成田線全駅間歩き2(成田-香取) その2・いよいよ水田地帯へ | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その1からの続き

 

-滑河(9:49着・10:05発)-

 

 

しばらく進むと、緑のトンネルが見えてきました。

 

本当にトンネルがあるわけではなくて、

周囲の木々が飛び出しているだけなんですが、

ここから見ると、完全にトンネルですよね。

 

 

 

水掛の集落にさしかかりました。

 

街道の名前にもなっていますが、

そこまで大きな集落というわけではありません。

昔は宿場町だったんでしょうか?

 

 

 

集落を抜けると、歩道が復活しました。

ほっと一安心です。

 

 

 

旧・下総(しもさ)町エリアに入り、

西大須賀の集落にさしかかりました。

かつて下総町一帯は大須賀氏が治めていたんだとか。

 

こちらは商店がちらほらと。

水掛集落よりも大きな集落でした。

 

 

 

さらに進んで、滑川集落にさしかかりました。

滑川集落といっても、駅はまだ先です。

 

 

 

滑川集落には、滑河観音とも呼ばれるお寺・龍正院があります。

どこにでもありそうなお寺さんに見えますが、坂東三十三箇所のうちの1つだったりします。

 

坂東三十三箇所は四国八十八箇所に比べれば回るべき寺の数は半分以下ですが、

一つ一つが離れすぎているので、総移動距離は四国八十八カ所とほぼ同じになるようです。

ここの一つ前は銚子市にあるお寺、そして次の寺は千葉市にあるお寺。

どちらもガッツリ歩いて1日コースです。

 

 

 

この寺は平安初期に開山されたそうです。

観音堂は1696年に徳川綱吉の寄進により再建されたものだそうです。

 

御朱印も扱っているようですが、

今回はお参りだけして、先を急ぐことにしました。

 

 

 

街道は線路を横切っていました。

 

線路の分岐器が近いところにあるためか、

電車はやきもきするくらい低速で通過していきました。

かの東日本大震災の前日に貨物列車が脱線したのもこのあたりだったような…。

 

 

 

滑河駅が待つ集落にさしかかりました。

でも、ここは滑川集落ではなかったりします。

 

 

 

下総郵便局に行くために、少し寄り道しました。

そこで見つけたのがこの鳥居。

 

これは道なりに2kmあまり進んだ場所にある

小御門神社の大鳥居のようです。

さすがに2km×2の往復は厳しいな…。

 

 

 

駅前商店街を通って駅へ向かいました。

シャッター通りというわけではありませんが、

ちょっと寂しい感じは否めません。

 

 

 

滑河(なめがわ)駅に着きました。

富山県にあるのは滑川(なめりかわ)…。

 

駅舎はリニューアルされた平屋建て。

自動券売機と駅員が配置されていました。

でも、券売機では入場券を売っていなかった…。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式。

列車交換が無いときは、上り列車も下り列車も駅舎側ホームに発着します。

 

駅舎の待合室には先客がいたので、

駅舎とは反対側のホームにある待合室で休憩しました。

次の駅間も長いので、しっかり休憩しておきます。

 

 

 

次の駅間へ向かいました。

まずは、先ほどの街道をさらに北へ進みました。

 

 

 

県道63号と交差したところで水掛街道を離れ、

小道を北に進みました。

 

周囲はあっという間に一面の水田地帯に変わりました。

 

 

 

左手の堤防のような構造物は国道356号線です。

実際に利根川の堤防の役割もしているようですが。

 

これだけ開けていると、送電線も先までよく見えますね。

 

 

 

集落の手前で右に曲がり、長い直線道路にさしかかりました。

 

かつてこのあたりは無数の水田が入り組んでいましたが、

戦後に圃場整備が行われ、水田が整然と並び直線道路が続く現在の姿に変わったそうです。

 

 

 

それにしても、

気持ちいいくらい水田が広がっていますね。

 

水郷として知られる潮来や佐原では、

低湿地ゆえに道路があまり整備されず、

かわりに水路が縦横無尽に張り巡らされていましたが、

このあたりもかつては交通手段として水路が使われていたようです。

 

 

 

直線道路を左折し、野馬込集落に向かって歩きました。

 

下総町エリアはレンコンが有名みたいなので、

右手の田んぼは蓮田で間違いなさそうです。

 

 

 

野馬込集落に入りました。

自然堤防といわれる微高地に立つ集落です。

かつては他の集落と水路でも結ばれていたようです。

 

圃場整備等によって道路が整備され、

今となっては普通の集落と変わらない姿になっています。

 

 

 

集落を抜けると、圏央道が見えてきました。

 

 

 

神崎町に入りました。

このあたりは干拓によってできた低湿地です。

 

計画とは少し違うルートを歩いていたうえ、

目標物が乏しい場所だったため、遅れをとっていないか気になりました。

 

 

 

道路と並行して小さな用水路が走っていましたが、

大正時代までは、この場所を利根川が流れていたようです。

 

 

 

川を渡ると、建物が増えてきました。

この川もかつては運河として使っていたのかもしれません。

 

このあたりで「リバーサイド~」というアパートを見かけました。

確かに間違いないのですが、

「リバーサイド」という言葉に都会っぽいイメージを持つのは自分だけでしょうか。

 

 

 

神崎の住宅地に入りました。

中心市街地まであと少しです。

 

 

その3へ続く

 

 

久住駅から滑河駅先までのGPSログ(1/60,000)です。

 

滑河駅から下総神崎駅へは水掛街道の延長である県道63号を通るのが最短です。

成田市と神崎町を隔てる小川に架かる橋が少ないため、

県道以外を歩こうと思うと、今回のように迂回距離が長くなります。