(その5からの続き)
休止中だと思っていたガイドツアーが行われていることを知り、
急遽参加することにしました。
最初に炭鉱や立坑の簡単な説明を受けた後、
いよいよ立坑の建物に向かいました。
ツアーは最大40人参加できるそうですが、
今回の参加者は自分のほかに同年代か少し若いくらいの女性の2人だけでした。
立坑の建物に入りました。
建物内はほんのり硫黄の匂いが漂っていました。
これは石炭等に付着していた硫黄が地下水に溶け、地上に湧き出たためとのこと。
現役時代は排水がしっかりしていたため、匂わなかったらしい。
左が立坑本体です。
ここから地下600メートルまで立坑が貫いていたそうです。
鉱員もここからエレベーターのようなケージに乗って地下へ向かっていたとのこと。
今はすぐ下で厳重に閉塞されていて、こっそり炭鉱探検はできないらしい。
石炭を満載したトロッコもこの立坑から引き上げられ、
トロッコ同士を玉突きさせたり、
スプリングポイントを利用したスイッチバックを行ってもとの場所に戻してみたりと
省力的&効率的にトロッコを処理させていたそうです。
トロッコの操作室も見せてくれました。
操作室といっても加速装置があるわけではなく、
ストッパーの上げ下げのみでトロッコを制御していたとのこと。
最初の写真で線路が微妙にアップダウンがしているのは、
動き出し以外動力を使わずにこの運動をさせるためみたい。
2階に上がると、巨大な滑車「ヘッドシープ」が。
現役当時はこの滑車に太いケーブルが巻き付き、
600メートルを貫く立坑のケージを上げ下げしていたそうです。
立坑完成から閉山するまでの間、
滑車やケーブルの不調で運行停止したことは無かったそうです。
こちらがホイールの操作室。
参加者が2人しかいないのでじっくり見学できました。
ガイドの方は短い時間で本当にたくさんのことを説明してくれました。
それゆえかなり早口で、ちょっと気を抜くと話がかなり先に進んでいたり…。
やっぱりアルコール抜いてて良かった。
斜坑に使用された人車も保存されていました。
一緒に参加してた女性の方が記念写真を撮ってくれたのですが、
記念写真的なポーズをしたら、「作業に向かうような顔をして!」と言われちゃいました。
昨日も参加していたそうですが、もう一度話を聞きたくて参加したとか。
自分以上にテンションが上がっていた感じでした。
1回ガイダンス施設に戻った後、
少し離れた自走枠整備場跡に保存されている機械類を見に行きました。
坑内で運行していた人車。
サボを見ると反応してしまうところがテツですが、行き先の表記が独特です。
(基準面下550メートル層の南西地区15号方面行き、という意味)
さて、ゆっくり見たいところでしたが、
バスが赤平駅を出るまで切羽詰まっていたので、
職員の方の車に乗って、そのまま赤平駅まで送ってもらいました。
もうちょっと時間があったら、
ガイドの方や彼女ともっと話ができたかもと思うと少し残念。
滝川駅行きのバスが到着。
列車の倍くらいの本数はありますが、
乗客は数人程度で、鉄道と圧倒的な差があるとまではいえなそう。
滝川でコーヒー飲んで帰ろうと思ったら喫茶店が無く、
駅から結構離れた場所にあるコーヒー屋で1杯飲んで、歩いて駅へ。
いつの間にか結構な吹雪になっていました。
滝川はこの時点で十数センチの積雪だったみたい。
滝川駅から普通列車に乗車。
例によって空いていた。
40分ほどで旭川駅に到着。
なんだか閑散としているように見えますけど、それなりに賑わっていましたよ。
買物通りをちょいと歩くだけで何軒も喫茶店があるんだから、
やっぱり旭川は都会だなあと。
そのままバスに乗って旭川空港へ。
旅の〆は旭川ラーメン。
飛行機酔いを恐れてビールを注文しなかったのですが、
周りの人がみんな注文しているのでラーメンができる直前に追加注文。
ラーメンもビールも完食しましたが、
帰りの飛行機で酔う気配はありませんでした。
行きはどうしてあれだけ酔っちゃったんだろう?
今回も濃密な1泊2日の北海道旅行でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(おわり)
2日目・11月12日(日)
宿(8:35発)=送迎車=東鹿越(8:42着・9:16発)=2478D=赤平(10:55着)-
-炭鉱遺産ガイダンス施設(11:20着)-(昼食)-ガイドツアー参加-
-赤平駅前(15:00発)=路線バス=産経会館前(15:25着)-
-滝川(16:31発)=2331M=旭川(17:12着)-
-1条昭和通(17:28発)=空港バス=旭川空港(18:12着・19:35発)=
=ADO88便=羽田空港(21:40着)