一般論からはなれて、××町のことについて触れてみようと思います。

 この間の子ども会自動加入の可決をした自治会定例会では、××町の子ども会では、子どものための行事は、祭り、ラジオ体操、送別会、歓迎会以外の行事がない状態と聞きました。それでありながら、子ども会役員になると、活動のための拘束時間がとても長く大変な負担となっているとも聞きました。負担が多いから、一度役員をやった人が、もう一度役員をやることがない、そのため、必ず一度は役員をやるように強制をしている。しかし、やはり負担が大きいため役員をやることになったら転居をする家庭、退会する家庭があり、役員の引き受け手の確保に苦労をしている。それだから、活動が成り立たなくなるのは困るので、活動の母数を増やすため、退会をできないようにするために、××小学校に通う児童は、全員自動的に、(強制的に)子ども会に加入をする。

 これはとても、おかしな話だと思います。加入強制化の論理矛盾もそうですが、おかしな話がたくさんあります。以下に、××町の子ども会の疑問に思う点を3点だけ記します。

 

1. 子どもが参加したいと思うような行事が少ないのに、役員の仕事が多く、ポートボール、お祭りなど、参加させる各家庭で行うべきこと、つまり受益者負担でするべきことを子ども会役員が行っている。

  もしも、スポーツ活動に親の負担が多くなると続かないくらいの状態なら、根幹である子ども会活動の存続を優先し、子葉の部分であるスポーツ活動は縮小するべきではないでしょうか。

 

2.  役員経験のある家庭が、第2子、第3子では役員を免除されているにもかかわらず、経済的、時間的、肉体的、精神的などの理由により役員を行うことが難しい家庭に役員をすることを強要している。

  税金の負担額がそれぞれの家庭で違うように、ボランティアが可能か、不可能かは、家庭の事情によります。各世帯一律の負担が果たして平等でしょうか?少ない負担であれば、一律の負担で問題ないと思いますが、現状の子ども会活動のボランティア負担はとても大きいようです。ボランティア活動は、労働力の寄付です。経済的に余裕がないと寄付できないのと同じで、提供できるボランティア意欲が十分ではないと、負担の大きいボランティアをすることはできないはずです。もちろん、経済的に余裕があっても寄付はしないという考え方もありますように、ボランティアをするかしないかは、個人の考えによるのではないでしょうか。

 

3.役員の仕事の軽減のために、役員システムの改革を拒否している。

  役員の負担が大きいのなら、一人の役員が行うのではなくて、地区の4年生、5年生の保護者全体で現在の役員業務を行うなどの、改革が必要ではないでしょうか?現状の一人が役員をするシステムでは引き継ぐ仕事量が多いため、引き継ぎの労力も大きく、効率が悪いと思います。もちろん、共同責任は、無責任にならないように責任は明確にする必要はあると思います。