「「せんせい」(72年7月発売)以降、
歌謡演歌で連続ヒットを
続けていた森昌子、
「ひと夏の経験」(74年6月発売)で
路線を変更していった
山口百恵とは違い、
「しあわせ芝居」(77年11月発売)で
中島みゆきに出会うまでのあいだ、
純然たるアイドルソングを
歌い続けていた桜田淳子の、
デビュー2年目、
「花の高一トリオ」時代に出された
初めてのベスト盤(74年7月発売)。
とはいえ、A面こそ
「天使も夢みる」(73年2月発売)から
最新ヒット
「黄色いリボン」(74年5月発売)
までの6枚のシングル+B面2曲を、
新しい順に並べた
ベスト選曲になっているものの、
B面は国内ヒット曲の
オールカバーであるところが
めずらしいと思う。
さすがに
森昌子や山口百恵の曲こそないが、
「しあわせの一番星」(浅田美代子)、
「恋人たちの港」(天地真理)や、
「恋はみずいろ」
「小さな恋のメロディ」
の洋楽カバーのほか、
「心の旅」(チューリップ)、
「友達よ泣くんじゃない」(森田健作)、
「学生街の喫茶店」(ガロ)、
「個人授業」(フィンガー5)と、
当時のヒット曲を中心に、
いずれも「淳子節」で
リメイクしてくれているのが楽しい。
多くの楽曲がCD化されていくなか、
これらのカバー曲は
あとまわしになっているようだが、
レア音源篇としてCD化されれば
おもしろいと思う。(★★★★★)」
(2007.7.27記)
桜田淳子さん、
初めてのベスト盤でした。
既発の6枚のシングルA面が
全て収録されている
ということもあって、
買い求めた方も
多かったのではないでしょうか。
よく売れていたと思います。
さてこのベスト盤ですが、
元記事にも書きましたように、
B面が実に秀逸です。
バックの演奏やコーラスは、
それほど丁寧ではないのですが、
なにより淳子さんが、
どの曲にも一生懸命に
向かいあっている様子が、
とてもよく伝わってきます。
ただ、いまでは
聞くことのできない音源が多いようで
とても残念ですが。
そして裏ジャケットは
このようになっています。
こういう格好が
いちばん似合う方でしたね。
*過去記事
桜田淳子:16才のリサイタル