東北本線全駅間歩き1(田端-大宮) その1:北王子支線を追って | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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ブログ開始からまもなく丸6年。

踏破路線も西へ北へと少しずつ増えてきました。

 

高崎線・上越線シリーズもついに新潟県に入りましたが、

よく考えてみると、上野と大宮の間をまだ歩いていませんでした。

都心から大宮はひとまず埼京線で繋がっていますが、

東京から高崎線の電車に乗れば川口や浦和を経由するわけで、

やっぱりここを歩いておかないと気持ち悪い感じがします。

 

 

…というわけで、今回は東北本線を歩きます。

本来ならば上野駅(東京駅?)から歩くべきところですが、

東北本線と山手線が分岐する田端駅までは前に歩いているので、

田端駅から先を歩くことにしたいと思います。

 

今回歩く区間は一般に「京浜東北線」と呼ばれていますが、

「京浜東北線」はあくまで愛称であり、東京-大宮間の正式な路線名は「東北本線」です。

ゆくゆくは北の方まで歩くつもりなので、タイトルは正式名称で通すことにしました。

なお本文では、とくに断りが無い限り各駅停車の線路を「京浜東北線」、

快速線(宇都宮・高崎方面)の線路を「東北本線」と表記しています。

 

今回は赤羽、川口、浦和を経て大宮へ向かいますが、

どんな景色が待っているのでしょうか。

 

 

[そのほかの東北本線シリーズはこちらから]

2回目: 大宮-栗橋

3回目: 栗橋-小金井

4回目: 小金井-宇都宮

5回目: 宇都宮-黒磯

6回目: 黒磯-安積永盛

7回目: 安積永盛-福島

 

 

東京-田端間はこちらから(山手線全駅間歩き)

 

 

12月2日(土)  歩行区間:田端-大宮  天気:晴れ

田端(6:20発)-尾久(6:44着・6:50発)-上中里(7:08着・7:20発)-

-王子(7:41着・7:50発)-東十条(8:20着)-

 

 

朝6時過ぎのスタート駅・田端駅です。

山手線はここから西に大きくカーブを切りますが、京浜東北線は、北へ直進します。

 

 

 

日の出まではあと10分ほどです。

上空にはまだ雲が残っていて、日の出間近な割には薄暗いような気がしました。

 

 

 

日の出を待たずに、全駅間歩きへ出発しました。

 

 

 

まもなく東北本線のガードが見えてきました。

このあたりは、快速線と各駅停車が別々の場所を走っています。

 

その隣には、尾久操車場へとつながる踏切もありました。

 

 

 

 

ガードをくぐり、明治通りもいったん越えて、住宅地に入りました。

 

 

 

しばらく歩くと、尾久駅が見えてきました。

 

 

 

尾久駅に着きました。

 

高崎・宇都宮方面に向かう列車の多くは、上野駅を出ると最初にこの駅に止まります。

とはいえ、駅前には小さなスペースがあるだけで、

ややこぢんまりした感が否めません。

 

 

あ、右上に列車がいる!

 

 

 

ホームは1面2線で、細長い島式ホームが延びています。

そのすぐ隣には、広大な敷地を誇る尾久車両センターがあります。

 

 

 

その一角には、こんな車両が止まっていました。

 

かつては「北斗星」として東京と北海道を忙しく行き来していた客車ですが、

今は「運命の時」を静かに待っているのでしょうか。

 

 

 

尾久駅からは線路沿いを歩きました。

道路と線路との間には柵が立っていて、中が見えそうで見えない…。

 

ちなみに、左奥に上部だけ顔出している車両はクルージングトレイン「四季島」なんですけど、

言われなきゃ分からないですよね。

 

 

 

車両センターの端っこで踏切を渡りました。

出てきた朝陽がまぶしい…。

 

 

 

下町らしい家並みを通り抜けて、上中里駅へ向かいました。

 

 

 

長い陸橋を渡って、上中里駅に着きました。

こちらも落ち着いた雰囲気でした。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

右手には湘南新宿ライン・田端信号場方面へ向かう線路が走っています。

 

京浜東北線的には田端の次駅ですが、

尾久駅を経由してきたので、ちょっと歩いてきた気分になりました。

 

 

 

さて、次の駅へ向かいます。

線路北側の道を歩いて、もう一度東北本線の踏切を渡りました。

 

 

 

少し歩くと、都電の線路も見えてきました。

 

 

 

そのまま都電の線路に沿って進み、

歩道橋で都電を跨いだら、もう王子駅前です。

 

 

 

王子駅に着きました。

駅舎は新幹線のガード下にあります。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

快速線の線路は進行方向左側に移りました。

先ほど渡った東北本線の線路が合流したため、快速線の線路は4本になりました。

 

 

 

休憩もそこそこに、次の駅へ向かいます。

 

駅前から線路下を少し進むと、目の前に高い建物が現れました。

この建物は王子貨物駅の跡地に建てられた複合文化施設「北とぴあ」です。

 

北とぴあの最上階(展望フロア)は、

王子駅周辺を走る東北本線・東北新幹線をばっちり眺められる

トレインビュースポットです。

 

 

 

ガードをくぐり、少し北へ進むと王子稲荷神社の入口が見えてきました。

取り囲む木々は綺麗に色づいていました。

 

 

 

さらに進むと、今度は「名主の滝公園」の入口が見えてきました。

入口の扉は固く閉ざされていましたが、こちらも木々がとても綺麗に色づいていました。

 

 

 

線路にぶつかったところで、歩道橋を渡りました。

 

 

 

新幹線のガード下に、謎の線路が走っていました。

見たところ非電化のようですが、何の線路なんでしょうか。

 

 

線路はまもなく新幹線のガードを離れ、北へ進み始めました。

そんな線路をちょっとだけ追いかけてみることにしました。

 

 

謎の線路に沿って歩くと、まもなく踏切が見えてきました。

踏切といっても、線路はバリケードで塞がれていました。

どうやらこの線路は使われていないようです。

 

この線路の正体は、東北本線の支線・北王子線です。

日本製紙の倉庫へ向かう貨物線でしたが、

4年ほど前に廃線となってしまいました。

 

 

 

線路跡は新築のマンションへ向かって延びていました。

 

マンションの敷地に入ると線路そのものは剥がされていましたが、

線路跡であることを示す2本のラインが引かれていました。

 

 

 

かつて北王子線の終点だった日本製紙の倉庫跡では、

マンションの建設が進んでいました。

 

総戸数数百戸にわたる大規模マンションのようですが、すでに完売御礼とのこと。

ひとつの時代が終わり、あたらしい時代が始まるようです。

 

 

 

左に曲がり、東十条駅を目指しました。

 

 

 

東十条駅に着きました。

南口は陸橋と駅舎が直結しています。

 

 

 

ホームは2面3線です。

小規模ながら駅の東側には京浜東北線の車庫があるため、

朝夕を中心に東十条駅始発・終着の列車があります。

 

田端駅からここまで約2時間。

ここまで7kmほどしか歩いていませんが、かなり濃密な7kmでした。

 

 

その2へ続く

 

 

田端駅から赤羽駅までのGPSログ(1/54,000)です。

田端駅と上中里駅の間は尾久駅を経由したため、北寄りの経路を歩きました。