
ジャーマンテオルボは製作後1年8か月で気付かぬうちに表面板の色が飴色になってきた。

ボウルは殆ど差が分からないくらい似ている。
値段は1.5倍違うが、作る手間はそんなに違わないと思うのだが。
分かっている差は材料の入手年が大きく違うことくらいしか無い。




以前所有していたジャーマンテオルボとバスライダー式バロックリュート各1台を売却して、もう一台のジャーマンテオルボと同じ製作家にバスライダー式バロックリュートを注文していた。
1月末に注文したので3ヶ月で完成したことになり驚く速さだった。
買い替えの目的は、音色とタッチの統一と言うことだったが、弾いてみると同じ人が作ったので当然と言えば当然だが、ほぼ同じ。
弦長の短い最低音部の迫力が異なるのは予想通りだが録音したら差は分からないだろう。
ボディの大きさ、形もほぼ同じなので弾いていると、どちらを弾いているのか分からなくなるくらいだ。
安定した性能と弾き易さ、高音から低音までのバランスの良い音、美しい姿と仕上げ等、非の打ち所が無い楽器が2台揃いこれでリュートを買い換える必要が無くなった。
旅行最後の自由時間はまず市場で腹ごしらえ。
昔はこのような所で食事をするのは言葉が通じるかと言う心配が先にたち敬遠しがちだったがさすがに最近は慣れてきた。張り出されたメニューに書いてあるシーフードミックスとビール、あとスペイン語が分からないので指差しでキノコ炒めを注文する。隣のテーブルの南アメリカ系の5人家族の子供に飴をあげると馴染んだ空気に。

帰りは非常に安全だと言うタクシーに乗ってホテルへ帰って夜まで一休憩とするが、ホテル近くのカタルーニャ美術館前に下車してホテルへ歩いて帰った。

夜は教会での再びタクシーで教会でのギターコンサートへ。
これは予定外でしたが、昼間に道を間違えて教会前で地図を見ていたら、21時からのコンサートのパンフレットを貰い急遽聴きに行くことにしたものです。
ギター四重奏で非常に素晴らしい演奏でしたが、エンタテイメントとして面白い演出になっており楽しめました。ラベルのボレロでは、二人で1台のギターを弾いたり、更に4人で1台を弾くなど・・・その様子のダイジェストの動画が有りました。
http://www.maestrosdelaguitarra.com/bcn-4-guitars/


なんとリュートまで出現しました。

翌朝、バルセロナ空港からエアフランスでパリ経由、関空へと帰国した。
行き帰りは少し苦労したが、天気は傘を全く開かずにすんで観光は最高だった。
今回はイベント、ホテル、レストランなど殆どが満足できるものでラッキー。
ただ旧市街地など石畳の上を長距離歩くので元気なうちに行く方が良い国と思った。
ご愛読を有難うございました。
最終訪問地のバルセロナ
サグラダファミリア
まずはその立地に驚く。広大な公園の中に立っているという印象が合ったのだが、全くの街中でわずか正面前に公園があるのみ。
建物の高さは尖塔で相当高いが、中に入ってみると面積はそんなに大きくない。歴史ある大聖堂などと比較するのは意味の無いことだと考え直す。教会ではあるがガウディの芸術作品の意味合いのほうが大きいような気がした。パイプオルガンも見かけなかったし。

樹木をイメージした柱群。

天井も変わってます。

地下1Fに工房があり模型もありました。

グエル公園
有名なタイル張りの長いベンチは人口地盤の上にある事が分かる。

有名なドラゴン、写真待ちで大変。

珍しい楽器?でパッヘルベルのカノンを奏でる女性。

バトリョ邸。町の中心部へ移動して同じくガウディの作品。
内部も見学することが出来た。

この日は、就寝時間が遅かったのでゆっくりとホテルを立ち、バルセロナにバス移動する。
途中、遺跡都市のタラゴナに寄り食事と観光を行った。
昼食は遺跡の洞窟レストランで。

競技場の遺跡。遺跡は何故埋まっているのか?という地元ガイドの質問に誰も答えられない・・・・それは千年の塵が堆積したものだそう。

青い地中海沿いに作られた円形劇場

明日は最終訪問地のバルセロナ。
今日は、午前中市街観光、午後は自由行動、夕食後21時から25時過ぎまで火祭り本番と全部ホテルから市街まですべて徒歩なので長くしんどい一日になる。実際は自由行動時間はホテルへ戻って熟睡。
各地区の人形たちもあと半日の命だ。



教会前のマリア像は殆ど完成して綺麗だ。午前中なので人がまだ少ないので正面から見ることが出来た。

市役所前広場の一番大きな人形。

現地ガイドの判断で、市役所広場は凄い人になり危ないので少し離れたトロイの木馬を燃やすところを見ることになる。
22時に一斉に60地区の小さいほうの人形が燃やされる。狭い場所では消防隊が放水しながら燃やす。


24時に大きいほうの人形が一斉に燃やされる。どの人形を見るかは各自の判断しだい。
写真は燃え上がるトロイの木馬。

トロイの木馬の動画は
http://youtu.be/28JG1UaSYSI
今回の旅の主目的であるバレンシアのFalles(火祭り)
町中で爆竹や花火の音が響いている。60の地区で大小2種の人形を展示して、最終日の19日に1体を残してすべて燃やしてしまう。
まずはパエリアの夕食でこの後真っ黒いイカ墨のパエリアも出て来て非常においしかった。
スペインの食事は今までのヨーロッパの中で最も口に合う様だ。

翌日燃やすのを見たトロイの木馬。そんなに広くない公園に設置されている。

これは他地区の人形

この日はオフレンダと呼ばれる献花パレードを見る。パレードの参加者は10万人とか。
衣装が美しいし、子供も可愛い、女性は美人が多い。


教会前の広場に作られた大きなマリア像の衣装を飾る赤と白のバラを献花するパレードだ。
写真は後姿だが土台部分以外は出来上がっているようだ。

翌朝は、歩いてアルハンブラ宮殿観光。今はチケットが取りにくい状態だそうだが、今回は特別のチケットで普通は見られない4箇所が見られるということだった。
ヘネラリフェ庭園から見たアルハンブラ宮殿

ヘネラリフェ庭園の噴水

特別に観覧出来た噴水

アルハンブラ宮殿から見たサクロモンテの丘で写真中央手前に昨日食事したレストランと洞窟フラメンコがある。

天人花の中庭

ライオンのパティエでは、修復のため2007年から外されていた獅子の像12体が修復を終わり昨夏に戻されていました。

ライオンのパティエの奥の建物の天井

ミハスから憧れのグラナダへ
まず、夕食をサクラモンテにある洞窟フラメンコの隣のレストランの2Fで。
ホテルからレストランまでは、街中を抜けた後、こんなところを車が通れるのかという狭く曲がりくねった道を10分くらい走りやっと辿り着いた。
食事中は大雨に突風状態だったが少しすると止んで、アルハンブラ宮殿のライトアップの姿を撮る事が出来た。この写真はこの旅行で最も気にいった写真となった。

食事の後、隣のMaría "La Canastera"でフラメンコを見る。
http://granadainfo.com/canastera/english.htm
奥行きは結構あるが幅が狭い洞窟で、その両側と奥に椅子が並べられている。我々は一番に到着したので、踊る場所に最も近い正に目の前で見ることが出来た。
迫力ある踊りやギターとカンテが洞窟に響くさまに感動した。
ここで録音したCDを買って帰り家でも聴いている。




コルドバから再び南下して地中海に面したミハスという小さな町へ。
昔は貧しい漁村だったが現在はスペイン有数の観光地になっている。地中海を眺められる高台におしゃれな別荘が立ち並び、その奥には土産物店や小さな教会、小さな闘牛場などがある真っ白い町は非常に美しい。


ミハスのレストランから見下ろした地中海は雨上がりで霞んでいた。晴れていたら青い空と地中海がもっと綺麗だったろう。でも、我々が到着するまでは相当雨が降っていたので止んでラッキーだった。
