細目の筆を使って絵の具を塗ります。
絵の具は筆で混ぜたときにトロトロした感じになるまで水を入れます。
固すぎても乾いた時に絵の具が割れるし、
水を入れすぎると色が透けるので、文章での説明が難しいのですが…
混ぜた時のシワがスッと消えるくらい、という感じ。難しいな…
光が反射するのでライトボックスの電気を切って撮影していますが、
絵の具を塗るときには電気をつけて塗ります。
下の原画が見えやすいというのもありますが、
ライトボックスの電気の熱で、絵の具が早く乾きます。
ただし、早く乾かしたいからと風を当てたりしてしまうと絵の具が割れてしまう恐れがあります。
(アクリル絵の具は分かりませんが、アニメ絵の具は割れやすいのです)
塗る場所の順番としては、
中心 → 外側
塗る範囲が狭い所 → 範囲が広いところ
色が濃い所 → 薄い所
ブラック → 影色 → ハイライト → ノーマル
服 → 肌、というようにキャラにとって上になっている部分から
あとは、塗った絵の具が混ざってしまわないように、
乾いていない所にくっついている箇所は
乾いているのを確認してからということに気を付けます。
顔部分のアップ。
先に塗った絵の具の上に重なる部分の絵の具は、
表から見た時には分からないので、はみ出しても大丈夫。
ただし、まだ塗ってない部分にはみ出してしまった場合は、爪楊枝を使って、ちょっとずつ削ります。
この時、絵の具が完全に乾いてからでないと、削りたくない部分までくっついて剥がれてしまうので、
乾くのを待ってからカリカリと削ります。
削る際は、セルに傷がつかないように絵の具に引っ掛けて剥がします。
絵の具をセルに落とす時には、筆にたっぷり目に絵の具を取って、
筆先をセルに付けないようにします。
塗りの作業もアクリル絵の具とアニメ絵の具で差がでるか分かりませんが、
セルに筆先をつけてしまうとムラが出ることがあります。
なので、絵の具の表面張力で塗っていく感じ。
絵の具の乾きが早いので、絵の具が乾いてくる前にサササッと塗ります。
これもムラができないようにするため。