-藤山(9:15着・9:30発)-
幌糠市街から国道を歩いて、桜庭駅の跡地に立ち寄りました。
ここから先、国道は丘の麓にそって迂回するため、
市道を通ってショートカットしたいと思います。
留萌川は渡らずに北西方向へ進むと、踏切が見えてきました。
この踏切も渡らず、直線路を北西へ。
雨は多少弱くなってきましたが、
もう大丈夫かと思ってフードを脱ぐと結構雨が降ってて、
再びフードを被り直しました。
ここでも白鳥が羽を休めていました。
遠くからも鳴き声がよく聞こえていました。
再び踏切が見えてくれば、藤山市街の入口です。
農業倉庫が見えてきたということは、駅が近そうです。
国道から枝分かれした道路の先に民家がちらほら見えましたが、
幌糠市街ほどまとまった集落ではありませんでした。
藤山駅に着きました。
開業当時からの駅舎ですが、
駅無人化に伴い、駅舎の左半分を減築したそうです。
1日平均利用者はわずか0.2人。
JR北海道的にもレットゾーンの数字ですが、
路線全体の存廃議論が行われているため、駅の存廃は据え置かれているのかもしれません。
ホームは1面1線の単式ホーム。
左手には2面2線時代の線路跡が残されています。
ちょうど深川行きの普通列車が通過していきました。
こういう時にホーム立ってたら、
「もしかして停車だった?」とか運転士がドッキリしないかちょっと心配。
さて、次の駅へ向かいます。
寄り道できる道路も無いので国道をそのまま北へ。
途中、旭川行きの路線バスとすれ違いましたが、
乗客は見たところ2人でした。
歩いている間、何度か路線バスを見かけましたが、どのバスも利用者はまばらでした。
ここでは「台頭する路線バスが鉄道利用者を食ってる」わけではなさそうです。
結局、どちらも厳しい。
「鉄道を残す」というより「公共交通を残す」という思いで臨まないと、
あっという間に公共交通そのものが消えてしまいそうな気がします。
留萌川を渡る手前で国道を離れて、小道へ。
だいぶん留萌市街に近づいてるはずですが、
やっぱり雨は降り続いています。
小さな谷と交わるところが局地的にガスっていました。
谷間から霧が流れ出してる感じ。
たまった水蒸気が流れ出ているのでしょうか?
左手は何の変哲も無い水田にみえますが、
こちらは大和田遊水池とのこと。
留萌川が氾濫したとき、
ここに水をためて下流の被害を抑えるんだとか。
最近は北海道も洪水が多くなったから、こういう場所が無いとちょっと心配ですね。
(その12へ続く)
桜庭駅跡手前から藤山駅先までのGPSログ(1/35,000)です。
国道は丘の境界に沿って迂回しているため、
地図のように市道でショートカットすると距離は多少短くなります。