今年もチャレンジウォークの季節がやってまいりました。
チャレンジウォークでは、いつもより(かなり)長い距離を一日で歩きます。
普段はだいたい日没でゴールするようにプランしますが、チャレンジウォークでは関係ありません。
そうはいっても、できるだけ陽が長い時期にやりたいのでこの季節を選んでいるのですが、
太陽の高さだけじゃなくて、気温まで上がってしまうのが珠にキズです。
今回、挑戦の舞台に選んだのは「京葉線」。
東京から新木場を経由して蘇我までを結ぶ43kmの路線です。
今回はメインルートだけではなく、2つの支線によって結ばれる西船橋駅にも立ち寄ります。
予定距離は、これまで最長の中央線1回目(48.8km)を大きく上回る、約58km。
冬場なら2回に分けて歩く距離を、今回は一気に歩いてしまいます。
さすがに「今回はやめとけ」ってことなのか、歩くと決めた日に限って悪天候が続いたため、
日程を3回順延し、当初の予定よりも一ヶ月近く遅れてしまいました。
おかげで、台風一過の猛暑の中を歩く羽目になりました。
…余計にだめじゃん。
当日の予想最高気温は33度。
東京湾に沿って歩くので、海風が吹いてくれることを期待するしかありません。
さぁ、チャレンジウォーク、スタートです。
7月12日(土) 天気:曇りのち晴れ 歩行区間:東京-西船橋-蘇我 鉄道距離:43.0km+α
東京(6:02発)-八丁堀(6:17)-越中島(6:44)-潮見(7:27着・7:40発)-新木場(8:16)-
といっても、ここは京葉線の東京駅です。
「遠京駅」だの「北有楽町駅」だの揶揄される、あの東京駅です。
実際、本当に有楽町駅の方が近いのでタチが悪いんですが(苦笑)。
早速スタートしたいところだったのですが、
どういうわけかお腹の調子が悪く、いきなりお手洗いに駆け込む始末。
最初からこんなじゃ、これから先が思いやられます。
地上に出てきました。
出口の横には東京国際フォーラムの建物が建っていますが、
これを抜けた先は有楽町駅…やっぱり有楽町の方が近いよ、うん。
準備体操を終えたら、いよいよスタートです。
まずは東海道線のガードをくぐり、鍛冶橋通りを東へ進みます。
都心のオフィス街だけあって、沿道には背の高いオフィスビルが続きます。
とはいえ、今は土曜の朝6時。人通りも車通りもまばらです。
東京駅から15分ほど歩いて、あっという間に最初の駅・八丁堀駅に着きました。
こんなところで疲れたなんて言ってたら、ゴールはできません。
駅前の撮影を終えたら、早々に次の駅を目指すことにします。
ここから先、新木場駅までは運河地帯を進みます。
中央大橋で隅田川を渡ります。
橋の先にはリバーシティーのタワーマンションがそびえ立っています。
なぜか川の中央に立っている銅像が見つめる先には、スカイツリーが建っていました。
ずっと二宮金次郎さんとばかり思っていたんですが、違うみたいですね。
隅田川を渡り、大川端リバーシティー21に入りました。
石川島播磨重工業の広大な工場跡地にできたのがこの町です。
リバーシティーのタワーマンションの多くは1990年代に竣工していますが、
ぱっと見ただけでは竣工から20年近くが経過しているとは思えません。
リバーシティーを抜けた後は、晴海運河を渡ります。
大江戸線チャレンジで立ち寄った「中の島公園」は、晴海運河を渡る途中にあります。
東京駅をスタートしたときは曇りだったのに、
いつの間にか厳しい日差しが差し込むようになりました。
越中島駅に着きました。
ここから数百メートル行ったところに門前仲町駅があるせいか、
都区内にあるJR線の駅の中では、最も乗降客が少ない駅なんだそうです。
次の駅へ向かいます。
駅のまわりを東京海洋大のキャンパスに囲まれ、駅前にしてはひっそりとしています。
このあたりの駅で、駅前にコンビニもスーパーもファーストフード店も無いのはちょっと新鮮です。
越中島駅前を貫く「越中島通り」をまっすぐ進みます。
運河を渡るたびに小さな坂を登ります。
「橋を渡る」時に「坂を下る」ことをイメージするか、
「坂を登る」ことをイメージするかで住んでいる場所が分かるとか言われてますよね。
このあたりはいくつもの運河が交差する運河銀座です。
三ッ目通りを越え、さらに東へ向かいます。
太陽の眩しく暑い日差しを浴びながら、倉庫と住宅が混在するエリアを進みます。
潮見駅に着きました。
駅前にはロータリーがありますが、ここも落ち着いた雰囲気です。
ホームは1面2線です。
京葉線はここから地上に出ます。
すっかり青空が広がり、気づけば汗が流れ始めていました。
とりあえず、ホームのベンチに座って水分補給。これが大切です。
潮見駅からは、区道を南へ向かいます。
京葉線は運河の上を一直線に南へ進んでいます。
運河の脇には貯木場があり、艀船が係留されています。
写真を撮っていると、タグボートがやってきました。
南側から、もう1枚撮ってみました。
最近、京葉線に防風柵が設けられるようになりました。
京葉線といえば、強い風が吹くとすぐに運休するイメージがありますが、
防風柵の設置によって、運休や速度規制の頻度は大幅に減ったようです。
とはいえ、「顔」が見えにくくなってしまったのは残念ですね。
貯木場の南には、スイマーの聖地「東京辰巳国際水泳場」が建っています。
そして、その先には「東京湾岸道路」こと国道357号線が待ち構えています。
神奈川・東京・千葉の東京湾岸を巡る、重要な産業道路です。
ここから先は京葉線とほぼ並行するため、ゴールまでおつきあいすることになる国道です。
カーブしながら続く京葉線の鉄橋をくぐると、新木場駅の駅舎が見えてきます。
新木場駅に着きました。
以前は、駅構内は賑わっていても、駅前は閑散としていた新木場駅ですが、
今日は、駅前広場も結構な賑わいを見せていました。
ここから京葉線は東へ向きを変え、東京湾岸を進みます。
今日の全駅間歩きは、まだ始まったばかりです。
(その2へ続く)
東京駅から新木場駅先までのGPSログです(1/54,000)。
このあたりは、たくさんの人工島と運河で構成されています。
新木場駅手前で国道357号と合流すると、東京湾は目と鼻の先です。
今日の全駅間歩きは、ここからが本番です。