「ない」ことの魅力 | “迷い”と“願い”の街角で

“迷い”と“願い”の街角で

確固たる理想や深い信念があるわけではない。ひとかけらの“願い”をかなえるために、今出来ることを探して。

お正月、実家の近くの石神井公園をゆっくりと散策しました。
冬の景色も、とてもいいものですね。

そこでふと、冬の景色の、雪景色ではない普通の景色のどこに魅力を感じるのだろうと、自分で不思議に思いました。

春のように綺麗な花々が咲き誇るわけではありません。
夏のように生命力あふれる緑が力強く生い茂るわけではありません。
秋のように優美に木々が紅葉に染まるわけではありません。

そこでまたふと思いました。
冬の魅力は、「ない」ことではないか、と。

木々に葉がないため、広く見渡せます。
空気中の水分が少ないため、景色をくっきり見て取れます。
これにより見られる他の季節では見られない景色が、冬の魅力なのかもしれません。
「ない」ことさえも魅力になり得るならば、本当に魅力とは、多面的なものなのだと思います。