石勝線・根室本線全駅間歩き(新千歳空港-十勝清水) その24・新内駅跡からポッポの道へ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その23からの続き

 

新内駅跡(15:30発)

 

 

※この全駅間歩きは2015年に歩いたものです。

 

狩勝峠を下り、5合目付近で国道を外れると、SL列車が見えてきました。

この場所は…?

 

 

ここは根室本線の新内駅跡です。

1966年の旧線廃止とともに駅としての役目は終えました。

今となっては観光施設以外の建物がありませんが、

かつては数百人の開拓移民が暮らしていたとか。

 

いかにも旧駅舎を再利用しています然とした建物ですが、

残念ながら、写真の建物は現役当時の駅舎ではありません。

土日はカフェとして営業しているそうですが、

残念ながら今日は水曜日…。

 

 

 

ここの名物は、かつての駅構内を利用したエコトロッコ。

仁宇布のトロッコほど時間かからなさそうなので、ちっくら体験してきました。

 

今回は珍しく自分の写真付き。

これはレアですよ…って、誰も興味ないか。

 

 

 

終盤は新内駅の旧ホームに入線しちゃいます。

現役当時から使われていたホームですよ。

 

自転車だからそんなにスピードは出ないと思っていたら、

意外と出るんですよ、これが。

ま、出し過ぎちゃったから、機械に注意されましたけど。

 

 

管理人の方に話を聞いたところ、

新狩勝トンネルを経由する「新線」は当初、

新得は経由せずに羽帯駅の手前まで直行する計画だったとか。

 

本線から切り離される新得町民が猛反発して、

180度カーブを2度切って新得へつなげる現在ルートになったとか。

 

 

 

新内駅跡からは、この道を歩くことにしました。

根室本線旧線跡「ポッポの道」です。

 

 

 

「ポッポの道」は新得駅の手前まで続いています。

管理人の方から「オススメだけど、クマに気をつけて」と言われました。

 

 

 

と思っていたら、

こんな落とし物がありましたよ。

…これはクマのフンに似てるような。

 

乗馬体験の人達も通るっていうから、

ウマのフンということにしておきましょ、怖いから。

 

 

 

さらに歩くと、橋りょうに注意という標識が。

 

 

 

ここは列車脱線事件が起きた「まりも橋」。

 

下を覗いてみると、小さな沢が流れていました。

上を歩いていると橋の雰囲気が無いですから、

標識が無いと素通りしてしまいます。

 

 

 

線路が無くなれば、交差点の優先権もありません。

そうそう車が来る道とも思えませんが。

 

 

 

国道が見え隠れするようになりました。

いよいよ本格的に南へ下ります。

 

 

 

しばらく進むと、右手にこんな鉄塔が見えてきました。

これは無線鉄塔の跡です。

 

 

1966年に根室本線が現在線に切り替わった後、

新得駅から新内駅までの旧線は「狩勝試験線」として使用されました。

実車で試験が行われ、新型車両や瀬戸大橋線の設計などに活用されたそうです。

レールを切ったり曲げたりして、実際に列車を脱線させる実験も行われたそうで。

 

そんな危険な実験に人を乗せるわけにはいかず、

列車を外部からコントロールするために、

このような無線鉄塔が設けられたそうです。

 

 

その25へ続く

 

 

新内駅周辺のGPSログ(1/56,000)です。

 

地図中央少し上でログ線が鋭く突き出ている場所が新内駅跡です。

新内駅跡から先は「ポッポの道」を歩いています。

これは旧線の跡ですから、ログ線そのものが線路跡といえます。