城と桜と「おとめ桜」 | 落人の夜話

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城跡紀行家(自称)落人の
お城めぐりとご当地めぐり

いつの間にか4月も半ばを過ぎていました。

このところ気忙しくて城攻めにも花見にも温泉にも行けず、記事の更新もできずくすぶっておりました。

 

が、いい気候になってきましたね。

神戸では桜も散ってしまった今日この頃、せめて過去に訪ねた城と桜の写真でも愛でて、花見の代わりにしてみようという本日の趣向でございます。

 

当ブログを覗いて下さるのはきっと城好き歴史好きの方々。

せっかくなのでちょっとクイズ形式に並べてみますんで、よかったら一々ご覧になってどこのお城か当ててみて下さいませ(⁠^⁠^⁠)

 

 

ではまず【初級】ということで…

 

はい!

ここどーこだ!

 

……あ、すいません(・・;)

さすがにちょっと簡単すぎましたかね。。

まあ一応、答えは最後に記しておきますね。

 

 

続きましてこちら。

さっきより少しだけ難易度上げて【中級】くらいにしときましょうか。

 

ここどーこだ!

 

…どうです?

まあ立派な天守が見え隠れしてる時点で、お城ファンの方にはまだまだ小手調べレベルでしょうか。。

 

 

では更に難易度を上げて【上級】としては、天守以外の角度から。

↓ 

 

ここどーこだ!

 

ヒントは有名な桜の名所で、春のこの風景には特に雅な呼び名があります。

まあ城跡で桜の名所ってのもたくさんありますからね。



と言っても、こんなんじゃまたまだ手ぬるいという城キチマニア様のために、最後に【変態級】の一枚がこちら。

 

ここどーこだ!

 

これで分かってしまった貴方様はもはや変態鬼です。城の鬼です。

どうかその尊き正体が世に暴かれることなく、穏やかな趣味の日々を送られますことを心から祈念してやみません。

 

そして答え合わせは記事の一番下までスクロールしてご確認を。

その間、ひとつ小咄でもお聴きいただきましょうか。

 

**********

 

城と桜の逸話といえば、思い出すのは福島県の白河小峰城です。

訪ねたのは3年前の夏でございました。


江戸時代のはじめの寛永のころ。

奥州棚倉より移封されてきた丹羽長重はこの地に築城を進めておりましたが、ある一角の石垣だけが何度組み直しても崩れてしまう。

工事担当の家来たちは話し合いの末、おそらく夜分に酒のまわった頭でも突き合わせていたのか、朝1番に現場近くを通りがかった者を人柱にすると、そう決めたそうです。


やがて夜が明けて、見えてきた人の姿はなんとその話し合いに参加していた奉行の和知平左衛門の娘、「おとめ」でありました。

夜なべの父を心配し差し入れでも持ってきたものか、そうだとすれば尚更心が痛みます。


父は大変驚き、しかし仲間の手前声を出すことは憚られたのでしょう。必死に「来るな」と手で合図を送り続けたものの、遠目から見た「おとめ」は逆に「来い」という合図と勘違いしてしまったようです。

父のもとへ近づいてきた「おとめ」は捕らえられ、そのまま人柱とされました。


石垣は無事完成し、2度と崩れることはありませんでした。

人々は「おとめ」の不運を悼んで1本の桜を植え、それがいつしか「おとめ桜」と呼ばれるようになったと、そういう話でございます。



 

その「おとめ桜」は天守近くの一角に、「おとめ」の墓碑とともにありました。

初代の桜は戊辰戦争(明治元年:1868〜明治2年:1869)の兵火で失われたため、現在は2代目になるそうです。


この時は夏だったもので、見直したら桜の樹自体は写真に撮れていませんでした。

これはまた桜の季節に訪ねてみたいものです。


皆さんももしご興味がおありでしたら、どうぞ旅の立ち寄りポイントのおひとつに。

下記のHPなどご参考下さい。

 

おとめ桜|東北の観光スポットを探す | 旅東北 - 東北の観光・旅行情報サイト (tohokukanko.jp)

 

 

 

クローバー訪れたところ

【白河小峰城】福島県白河市郭内

 

カメラ

【初級】大坂城(大阪府)

【中級】宇和島城(愛媛県)

【上級】弘前城(青森県)の「花筏」

【変態級】伊予松山城(愛媛県)