音友ムック本組み立てスピーカーから得た音の発見 | No Youtube Music, no life

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ぼくのメインスピーカー DIATONE DS-1000Zはいまウーファーエッジ軟化処理でお休み中なので、代わりに以前組み立てた音友社ムック本付録のスピーカーを久しぶりにアンプにつなげてエッジ軟化作業のお供に復活させた。

このムック本スピーカー、以前は仕事用のデスク脇奥に設置してデスクトップオーディオ用にしていたのだけど、アンプをリプレース後、現アンプはスピーカーA/B切り替えの機能がないことが判明して、それ以降、このスピーカーは使わずに放置していた。

久しぶりにこのムック本スピーカーを鳴らしたら組み立て当時と違ってけっこういい音が出ているのに驚いた。

オンキヨー10cmフルレンジ OM-OF101スピーカーユニットと、ユニット専用のエンクロージャキット。
2年半ほど前に音楽之友社から「これならできる」シリーズとして発売されたもの。



なんとか形が崩れない程度に各面を直角、平行に接着できているけど塗装がヘタクソすぎ。



このスピーカー、ヘタクソが組み立てたせいで当時は定位も音場もまともに感じることはなく、ラジオを流し聴きするくらいなら使ってもいいか、程度の音だと思っていた。

いま出てきている音は音場の広がり方、音の分離感、高音のきれいさなどDS-1000Zにはやはり及ばないのだけど、それでもフルレンジのおかげなのか定位の良さや音域のバランスの良さがあり、ちゃんとしたオーディオスピーカーだと思える音で、音楽を楽しむ気になる。バスレフの緩い低音も心地いい。音場も広くはないがしっかりある。

ムック本スピーカーが以前より音が見違えた思い当たる理由は2つ。

1つは、今回DS-1000Zをスピーカースタンドの代わりにして上にムック本スピーカーを設置したこと。
考えてみたら大型スピーカーは小型スピーカーのスタンドとしても最適な気がする。

もう1つは、スピーカーケーブルからインプットされる信号の品質がぐっと向上しているはず。
オーディオ機器(DAC、アンプ)、ケーブル類(インターコネクトケーブル、電源ケーブル、スピーカーケーブル)がすっかり以前より音質に有利なパーツに入れ替えわっていて、上から下まで全く当時とは別のオーディオシステムにつなげたのと同じ状態。


写真はムック本スピーカーの上に木製スピーカーブロックを重しとして乗せている。DS-1000Zを横向きにしているのは、ウーファーを取り外した開口部が正面にあるとバスレフのように機能して余計な音が聴こえる気がするから。



今回新たな発見があったのは、ムック本スピーカーからも音の立体感が感じられたこと。立体感は高性能スピーカーだけが成しえるものではなかった。
立体感をもっと楽しむには、透明感を感じるような音の分離や、尖るような定位がさらに欲しいところではあるけど。

エントリークラスのスピーカーであってもスピーカーへのインプットの品質がよければ、なんとか立体感が得られる。
立体感の再現にはスピーカーの性能よりもまずスピーカーへの出力信号にある程度の品質確保が必要、ということなんだろうな。

立体感があるだけではスピーカーが消える訳ではない、ということもなんとなくわかった気がした。