自分はソフトウエア開発に携わっているのですが、ソフトウエアの世界では「ソフトウエア工学」「プロジェクト管理」という知識体系があり、「こうやらないとうまくいかない」というような知識が徐々に明らかになってきています。
結構有名なのがQCD(Quality(品質) Cost(コスト) Delivery(納期))の三角形の考え方です。これらはトレードオフの関係にあり、納期を前倒しするのであれば、品質が低下したりします。
そのため定量的に、統計的に、達成困難な計画かどうかある程度判定できます。
一方でビジネスの世界では、「あらゆる手段を活用して目標をなんとしても達成する」という考え方があります。
実際に仕事をしていますと、この二つの考え方の違いの板挟みになることがあります。
現場でやっているうえでは「手持ちのカードで出来ない計画は立てないでほしい」と思ってしまいますが、経営の立場からすると、「手持ちのカードで出来る計画」というのはあまり良い手ではないようです。競合他社に模倣される可能性が高いとともに、今はやりのDXに至らないからでしょうか?
下記の記事では、ブリヂストンの元社長が「今までの延長線上で考えない」ことについて記しています。
経営視点だとチャレンジングな目標が必要不可欠のようですが、無茶振りとの境界線はどのあたりなのか、もしくは単にとらえ方の違いなのかが気になります。