BWV1007(無伴奏チェロ組曲第1番)の録音プロジェクト
今回は第5曲目のメヌエットを録音した。
前回のアルマンドをアップしたのが8月27日だから約半月で録音したことになる。
BWV998のフーガは2年経っても録音出来なかったので随分早く出来たものだ。
https://youtu.be/c5c5F856AcU
随分長く演奏をアップしていないと思っていたが調べてみると前回から15か月も経っていた。
その間細々と練習は続けてフーガ BWV1003を録音できる状態まではなっていたのだが録音してみるとミスが消えない。。。
やはり年齢には逆らえないのだろう、なんでもない所で引っかかってしまったりする。
ということでいったん難曲はお休みしてもう少し短い曲をやってみることにした。
BWV1007(無伴奏チェロ組曲第1番)をバロックリュート用に編曲した組曲で以下の6曲よりなる。
プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット、ジーグ
第6番までの中では短く最も手掛けやすい組曲で今回は順不同で全曲録音を目指したい。
最初は第2曲目のアルマンドを録音してみた。
楽譜は以前作成したものがあったが今回全面的にチェックして自分好みに変更したり運指の見直し等を行った。
10種類以上のバロックリュートやオリジナルのチェロ演奏を改めて聴いてみたが、その演奏の多様さに驚かされた。
https://youtu.be/X8qOIWCze08

ブラームス交響曲
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音 第1番~第2番 2019年 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス デジタル/ライヴ
録音 第3番~第4番 2021年 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス デジタル/セッション
ブロムシュテット版のブラームス第2番を聴いていたら戸棚のガラス戸がビリビリ鳴った。スーパーウーファーの出す低音に共振したのだ。JBL4343のウーファーは38㎝なのだがそれでも60Hz以下は十分ではない。それを補完するためにスーパーウーファーを付けている。そのレベルはガラス戸等が共振しないレベルにセットしてあるがこのCDは珍しい。
そこで簡易的なスペクトルアナライザで調べてみた。添付の画面がそれで上がこのブロムシュテット版で下がシャイー(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)版。これらは第2番のトゥッティ部の代表的なパターンで、前者では低音(45~65Hz)辺りが強調されており、これはコントラバスの低域に当たる。後者では低音(65~95Hz)辺りが強調されており、これはチェロの低域に当たる。
データではたったこれだけの違いだが聴覚的には大きな差になって聴こえるのが不思議だ。前者で試しにスーパーウーファーをOFFにしてみた。そうすると低音が弱くなるだけでなく音楽のスケール感が貧弱になり生き生き感も無くなる。例えればステレオをモノラルに切り替えた時の感覚に似ている。
後者ではその落差が小さい。これはスーパーウーファーで補完する周波数が弱めにしか入ってないからだ。元々低音再生能力の低いシステムで聴く場合は前者と後者の差は分かりにくいだろうし、スーパーウーファーを追加する場合の効果も限定的かもしれない。(やってみないと分からない)
もう一つの話題として録音する場所の影響について。両者ともライプツィヒ・ゲヴァントハウスで録音されている。後者は中、高音側にエネルギーがある録音で少しヴァイオリンパート等にキンキンした音の部分もある。前者は低域重視の録音で非常に聴きやすい。同じホールで同じオーケストラの録音だが録音によって全く違うものになるということだ。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスは音の良いホールとして有名だがそれはそのホールで直接聴いた時の話で録音は全く別物ということも分かる。
現在の録音・マスタリング技術からすると現地で聴く以上の解像度でCDを製作できる。ここ数年の最新録音ではこの点を追求する傾向もある様だ。マスタリング段階でソロ楽器やフィーチャーした楽器のレベルを上げるとか、ホールではほとんど聴こえないコントラバスの音を強調したりしてあるものもある。
技術発達すればするほど家で興味深く聴くことが出来るが実際にコンサートホールで聴く状況を部屋で再現することは不可能だ。例は悪いが、バーチャルツアーで現地に行った気になれるか? TVで野球観戦して球場に行った雰囲気を味わえるのか?というのに似ていると思う。現地と家での視聴の違いは割り切って考えておく必要がありそうだ。
余談ばかりで恐縮だが、「ブロムシュテットとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のブラームス交響曲は素晴らしい演奏を素晴らしい録音が支えた最高のCDだ。」
楽曲の詳しい解説や感想は、michaelさんのブログにお譲りしたいと思います。

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」
テオドール・クルレンツィス(指揮) ムジカエテルナ (1CD)
録音 2015年 場所:ベルリン、フンクハウス デジタル/セッション
チャイコフスキーの交響曲は、第5番が好きで一番よく聴く。コンサートでもヴァイオリン協奏曲とともに何回も聴いたものだ。
しかし悲愴は家ではあまり聴いていない。それは優れた録音に出会わなかったから。冒頭のファゴットのpp音はコンサートホールでは難なく聴きとれるが、S/Nの劣るLPやテープの時代はスクラッチノイズやヒスノイズに埋もれて良く聴こえない。CDの時代になって格段にS/Nが改善されたがまだ十分と言えない時期が続いていた。このクルレンツィスの録音はまさにコンサート会場以上の解像度でファゴットのテーマを聴かせてくれる。これを聴いて期待をもって最後まで聴こうと思ったわけだ。期待に違わず、悲愴で初めて聴く高S/N比、広いダイナミックレンジの録音に引きこまれてしまった。
私がクルレンツィスの名前を知ったのはつい最近だが現在最も期待している指揮者だ。彼はギリシャ生まれで、ムジカエテルナを創設し、SWR交響楽団の首席指揮者でもある。
彼のCDを最初に聴いたのはモーツァルトのフィガロの結婚。序曲を聴くと今まで聴いたことがない自由な表現とダイナミックな演奏に魅了された。
ウィーン歌劇場で同曲を聴いた時(クルレンツィスの指揮ではない)の演奏には伝統を重んじる正当性を感じたものだが、どちらが良いとか比較することは意味がないだろう。開演直前のオーケストピットで何百回も弾いたであろう曲を一人練習する当時のコンサートマスターのキュッヒルさんの姿は目に焼き付いているが、あの真摯な取り組みがウィーンの伝統を守っているのだろう。
最近は、クルレンツィスに限らず伝統にとらわれない自由な表現を行う演奏が注目を集めている面がある。単純にこれが良いとは思わないが興味ある事象ではある。
コロナ発生以来初めてJRで旅行に行きました。自家用車ではコロナが落ち着いている時を見計らって隣県までは行ってましたが。
山口市で人気の桜スポットの浄瑠璃寺です。五重塔と池に桜がきれいでした。

山口駅から浄瑠璃寺に歩いて行く間にあるこれも桜の名所、一の坂川の桜並木です。

下関では唐戸市場、赤間神宮、火の山公園に行きましたが、時間が余ったので人道を往復30分歩いて門司側まで行きました。


久しぶりに楽しい旅行になりました。
リュートを演奏する場合、暗譜ではなく楽譜を見ながら演奏するのが一般的だ。
今は軽い老眼でTAB譜の小さな運指の数字がみえにくいことがある。
それと、5ページ以上の楽譜は途切れずに演奏できない。ということで、電子楽譜に切り替えてみた。

まずは、適当なアプリがあるかどうか探してみた。
パソコンベースで運用できるものとして、MobileSheetsというアプリを見つけた。
WindowsのものをMicrosoft Storeで1,500円で購入した。1日の無料お試し期間がある。
(外に持ち出す人はタブレットでの運用が必要だろうがそれはGoogle Playで購入できる)
楽譜をスキャンしてPDFにしライブラリーに登録する。
それを1ページか2ページづつ表示しながら、ペダルを踏んでページ送りをする、というもの。
次にペダルはBluetooth接続で充電式のLEKATOページターナーペダルという機種を購入。
非常に使いやすくしっかりした作りのいい製品で安定した動作をする。

次にディスプレイだが、17インチノートパソコンの画面では小さすぎるので23.8インチのDELLモニターを購入。
ノートパソコン画面をクローン画面表示して使う。HDMIケーブルで接続する。
23.8インチだとちょうどA4楽譜2ページ分が等倍表示出来てちょうどいい大きさだ。
解像度が重要でフルHDの1920×1080とした。印刷楽譜のPDFでは問題なくとも手書き楽譜のPDFだと必要条件。

楽譜台(モニター台)はカラーボックスを加工して使用した。頭でっかちなので後で地震対策が必要だ。
録画用ビデオカメラはディスプレイ越しに撮影できるようにセットしたが位置の微調整が必要。
なにか楽譜周りが近代化してすっきりした気がする。
コロナも今は収まっているので久しぶりに車で山陰旅行に行った。
1日目は、天気が良くなかったので、大山には行かずにとっとり花回廊へ。
晴れていれば花々の向こうに大山が見えるのだが雲に隠れて写真なし。
早めに皆生温泉の白扇というホテルに入る。
目的のカニは11月6日に解禁になったばかりのズワイガニ。境港で上がったものを松葉ガニと呼ぶ。
期待通りの味覚で腹いっぱいになり当分カニは食べなくてもよいかも。
2日目は曇りだが時折日が出る天気模様。まずは安来清水寺という紅葉の名所に行った。
少し早すぎたようだが、所々で鮮やかな紅葉が見られた。


次に、奥出雲の長者の湯というところで、孫たちと待ち合わせ昼食を共にする。
コロナ渦で2年近くも帰省できていないので。
最後に、近くの鬼の舌震えという渓谷の紅葉スポットへ。

徒歩で周遊できるように板張りの通路が整備されていたがアップダウンが激しく1時間弱の運動が厳しかった。
紅葉している場所は少なめだったが大きな石がゴロゴロ転がっていて渓谷美は楽しむことが出来た。
家に籠りきりのこの時期いい旅になった。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
*ベアトリーチェ・ラナ(ピアノ) パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管(1CD)
録音 2015年7月 ローマ、オーディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(デジタル/セッション)
この曲は数多くのCDが発売されていて名演も多い。しかしながら、名録音というのは非常に少ない。ラナはイタリア生まれの若いピアニストでこの録音は22歳の時のもの。溌剌とした演奏は非常に魅力的だ。聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団は、ローマを本拠地とする歴史あるオーケストラで長く音楽監督を務めるパッパーノの指揮の下、生き生きとした雰囲気を醸し出している。
録音は分離の良い鮮明な音でこの名曲をひき立てている。多分、録音場所のオーディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカの音響特性が優れているのも大きいのだろう。ホールの写真を見ただけでそれは想像できる。

私の投稿も掲載されています。
以下は編集者の説明文です。
日本リュート協会は、会報NO.37(2021年9月号)を発行いたしました。
今号は、以下の記事が掲載されています。
・フランチェスコ・ダ・ミラノに挑む 2021 年 〜il divino challenge の舞台裏〜 <坂本 龍右>
バーゼル在住のリュート奏者・坂本龍右氏は現在、画期的なプロジェクト「フランチェスコ・ダ・ミラノによるリチェルカーレとファンタジア全曲の演奏動画の収録」を進めています。
「il divino:神がかり的」と呼ばれ、教皇レオ10世に仕えて当時の音楽家としては破格の評価と待遇を受けていたフランチェスコですが、残念ながら現代ではリュート業界と一部の古楽愛好家以外には、それほど知られていないというのが実態です。本記事は、そんなフランチェスコの音楽に深く切り込んでその素晴らしさを明らかにしてくれるこのプロジェクトの舞台裏について、坂本氏自身の言葉で詳しく解説しています。
・ダンスが踊れないと舞曲は弾けないのか? 赤塚健太郎『踊るバロック〜舞曲の様式と演奏をめぐって』を手がかりとして <永田 ⻫子>
リュート・ソロ曲の多くはパヴァーヌやガイヤルド、バロックの組曲などの「舞曲」からなりますが、これらを演奏する際に「踊りのテンポ」と「弾けるテンポ」 の狭間で悩むことが多々起こります。本記事では、リュート奏者の永田⻫子氏が、赤塚健太郎氏の著作『踊るバロック〜舞曲の様式と演奏をめぐって』を手がかりに、このジレンマに鋭く切り込みます。本記事を読めば、リュートの舞曲を演奏する際の大きな指針になること間違いなしです。
・カピローラの弦の張り方の「秘訣」 <渡辺 広孝>
カピローラ序文中の色々なトピックに詳細な解説を行う連載の第2弾は、「弦の張り方の秘訣」です。リュートのブリッジには構造的な欠陥があり、太いガット弦のバスを張ると、オクターブ弦との間に生じるハイポジションでの音程差が顕著になってきます。本記事ではカピローラ序文中に触れられているこの問題への対処方法(秘訣)を詳しく解説します。
・どんな調でも怖くない、手で覚える音階練習 (1) <蓮見 岳人>
「オクターブの中には2つの半音があり、ドレミファとソラシドは全くの相似形、だから12種類ある長音階を全て個別に練習する必要はない」という点に着目し、音楽理論の基礎と実践を、指遣いを覚えながら身につけていくコスパ満点の練習方法を、譜例付きで紹介します。
・LSA Online Lute Fest体験記 <小出 智子>
2年に一度、リュート界のレジェンドや新進気鋭の奏者を講師に招いて大規模に行われるアメリカリュート協会(LSA)の夏の講習会「Lute Fest」ですが、今年はコロナの影響で初のオンラインでの開催となりました。リュート奏者の小出智子氏が実際にこれに参加し、詳細にレポートします。オンライン開催とリアル開催それぞれのメリット・デメリットにも触れています。
・バロック・リュート低⾳弦の減衰・倍音特性(ガット弦とCD弦) <尾瀬 和雄>
前号の記事「バロック・リュート低音弦の減衰・倍音成分を実測する」の評価方法を用いて、バロックリュートでのガット弦とCD弦の特性の実測を行っています。バスライダー型とスワンネック型の比較データも掲載されています。
・第36回 春の会員コンサート報告
・新譜紹介
コロナの影響もあってか、数多くのリュートの新譜がリリースされています。全部で14枚の新譜の情報を紹介し、動画やデジタル配信サービスへのリンクも掲載しています。
・みんなが弾けるリュート曲 <小出 智子>
「最初から難しすぎるリュート曲に挫折する人を少しでも減らすために、ちょっとでも簡単で楽に弾ける曲を!」をコンセプトにオリジナル曲を掲載する連載の第2弾です。
・総会報告
・理事会からのお知らせ
日本リュート協会
http://lute.penne.jp/lsj/
これはバッハの数少ないリュート作品とされている曲の一つです。
BWV998はプレリュード、フーガ、アレグロから成っています。
フーガは3部形式でABAの構成でBの中間部が特に難しいです。
この曲は昔クラシックギターでも録音したことがありますが、中間部のセーハで右手の指が痙攣しました。
バロックリュートではテンションが緩いので痛くなる程度ですが。他にこのような曲はありません。
バロックリュートは低音開放弦が一オクターブ準備されているので普通セーハはクラシックギター程有りません。
しかしこの曲はフーガという事もありセーハが頻繁に出現し、しかもセーハした状態で他の指が複雑に動きます。
また、セーハを伴う大きなポジション移動等も非常に難しい点です。
私がYoutubeにアップした50曲程度の曲の中で三本指に入る難曲です。
そんなことで、以前、クラシックギターやバロックリュートで録音したことがあるのに足掛け3年掛かりました。
まだ不満な点は有りますが現在の実力はこんなものという事で一応終わりにして次の曲に掛かりたいと思います。
梅雨の時期のガット弦による録音なので弾いているうちに調弦が狂う事もありご容赦いただきたいと思います。

J.S.Bach : "Fuga" BWV998
バロックリュート バッハ
J.S.Bach:Fuga BWV998
played with a German Theorbo(Swan...
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