4枚目のシングル「花物語」

(73年11月発売)を収録した、

3枚目のアルバム(74年1月発売)。

 

前年、14歳でデビュー後、

いきなりトップアイドルになった

淳子さんでしたが、

このときまだ15歳で、

テレビ、ラジオ、芸能雑誌などへの

積極的な登場はもちろん、

シングルを年に4枚、

アルバムを年に2枚リリースという、

超多忙なスケジュールを

こなされていました。

 

そういう状況でしたので、

アルバムの制作には

あまり時間を取ることが

できなかったと思われます。

 

シングル曲とオリジナル曲のほか、

どちらかといえば

手近な曲のカヴァーで

埋められているのは

やむを得ないでしょう。

 

曲目です。 (       )内は

オリジナルアーティストです。

 

SIDE A

1.花物語
2.パイナップル・プリンセス(田代みどり)
3.秘密のいろ
4.17才(南沙織)
5.わたしの早春賦
6.日ぐれの少女
SIDE B

1.芽ばえ(麻丘めぐみ)
2.ふたりはふたり
3.のっぽの恋人(「花物語」B面)
4.ワンワン・ワルツ(パティ・ペイジ)
5.恋のふくらみ
6.てんとう虫のサンバ(チェリッシュ)

 

カヴァーされている曲は、

同じレコード会社の

麻丘めぐみさんやチェリッシュさん

の曲が含まれていることを見ても、

おそらく、

事務所やレコード会社主導で

決められたものだったのでしょう。

 

ただ、オリジナルに近いアレンジで

録音されていることもありますが、

15歳という年齢にしては、

表現力にあふれていて、

それぞれ、とても器用に

歌いわけていらっしゃると思います。 

 

とある事情で、

芸能活動を休止されている

淳子さんですが、

多くの音源が、再発されたり

配信されたりしているので、

このアルバム(の音源)も

容易に入手できるようです。

 

さてこのアルバムですが、

2007年に紙ジャケCDで

発売された際に、

同じ年(74年)の7月に発売された、

2枚組ベストアルバム

「グランド・デラックス」

に収録されている8曲と、

「花物語」のリミックスなど、

10曲のボーナストラックが

追録されていました。

 

以下、追録分の曲目です。
 

1.しあわせの一番星(浅田美代子)
2.恋人たちの港(天地真理)
3.恋はみずいろ(ヴィッキー)
4.小さな恋のメロディー(ビージーズ)
5.心の旅(チューリップ)
6.友達よ泣くんじゃない(森田健作)
7.学生街の喫茶店(ガロ)
8.個人授業(フィンガー5)
9.花物語〈リミックス〉
10.花物語〈オリジナル・カラオケ〉

 

原曲を知っていると、

わくわくしてくる

ラインナップですよね。

 

いまからお求めになりたい方は、

この、ボーナストラック入りを

オススメします。

 

 *過去記事

グランド・デラックス

16才のリサイタル

ビバ!セブンティーン~桜田淳子リサイタル2

 

↓「花物語」です。当時15歳。

 ほんとうに可愛いひとでした。