子ども会の役員をやると、上手くやってあたりまえ、不具合があると、役員経験者や、様々な方面からクレームがくる大変な仕事です。子ども会の改革をするとこれまでの既得権益者からの非難が多く、できるだけ無難にやり過ごそうとする人の多い中、子ども会を改革しようとする現子ども会役員様方も大変な苦労をなさっていると思います。××町の子ども達のためにと頑張って下さっている姿に、とても有難いことだと感謝をしています。しかし、各家庭に様々な事情がある現在の状況をもう少し考慮に入れて頂いて欲しいと思っています。私は田舎の出身ですし、社会の荒波にもまれて、自分が何か声を上げて、人や社会が変わると思える純粋な心は持っていません。ですからこのようなことを子ども会の役員さん達に訴えても、地域社会子どもや自分自身の不利益につながる可能性があるので、子ども会の役員の方たちに訴えるつもりはなく、自分が役員をやるときに、自分のような能書きを言うのは得意でも、実務能力に乏しい人間でも楽に役員がこなせる組織になるように、非難を受けても少しずつ改革していけばよいと思っています。しかし、私のように、声を出さなくても今の子ども会はおかしいのではないかと思っている人はたくさんいると思います。そのようなことを、平成××年度の自治会会長としてお心の隅に留めて頂けたら、うれしいです。長々とした駄文を最後まで読んで頂きありがとうございました。よろしくお願い致します。

 もちろん、これまでに子ども会の存続のために役員の負担を減らすために行事を減らすなどの改革は、行われているのであろうと考えますが、結果それは、子ども会の魅力を減じています。

 なんども繰り返しになりますが、時代は変わっています。戦後しばらくたっても地方の田園地帯では、自治体によるごみの収集、処理は行われず、各家庭が分別し野焼きするなどの処理を行ってきましたが、今では日本国中でごみの処理を行っていない自治体はありませんし、ごみ処理のために市町村合併が行われるなどの歴史の転換点となっています。ごみの処理方法1つとってもそうです。時代が変わると、好むと好まざるに関わらず変わって行かなくてはいけないと思います。

 子ども会が現状のままでは、魅力のない子ども会活動での意に沿わないボランティアを強要することにより、子ども会活動を脱退し、それにより、自治会を脱退し、最終的にPTA活動まで加入しないという人を増やしてしまうことにつながります。これは、今後の地域の社会福祉活動への大きな痛手です。子ども会活動は、地域の社会福祉活動への興味を持たない人たちの参加の第一歩として重要な活動です。

 自分たちの問題点を改善することなく、制度だけを変更し、相手に変わることを求めたのでは状況は悪くなるばかりだと思います。強制加入化により、本来子ども会には参加したくなかった人と、なんとなく子ども会に加入してしまった人を、一緒に活動させることは、火の付いたマッチと可燃性ガスを一つの入れ物に入れるのと同じ行為だと思います。今は、インターネットで膨大な情報にアクセスできる時代です。強制加入させることはできないということは、だれでも簡単にわかってしまいます。そして誰でも情報を手に入れるだけでなく、簡単に発信できる時代です。このような時代に、不満を抱えた人の感情の爆発により、インターネットに情報を発信されるとその後、その情報は発信者の手を離れて、ネットをさまよいつづけます。

 まずは、子ども会加入の強制化をするべきではないと思います。様々なことを改革し、活動内容の透明化を行った後に、もどうしても存続できなくなったときにのみ、加入の強制化などの制度の改革をするべきだと考えます。

 一般論からはなれて、××町のことについて触れてみようと思います。

 この間の子ども会自動加入の可決をした自治会定例会では、××町の子ども会では、子どものための行事は、祭り、ラジオ体操、送別会、歓迎会以外の行事がない状態と聞きました。それでありながら、子ども会役員になると、活動のための拘束時間がとても長く大変な負担となっているとも聞きました。負担が多いから、一度役員をやった人が、もう一度役員をやることがない、そのため、必ず一度は役員をやるように強制をしている。しかし、やはり負担が大きいため役員をやることになったら転居をする家庭、退会する家庭があり、役員の引き受け手の確保に苦労をしている。それだから、活動が成り立たなくなるのは困るので、活動の母数を増やすため、退会をできないようにするために、××小学校に通う児童は、全員自動的に、(強制的に)子ども会に加入をする。

 これはとても、おかしな話だと思います。加入強制化の論理矛盾もそうですが、おかしな話がたくさんあります。以下に、××町の子ども会の疑問に思う点を3点だけ記します。

 

1. 子どもが参加したいと思うような行事が少ないのに、役員の仕事が多く、ポートボール、お祭りなど、参加させる各家庭で行うべきこと、つまり受益者負担でするべきことを子ども会役員が行っている。

  もしも、スポーツ活動に親の負担が多くなると続かないくらいの状態なら、根幹である子ども会活動の存続を優先し、子葉の部分であるスポーツ活動は縮小するべきではないでしょうか。

 

2.  役員経験のある家庭が、第2子、第3子では役員を免除されているにもかかわらず、経済的、時間的、肉体的、精神的などの理由により役員を行うことが難しい家庭に役員をすることを強要している。

  税金の負担額がそれぞれの家庭で違うように、ボランティアが可能か、不可能かは、家庭の事情によります。各世帯一律の負担が果たして平等でしょうか?少ない負担であれば、一律の負担で問題ないと思いますが、現状の子ども会活動のボランティア負担はとても大きいようです。ボランティア活動は、労働力の寄付です。経済的に余裕がないと寄付できないのと同じで、提供できるボランティア意欲が十分ではないと、負担の大きいボランティアをすることはできないはずです。もちろん、経済的に余裕があっても寄付はしないという考え方もありますように、ボランティアをするかしないかは、個人の考えによるのではないでしょうか。

 

3.役員の仕事の軽減のために、役員システムの改革を拒否している。

  役員の負担が大きいのなら、一人の役員が行うのではなくて、地区の4年生、5年生の保護者全体で現在の役員業務を行うなどの、改革が必要ではないでしょうか?現状の一人が役員をするシステムでは引き継ぐ仕事量が多いため、引き継ぎの労力も大きく、効率が悪いと思います。もちろん、共同責任は、無責任にならないように責任は明確にする必要はあると思います。