりその影響を受けています。 
 彼らは、それらを基盤とし新しい価値観や豊かな感性でニューミュージックといわ
れる音楽を創り上げていったと考えられます。

(名曲たる所以)
 不朽の名曲に共通している点は、「詩とメロディーが完璧にマッチングしている」
「曲から受けるイメージが無限に広がって行き、しかもストレートに心に浸み込んで
くる。」、「詩の中身も「好きか嫌いか」のストレートな表現でなく、間接的な心や
情景の描写が美しく卓越している。」
また「これらは恋愛に関しての曲が多いけれど、そのストーリーは決してハッピー
でもなく、むしろ叶わぬ現実に直面した「絶望感、挫折感、苦しさ、悲しさ、愛おし
さ、切なさ」といった心の動きが詩の中で見事といっていいほど表現されている
などです。

(日本のニューミュージック)
 この時代は、荒井由美、南こうせつ(かぐや姫)、小田和正、山下達郎、井上
揚水、財津和夫(チューリップ)、山本潤子(ハイファイセット)等々が活躍してい
ます。
 そして彼らが歌った曲はヒットし、今も心に残る名曲となっています。

 そのなかで、代表的なのがユーミン荒井(松任谷)由美でした。
「冷たい雨」や「卒業写真」など感性豊かな表現力やセンスの良さを感ずる曲は
沢山ありますが、次の歌詞は、最も印象に残るフレーズといえます。

雨のステーション
「~六月は蒼く煙って なにもかもにじませている~ ~会える気がして いくつ
人影見送っただろう」
海を見ていた午後
ソーダ水の中を 貨物船が通る 小さなアワも恋のように消えていった ~~~
紙ナプキンには インクがにじむから 忘れないでって やっと書いた遠いあの日」

(欧米の70年代オールディーズ)
 
一方、欧米のニューミュージックも懐かしい曲がいっぱいです。
私は入社間もない頃、研修のため2年間米国で生活しましたが、滞在中、
カーラジオからいつも流れていた曲は、今でも忘れられません。
 その当時よく聴いていた”HOT”な曲を思いつくまま次に挙げてみました。

「Just The Way You Are」、「Movin'n Out」、「The Stranger」(ビリージョエル)
「You Are The Sunshine Of My Life」、「I Wish」、「Isn't She Lovely」
(スティービーワンダー)
「How Deep Is Your Love」(ビージーズ)、「We Are The Champions」(クィーン)
「Dancing Queen」(アバ)、「Loving You」(Minnie Riperton)
「Year Of The Cat」(アル ステュワート)、「Shadow Dancing」(アンディーギブ)
「I'm Not In Love」(10CC)、「Hard To Say I'm Sorry」、「If You Leave Me Now」、
(シカゴ)、等々。