あまりいい話ではないので気分悪くなったらごめんなさい💦
あの時から潤くんは人が変わったように、今宵の相手を毎晩探すようになった、男でも女でも
お酒も意識が無くなるまで飲んでそのままお持ち帰りされて次の日、いたるところに痣が出来た状態で学校に来ていたこともあった
俺が何度も止めても目を盗んでは同じことを繰り返していた、見ていて辛かった
そして櫻井さんとはあれきり会ってないようだった
このままだと潤くんが本当に壊れてしまう
意を決して櫻井さんの働く職場を訪ねた
応接室で待たされ待つこと30分程、櫻井さんが部屋に入ってきた
「久しぶりだね・・・」
その姿は前の覇気がある佇まいではなく、疲れきった姿だった
「・・・潤は元気かい?」
「元気じゃないから来たんです、櫻井さんもどう見ても元気じゃないですね」
フッと一息吐いて
「俺は元気だよ、それに自業自得だ・・・俺はどこかでこうなる事を願っていたのかもしれない」
「!!!何でっ!」
「あの頃潤に溺れていた、そんな自分が怖かった、俺はこの会社を継ぐ人間だ潤と一生添い遂げる決意がまだ無かった、仕事も楽しくて潤を後回しにしてしまっていたどちらを選ぶとなったらあの時は仕事だったのかもしれない・・・・」
「そんな・・・」
「仕事が落ち着いたころ潤のいない寂しさで押し潰されそうになった・・・でももう遅い「遅くないよっ!」」
話終わらないうちに俺は否定した
でもその後の言葉に俺は櫻井さんを殴っていた
床に膝まつく男を置き去りにして俺は潤くんのバイト先に走った
バイト終わりなのか交差点で信号待ちをしている潤くんを見つけた
その瞬間信号無視してきた車が曲がりきれず潤くん目掛けて突っ込んだ
あの事故から2年経った
そして・・・・あの事故以前の事を忘れてしまった
主治医でもある先生がとても親身になってくれいつしか潤くんはその先生をとても慕うようになった
先生と居ると落ち着いていて昔の荒れた生活が悪夢だったかのように穏やかに過ごしていた
大学を2年留年したが卒業し、今先生の助手として恋人として隣にいる
俺は一生事故の前のことを口にすることはないだろう、しかし思い出した時潤くんはどうなってしまうのだろうか
どうかこのままずーっと幸せでいて欲しい
それなのに赤い糸で繋がってるかのように、またふたりは出逢ってしまった
お互いにパートナーがいて幸せな頃に
神様はどんなにこのふたりに試練を与えるのか、神様が相手が違うよと教えているのか
どちらにしろ神様は意地悪だ