「発足当時は
会員制通信販売をうたっていた
URCレコード
(アンダーグラウンド・
レコード・クラブ)の、
第1回配布レコード
(69年2月配布/同年8月一般発売)。
A面が高田渡、
B面が西岡たかし率いる
五つの赤い風船という変則盤
(第2回分もA面=中川五郎、
B面=六文銭の変則盤であった)。
当時定時制高校生にして、
すでに風格をも感じさせる高田渡の、
飄々とした歌い方が印象的。
それにしても
「事だよ」
「あきらめ節」
「冷やそうよ」などにも増して、
「自衛隊に入ろう」のインパクトは、
いま聞いても強烈なものがある。
一方、五つの赤い風船のほうは
「恋は風に乗って」
「遠い世界に」
「血まみれの鳩」
「もしもボクの背中に羽が生えてたら」
などの代表曲が網羅されている。
日本のフォークの発展に
重要な役割を果たした
URCレコードの出発が、
この2組というのも象徴的だと思う。
(★★★★)」(2006.9.22記)
曲目です。
A 〈高田渡〉
1、事だよ
2、現代的だわね
3、自衛隊に入ろう
4、ブラブラ節
5、しらみの旅
6、あきらめ節
7、冷やそうよ
B 〈五つの赤い風船〉
1、テーマ (Opening)
2、恋は風に乗って
3、二人は
4、遠い世界に
5、血まみれの鳩
6、もしもボクの背中に羽根が生えてたら
7、一つの言葉
8、遠い空の彼方に
9、テーマ (Ending)
オリジナルはもちろん、
たくさんの人が
いろいろなところでカヴァーして、
歌い継がれていった曲が多いですね。
高田渡さんは、
小さな会場でのライヴを中心に
あくまでもマイペースに
活動を続けられていましたが、
2005年4月、56歳で
お亡くなりになられました。
五つの赤い風船は、
2000年にメンバーを変えて再結成、
ライヴをメインに活動をしていますが、
西岡さんも
80に近い年齢になってきましたので、
あまり無理をなされずに、
でも歌い続けてほしいと
思います。
*過去記事
高田渡
URC発禁ライブセレクション
(オムニバス) :関西フォークの歴史BOX
五つの赤い風船
西岡たかし