下記の本の筆者は1970年代からこれを行ってきたそうです。1970年代の子供はのびのびと、描く喜びを感じながら描くのですが、
その後1980年代、1990年代、2000年代になるについて、どんどんおかしくなっていったそうです。
具体的な絵は本をみていただきたいのですが、得られた結論として、最近の子育ては「他者の承認」がないと成り立たなくなってしまい、「価値ある子ども」が求められる傾向があるようです。
そのため、本来優秀な子にだけ意味にある英才教育、早期教育を普通の子にやってしまい、特定の問題を解決することだけが得意になってしまい、異様に要領よく絵を描き終える子がいるようです。
また、絵を描くテストなのに、習ったばかりのひらがなや漢字を書いてしまう子もいるようです。
過保護、過干渉だったため、妙に舌足らずともいえる絵を描く子もいるようです。
逆に放置されすぎた子は、疲労感あふれる、途中で投げ出したような絵を描くようです。
親の評価を気にしたり、親の欲求を優先してきたため、いざ自由に描いてよいといわれたときに、描きたい欲求が出てこなかったり、
神経質になって考え込んで描くのに異様に時間がかかったり、
言われたことだけを律儀にこなしたような絵を書く子もいるようです。
(いわゆる発達課題を乗り越えられていない状態ということですね)
これからも、より効率が求められる社会に突入していくと思います。
そうなると、いろいろ「煽られる」機会は増えてくると思います。
そんな中で重要なのは他人、世間の評価を気にしすぎないことだと思います。
(情報源)
脱ひきこもり―幼児期に種を蒔かないために (角川SSC新書)/角川SSコミュニケーションズ

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