8月28日厚生労働省プレスリリースを受けての
マスコミ各社の報道から想うこと
『障害者雇用水増し3460人
国の機関の8割』
~誰が悪い、のマスコミ得意?の「犯人捜し」に意味はない
特定個人が悪いのではなく
マスコミも、そして私たちをも含めた
日本人全体の『障がい者雇用』への
取り組み方の誤りの結果です~
~私の変わらない想い~ by 入道
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今回もさいたま市浦和を拠点に世界に向けての羽ばたきを
されている、ちょっとだけ歳の離れた友達
画家の田中拓馬さんがご厚意で素敵な挿絵を画いて
くださいました。拓馬さん、ありがとうございます。
拓馬さんの画・・・どんな画なのか・・
拓馬さんのサイトを訪ねていただければ、と思います。
https://ttakuma.thebase.in/
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<<想い①>> 日本語ではいつまで「障害者」表示なんだろうか。
英語では handicapped person
「障害を持った人」の意味での障害者だとは思うものの
そう称される人・・・何かその人が「害」のようにも・・・・
★今回の厚生労働省のプレスリリース、そしてそれを報道するマスコミ各社・・・いずれも「障害者」の文字・漢字を用いて表示しています。
障害を持っている人の意味なのだとは思うものの・・・「人」を表す言葉として「障害者」の文字・漢字、これでいいのかな、いつまで使い続けていくのか、寂しい気持ちになります。
★大事にしていくべきは「障害者」と称される人たちそしてそのご家族の心(気持ち)なのだと思います。
★一方で、私もそうですが「障がい者」と「害」の文字を取り去り、「ひらがな」にして使っている人たちも多く、段々とその機会が多くなってきた、とも感じていたのですが・・・。
★公的な機関がやはり「遅れている」、公的な機関では「まだ」なのですね。
挿絵は田中拓馬さん 画
●「法律」で「障害者」と定めている、定められているので・・・・なのだとは思いますが「ひとり一人の人間を大切にしていく」想いで、「勇気を持って変えて行って欲しい」、公的な機関だからこそ、「変えていく勇気を持って欲しい」と切に思います。英語のhadicapped personの方がまだ妥当?とすればその「日本語訳」が「障害者」なのかな・・・・からの私の素朴な想いです。
・障害者雇用促進法
障害者の雇用の促進等に関する法律 昭和35年
平成30年度現在の「法定雇用率」
民間企業 2.2%
特殊法人・独立行政法人 2.5%
国・地方公共団体 2.5%
都道府県等の教育委員会 2.4%
★そして、「法律で定めているから、法律で定められているから」それに準じなければいけない・・・・こんな日本人の「想い」(自己弁護・責任転嫁)に「今回の原因」がある、正直素直にそう感じています。
◎「想い」を変える、自分の想いをしっかりと持つことで「言葉」も変えて 行って欲しいな、と思うのです。
<<想い ②>> 「法律だから」!!に逃げるのはやめよう
障がい者雇用等「人に関する法律」は「法律がなくとも、
みんな同じ心で同じ動き(=助け合う)をしていくよう、そして
できるような「働きかけ」とするべき。その手段のひとつが
「法律」・・・。そう想い動きたいと思います。
★障がい、と言うハンデを持っている人たちを「採用する」「雇用する」側の人たち…企業経営者そして人事担当の人たちは「障がい」を持った「ひとり一人の人間」を採用する、雇用する、と言うこと以前に『何とかして法律で決められていて遵守を『義務付けられている』「法定雇用率」を達成する」動きをしていかないとマズイぞ』・・・・・採用・雇用する側の人たちの「心」は「法定雇用率達成のために」だけになってしまっている、そうさせてしまっている・・・・私はそう感じ続けています。
★この現実こそが「今回のような問題を引き起こす根幹」なのではないでしょうか。
★法律以前に・・・・動物界では「赤ちゃんとか老いた者・・身体などにハンデのある仲間・・・等、「弱い存在を『みんなで守る』のが「あたりまえ」、「自然界のあたりまえ」「自然界の掟?」なのでは、と単純に思います。
★それなのに、なぜ人間界、日本と言う国の人たちは「守らなければい」「守るべき」と「強制」を前提としての「法律」にしないと動かない、動けないのでしょうか。動物としてさみしくありませんか??
★採用・雇用・・・障がい者に働く場を、と言うことだけでなぐものすごく沢山ある日本の法律の中で『人間に関わる法律』に関しては・・・
法律制定の時に、例えば「これから10年の間で「この法律を廃止しても、あたりまえのように日本全体が、すべての日本人が同じ動きをしている状態・状況」を構築することを『目的』にしてまいります」・・
「そのような社会、日本を形成していくための「手段」としてこの法律を制定します」・・・・と言うようなことを「国会宣言」とするような動きにして欲しいと改めて強く感じています。
◎「脱強制」が必要なこと、なのです。
「頭」での「理解」から「心」での「気づき」への転換で「ものさし」を変えていきませんでしょうか。
挿絵は田中琢磨さん 画
★言い過ぎかな、とは思いますが、日本の公官庁の大好きな?「難しく』「賢く」「頭」で「考え」こんで・・・ではなく「優しく」「易しく」「心」で「感じ」とっていく、「心」で感じとらせる・・・・「気づいてもらう」動きに転ずる勇気を持つことがその「入り口」なのてはとも思うのです。
<<想い ③>> 「誰が悪い」の「犯人捜し」は意味がない。
官庁含めてひとり一人が「自分にも責任がある」の心で一人一人が反省すればいい。そのうえで「日本全体、日本人のすべてが悪い・悪かった」のだと考えよう。
★今回の「官庁での水増し事件?」を受けて、一部のマスコミ等で「いつものように」、日本人が、日本のマスコミが大好きな「犯人捜し」的な動き、報道がみられます。
★総理が変われば、政権が変われば一挙にこの問題は解決する、とてもとてもそんな想いにはなりません。
★非常に残念な寂しい悲しい状況(現実)ですが、「どうしてこうなった」を過去にさかのぼり「これが原因」と思われるものを探し集めて・・・長時間議論しても「現実」は変わりません。「現実」を変えることはできません。
◎「今これまで」ではなく、「今これから」に「日本人全員の『心のものさし』を変えて」議論していくべき、テーマなのではないのでしょぅか。
挿絵は田中拓馬さん 画
★政府が、官庁が悪い!!!これで終えていては「これから」も大きな変化はできません。
★私たちひとり一人を含めて「今の日本全体の、日本人全員の「問題」」として捉えるべき、と思いますし、そうしていけば政権・政府ではなく「私たちみんなで」「これから」を変えていくことができる、とも思うのです。
<<想い ④>> 「障がい者」先にありきの議論ではなく、『人間先にありき」で考えそして動いていくべき、なのては。
採用・雇用する側も働く障害をもった人たちひとり一人もお互いに「楽しい」状況なのか?を「ものさし」に!!
雇用率さえ達成していればいい、のではありません。
★障がい者雇用・・・・。あたりまえのことですが「障がい者もひとり一人異なる存在」です。ひとり一人の「個性」「特性」があります。
★「できないこと」「できること」もひとり一人異なる、のです。
★障がい者、この言葉で「ひとくくりでの議論」にしないで欲しい、してはいけないと思います。
挿絵は田中拓馬さん 画
★私の嫌いな言葉・・・なのですが「健常者」・・・(健常者とは単純に障がい者ではない人の意味だと私は思っています)もみんな「ひとり一人違う」のです。健常者もひとり一人「できること」「「できないこと」を持っています。そしてひとり一人その「できること」は異なります。
★健常者でも走るのが早い人もいれば、走るのは苦手、走りたくない人もいます。ある仕事を早く終えられる人がいれば、時間をかけないと終えられない人もいます。
◎私が経営に携わらせていただいていた時、上記の「時間をかけないとできない人」・・・・この言葉は使いはしませんでした。
『この人は、時間をちょっと多く与えればこのことをできる人』、そう想い言い続けていました。
◎健常者同士でも、「あること」に対して「できる人」と「できない人」が存在します。
同じなのです。
健常者・障がい者関係なく「みんなひとり一人できることが異なる」存在なのです。それが「人間」なのです。
★企業経営・・・・私も会社所属の時の間の後半21年間「経営」に携わらせていただきました。その自己体験からの「私の想い」はものすごくものすごく単純になっています。
企業経営とは・・・・
『一緒に働いてくれている仲間ひとり一人の「できること」を
組み合わせて、その時々の「企業課題」「経営課題」
「会社の未来創造」に対応していくこと』 by 入道
なのだと「今でも」思っています。
★法律で定められている「法定雇用率」を達成するために・・・を第一義とする「障がい者雇用」から「企業活動そのもの」に!!!!
「障がいと言う特性(即ち、「できないこと」)」を持っているけれども
「彼ら・彼女たちの「できること」「こんなことができる」を一緒になっ
て「見つけ出し」「探し出し」そして一緒になって時間はかかるけれ
ども「ひとり一人の『できること』」を「ひとつずつ」増やしていく・・・・
企業にとっても、働く障がい者ひとり一人にとっても「楽しい」「明日も会社に行ってみんなと一緒に仕事したいな」と思える状況・状態を構築していく、そんな動きを是非に!!!!!
挿絵は田中拓馬さん 画
◆会社の経営者を務めさせていただいていた時に「一緒に働いてもらう障がい者の人が「楽しく仕事をできそうもない」「毎日、会社に早くいきたいな」の状況にはなりそうにはない、と感じた時には「勇気をもって採用はお断りしよう」、「無理無理の採用は絶対にするな」の指令を出していました。
◆採用・雇用できない、その時には「胸を張って」「納付金」を収めよう、と社内徹底をお願いしていました。
(障がい者雇用の未達成分に対応する「納付金」を「罰金」と
認識している経営者はたくさんたくさん存在しています。
だから、逆に「無理無理採用⇒お互いが楽しくない採用」
「その場しのぎ採用」になってしまっています。
長続きは絶対にしませんので「お互い不幸」になります・・・。)
★「雇用率」を達成していないと怒られるし、「罰金」(本当は罰金ではありませんが)の支払いもしなければいけない・・・・・そして勧告もある・・・更に社名公表するの「脅し」もある・・・
だから、「法定雇用率」を何としても達成しろよ!!とだけ指示をする経営者、まだまたぜたくさんおられます。
★そんな経営者の会社では「障がい者と言う『人間を採用する』」のではなく、その人(障がい者)が持っている「障害者手帳」の獲得が「目的」になっています。おかしいです、絶対に。
障害者手帳を獲得するたの「手段」として「障がい者を採用・雇用する」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とってもとっても残念ですがこれが現実の多くの「実情」なのではないのでしょうか。
◎今回の「官庁における障がい者雇用の水増し事件、問題」、
どうか「犯人捜し」で終わってしまうのではなく、「今、これまでとは違う」『人間としてのあたりまえ」の観点」から日本全体、日本人全員で「日本をどんな国にしていきたいのか」の議論から始め、その一つの大きなテーマとして今回大きな問題として認識されている「障がい者」雇用の問題・課題が存在している・・・そんな議論展開を是非に是非にお願いしたい、と強く感じています。
★障がいを持っている人たちを含めて、人間が「自分が生きている喜びを感じ、生きている嬉しさを感じるのはどんな時」?
他人から「〇〇さん、ありがとう」と言ってもらえる時
「自分が誰かの役に立っている」と感じられる時
なのでは、と思います。
★「働くのが楽しい職場」「楽しく働ける職場」であればきっとみんな「ひとり一人の「できること」を増やしていける」、そしてその結果として企業が成長し続けていく、そう信じています。
★ぜひ、そんな企業に、そしてそんな「国」に!!!
★今の自分たちのために、ではなく・・・
「明日(未来)の日本」
「明日(未来)の日本人」のために!!!
今回も最終行にまでお目を進めていただきまして
ありがとうございます。
過去・・・特例子会社の設立に携わり、その特例子会社の取締役と
して現実に動き働き・・・
そしてその後、いくつかの会社で「21年間」経営に携わってきた
元経営者そして障がい者(男40才)の父親としての想いをありのままに
書かせていただきました。
どうか
「犯人捜し」「原因探し」を賢く「頭」で探し出して終わりにすることなく
「これからの日本」形成にとっても大切な問題・課題として認識し
「優しく」そして「易しく」、「心」で感じる、を大事にして
「脱強制」「脱法律」になっても大丈夫に「日本」に。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村道夫)