初めていわき市を旅したとき、マジックアワーの小名浜に巨大なメヒカリを形どった建物がうかぶ、その風景がとても印象的でした。
あれが「アクアマリン」という名の水族館だと知ったのは後日のこと。
なんて麗しい名前だろう…と、印象的なフォルムも相まって心動かされてしまった私は、いつか城めぐりの旅の中にあれをねじこんでやろうと思っていました。
その機会がようやく訪れたのが去年。
岩城氏の本拠だった白土城(いわき市)を訪ねる旅のなかで立ち寄ることができたのでした。
連休中だったせいかけっこうお客さんが多く、駐車場に何とか車を停めることができて喜びつつ入館。
「環境水族館」アクアマリンふくしま|福島県いわき市観光 (aquamarine.or.jp)
「環境水族館」を標榜する「アクアマリンふくしま」の名称は、ここが水族館(アクアリウム)と海洋博物館(マリンミュージアム)の機能を併せ持つ特徴から名付けられたとか。
そしてこの水族館、結果から言いますともの凄く良かったです。
広い敷地内は変化に富み、まさに大人も子供も楽しめる仕掛けがいっぱいです。
年パスがまたお得でしてね、隣県くらいなら買いたいと思いましたよ。
その仕掛けのひとつがこちら。
館内には「潮目の海」を再現した大水槽があるんですが、その眼の前に寿司処「潮目の海」が営業しています。
なお「潮目の海」とは、日本列島の南北からやってくる親潮と黒潮がぶつかる海域のことで、その場所がまさに福島県沖なんです。
当然豊かな漁場として 知られ、そこで捕れる魚は「常磐もの」として珍重されています。
水族館の大水槽の前で、優雅に泳ぐ魚を見ながら食べる寿司もまた乙というもの。
視覚と味覚にまでアプローチするという訳で、実に面白い趣向です。
ちなみに「常磐もの」といえば、
春はメヒカリやアイナメ、
夏はウニやカツオやホッキ貝、
秋はサンマやスルメイカ、
冬はアンコウやヒラメ等々…
ああ、私も旅のなかで何度も舌鼓を打たせてもらいましたよ。
思い出しますねえ。
メヒカリの唐揚げ
(いわき市「勿来温泉 関の湯」にて)
うにの貝焼きと塩カツオの串焼き
(いわき市「ら・ら・ミュウ」にて)
あんこうのどぶ汁
(大洗町「ご馳走 青柳」にて)
【常陸鍋 冬】あんこう鍋 | 大洗観光協会公式ホームページ (oarai-info.jp)
いやあ、どれもこれも関西ではお目にかかる機会のない、美味しいものばかりでした。
そういえば、ちょうど今ごろから5月にかけてメヒカリが旬ですよ。
「潮目の海」の大水槽。
今年もまた行けるかな。
そんなことを考えつつ、明日の仕事に精を出そうと思う今日この頃です。
ということで、短いながら今回はここまで。
次回、「根白坂砦 殿下の側近②【尾藤編】」となります。
おやすみなさい。。
訪れたところ
【アクアマリンふくしま】福島県いわき市小名浜辰巳町50