ファクシミリ10曲の後半は以下の5曲が記載されている。
バッハでは、ジーグが最終曲になるケースが多い。
しかしここでは、その後に通常ジーグより前に置かれる曲が記載されているのは何故?
Gavotte
Bourree
Menuet
Passacaglia
Menuet2
前回、前半の5曲を録音した。今回は後半4曲。
9曲目のパッサカリアはどうも好きになれないので省いた。
7曲目のブーレは、「禁じられた遊び」の挿入曲としてイエペスが弾いていたようだ。
https://youtu.be/p7lUcPUpZH0
ファクシミリでは以下の順に10曲が記載されている。
Prelude
Allemande
Courante
Sarabande
Gigue
Gavotte
Bourree
Menuet
Passacaglia
Menuet2
まず、前半の5曲を録音した。後半は録音中。
3曲目のサラバンドは映画「禁じられた遊び」でイエペスが弾いて有名になりましたね。
この組曲の演奏はクラシックギターでもバロックギターでも聴くことが出来ます。
それらも参考にしながら、バロックギター調弦のバロックリュートでどのような音が出せるか興味あるところでした。
弾いてみた感触では、楽器本体の違いよりも調弦の違いの方が音色に大きく影響しているようです。
音だけ聴くととてもバロックリュートには聴こえない。
バロックギターの音はYoutube等でしか聴いていないので、そのように聴こえるかどうかは明確には判断できませんが。
バロックギターは5コースで小さなボディの楽器なので中高音しか出ません。
軽妙な音色が持ち味で、低音を補強したクラシックギターの音色とは別次元の音ですね。
どちらが良いとかいう事ではなくて、それぞれの味があるという事でしょう。
今回は、オリジナル楽器の調弦でファクシミリをほぼそのまま弾いてみる、という事に意義を見出しました。
https://youtu.be/fWFhe_mOGRU

昨年の12月、学生時代にクラシックギターで弾いていたViseeの組曲ニ短調を弾いてみたくなりました。
セゴビアが取り上げた曲はBachの曲でもギターでよく弾かれてますね。
1962年出版の「ギター古典名曲集」(運指 西野 博)に掲載されていて今も持っていますが。
ファクシミリを探してみると、TAB譜が見つかりバロックギター用に書かれているようです。

この一曲だけの為にバロックギターを買うわけにいきません。(あまり使わない楽器を持ちたくない)
そこで、バロックリュートをバロックギター調弦にして弾いてみることにしました。
バロックギター調弦は代表的なものが数種類あるようですがViseeということで、以下のようにしました。
1コース e, 2コース b, 3コース g/g, 4コース d/D, 5コース D/D(不使用), 6コース a/a
本当ならば、5コース a/a ですが、弦の張替えを最小限にするための手段です。
4コースのdと6コースの下側のaの2本を細い弦に交換しました。
ちなみに、スワンネックはガット弦仕様なので触らずに、ナイルガット仕様のバスライダーを使用しました。
基準ピッチを392Hzに下げて使用するため、1,2,3コースは、それぞれ2,4,3フレット分下げます。
当然、テンションはかなり下がりますがかえって良い雰囲気かなと思います。
バロックギターは独特の調弦で音色も特徴があり、奏法もリュートやクラシックギターとはかなり異なります。

ファクシミリはそのまま弾けますが、鮮明でないところや分かりにくい表記があり清書し直しました。
写真は、上からクラシックギター五線譜、ファクシミリ(バロックギター用)、ファクシミリの清書
バロックギターの奏法は多少Youtube等で調べましたが我流なので、弾いている方は視聴禁止という事で。。。
録音はあと数日でできるでしょうか。
10カ月ぶりに1泊旅行に出かけた。
紅葉には少し早いが、岡山県北部の奥津渓を見て、湯郷温泉に泊まり、2日目にドイツ村に寄るという行程。
Go To Travelを利用したので、地域共通クーポン込みだと半額程度で宿泊できた。

奥津渓は前夜の大雨で川の流れが速く、奥入瀬渓流気分が味わえた。
コロナが無ければ、この頃奥入瀬にいる予定だったのだが。。。

所々、紅葉している木もあり緑の葉とのコントラストが綺麗だった。

翌日のドイツ村は3回目くらいになるだろうか、広々として気持ちによい所だ。
岡山県の真ん中あたりの山の中にある。

園内は丁度コスモスが満開でピンクが青空に映えていた。
地域共通クーポンというものを使ったが非常に面倒だった。
一休で宿を予約すると電子クーポンしか発行されない。
チェックイン後にスマホで受け取るのだが、長いコードをインプットせねばならず、Andoroidのコピペ方法を初めて使った。使う時もその画面からクーポンを表示せねばならないので、Webの閲覧履歴で表示させて、コードのインプットを回避した。もっと良い方法があるのだろうか??
とにかく使いにくいこと一級品で最低のシステム設計だ。税金の無駄使いの極み。。。
コロナの関係でギタークラブの活動は中止しているが、唯一、オンライン部内発表会なるものを実施している。
従来、月初にメンバーが合奏練習前に独奏、重奏を行っていたのを、音声ファイルや動画ファイルをメンバー間で公開している。
私はリュートなどの荷物が大変で演奏会前しか参加していなかったが、オンラインでは毎月参加している。
月1回のペースとなると、小品しか間に合わないので最近はBachの難曲は停滞気味。
10月オンライン発表会用に、Greensleevesを録音してみた。大昔に録音したような気がするが、今回は異なる編曲。
ルネッサンスリュートがあれば軽快に弾けるのだろうが、ジャーマンテオルボは重い。
https://youtu.be/71daY4GfSMk
8年ぶりにロンドンデリーの歌を録音してみた。
この曲はダニーボーイという名称でも有名な曲だ。
バロックリュートへの編曲は、今は亡き菊池雅樹先生でアンコール用に作ったものを頂いた。
私は遠距離で一度も直接はお会いしたことはないし正規の弟子でもない。
リュートを始めた頃ネット上で非常に丁寧にアドバイスをいただき、また最初のバロックリュートを世話していただいたこともある。
そんなことで今でも感謝の気持ちは忘れていない。
本来、アイルランド民謡なのでバロックリュートで弾くと重くなるが、全く違う雰囲気が出ればそれもいいかなと思います。
https://youtu.be/Q0jq8XOFY8A
シシリアーナといえばコーヒーのコマーシャルで有名になったが、それはルネッサンスリュートで弾かれたもの。
ここでは、レスピーギの弦楽合奏版「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」の3曲目のSicilianaの総譜から
TAB譜に落したものを弾いている。
出来るだけ曲のイメージを再現できるようにしたいところだが、いかに弦の多いバロックリュートでも5部編成を一人、1台で弾くのは無理なこと。
音は当然多くを省略せざるを得ないが構成はそのままに残している。中間部のリュートでは通常弾かれない部分だけは繰り返しをしていないが。
4年まえに短い版の一般的な編曲で弾いているが、それとは全く異なる曲になっている。弦もガット弦に変わって好ましい音色になったと思う。
https://youtu.be/etcE4HQYIi8

リュートでシャコンヌを録音してから5年以上が経過した。
当時はナイロン弦、フロロカーボン弦、巻弦だったが、現在はガット弦に変更して音色も響きも全く異なってきた。
当時の録音はまだYoutubeに残しているが、同じ楽器の音とは思えないほどだ。
再挑戦を始めて1か月余りたつが、取り敢えず全体の3分の1位の速いスケールの後までを録音してみた。
思った以上にミスタッチが起きるのは年のせいだろうか。スケールはこれでも前回よりは速くなったと思う。
まあ、何時最後まで通せるようになるか分からないが目標としては1年間位か。。
https://youtu.be/bI9atTCfELA
スワンネックのバロックリュートは購入して9年になる。
製作者は低音弦に巻弦を張ってそれ用にセットアップしてあった。当時とすれば普通の考えであろう。
その後、弦の開発も進み、私の音の好みも変わってきて、ナイロン弦+フロロカーボン弦+巻弦から、ナイルガット弦+CD弦を経て、ガット弦に変わってきた。
ガット弦は巻弦に比べ径が大きいので、ブリッジの穴径UPしたり、ナットの溝幅を広くしたり深くして弦高を下げる必要が出てきた。
弦高が高くて弾きにくい、というくらいは大したことはないのだが、音程がくるってしまうのは非常に困るわけだ。
ナットと第一フレットが高いと強く押弦すると当然ピッチが上がってしまう。特に6~8コースの低音弦で半音前後上がることがある。
Gumutのガット弦は柔らかいのでその傾向が強いのかも。私は392Hzで使用しているのでテンション弱めなのも影響しているのだろう。
いずれにせよ、ブリッジ側では、弦高を低めに締める事。ナット側は溝を弦の径を考慮した幅、深さに切り直すことにした。

まずは、ナット部の写真の実物大コピーを作成し、切り直す位置を決定する。
ついでに、ナットのスペーシングを見直しするため、底で無く溝側を0.4mm削ることにする。
工具は、現在のナットの形状測定するためのノギス。平ヤスリ、精密棒ヤスリ、虫眼鏡など。

弦を完全に外すと大変な作業になるので緩めるだけにしてナットを傷つかないようにこずいて外す。膠でわずかに固定してあったのか。

平ヤスリで慎重に表面を削っていくと、真ん中あたりの溝は消えてしまった。
次に0.9㎜の棒ヤスリを主に溝を切っていく。太い所は1.2㎜や1.5㎜のものも併用。
まずは両端の2コース分だけを溝を切って本体に嵌め、弦を締めて試してみる。
調子良さそうなので全部の溝を切って元に戻す。

ブリッジ側も弦高を下げ、ピッチ維持のため弦の縛り目がブリッジから出来るだけ出っ張らないようにした。
以上の調整、少しずつ慎重に作業したので4日掛かったが相当改善されたようだ。
それでもやはり低音弦は軽めに押弦する、という事は訓練せねばならないようだ。
以上の記事について、先輩方のアドバイス等を頂ければ有難いです。

8月にスワンネックの弦をAquila製に変更したばかりだが、佐藤先生のアドバイスによりGamut製に変更した。
Aquilaでも4万強かかったがGamutはその2倍強もして本当に高い。。。
しかしながら1,2コースは別にして、何年も持つので(佐藤先生の表現では一生もの)ものは考えようだろう。
特に高いのは低音用のPistoy弦7本で、最も太い13コース用は$70だ。オクターブ弦等の細い弦は10ドル台でそう高くない。
実際に張ってみたらその差は歴然としている。
まずは、加工精度が高く検査もしてあるので音程が正確だ。1ポジションからハイポジションまで正確に出る。
次に、弦が柔らかいので調弦もピタッと決まり短時間で済む。更に、湿度、温度変化に影響されにくい。これはオプションでニス処理をしてもらっている事も関係するかもしれない。とはいえ、ギターより調弦に費やす時間がずっと多いのに変わりはないが。
オクターブ弦のゲージ変更を少しせねばならないが焦るほどではない。一応、スワンネックのガット化は目途がついたのでこれで本格的に練習が再開できる。