時短・プレミアムフライデー等から想うこと~もっと大切な一面を忘れてる。私の想い~ | にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ~入道のブログ

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20年間の苦しくしんどかった体験が私に構築してくれた「私の『生きること・働くことそして経営すること』への『想い』」。それを書き連ねていきたいと思います。

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 今回もさいたま市浦和にお住いのちょっとだけ?

     歳の離れたお友達、田中拓馬画伯が素敵な

  挿絵を画いてくださいました。

   拓馬さん、ありがとうございます。

   田中画伯のオフィシャルサイトも訪ねて

   くださいませ。

      http://tanakatakuma.com



   『時短』そして『プレミアムフライデー』

   『勤務間インターバル』等から想うこと

    対応するべき「二つの側面」の

 大事な一つの側面を忘れているのでは

                         ↕

   人間=肉体(身体)+精神()

       ~私の変わらない想い~    by入道


勤務間インターバル規制:

   時間外労働等を含む一日の最終的な勤務終了時から

        翌日の始業時までに一定時間のインターバルを保証

        することにより従業員の休息時間を確保しようとする制度


プレミアムフライデー:

 毎月最終金曜日は午後3時をめどに従業員に仕事を切り

        上げさせ、消費を促す制度。

          政府・経済産業省・経団連が連携。

        (経済産業省)

                      個人が幸せや楽しさを感じられる体験や、そのための

          時間の創出を促すものである。

        2017年2月24日(金)より始める。


労働時間短縮(時短)、そして退社時刻から次の出社時刻まで

 の「間の時間を確保する」インターバル規制と言うことが、今開

 催中の国会で議論されています。


●過労死対応としての出てきているこれらの施策を考えるつど、

 私は大きな疑問を感じています。

 

●それは『人に対する問題・課題』に対処していく時には『いつも

 人間の2つの側面』から見なくてはいけないのに、国会でのやり

 とりではいつも一つの側面が忘れられている、と言うことです。


●そんな疑念を持っていたところにまた新たな「施策?」「制度?」

 「仕掛け?」が姿を現しました。

  それは政府と経団連(会社)がこの2月24日から始めようとし

 ている『プレミアムフライデー』!?。


    とっても不思議な気持ちになっています。

    とってもおかしな気持ちになっています。

    そして

    とっても嫌な気持ちになっています。


★国、政府と企業(会社)が一体となって、官民連携で「人間に

 わる事柄』を、どうして『一つの側面(労働時間・肉体(身体)』

 けからの動きをしているのだろうか?


日本を、日本人をどこにもっていこうとしているのかどんな

 日本そして日本人にしようとしているのか、本来あるべきこの強

 い「目的・想い」 を感じることができないのです。(私には)


★言い過ぎかな、とは思いますが「労働時間を少なくすれば全て

 解決するのだ」と考えているように思えてならないのです。


    とっても疑問に感じています。

    とってもさびしい気持ちになっています。


●かつて・・・・・・1960年台・・・。

 「ヨイトマケの唄(当時、丸山明宏さん、現美輪明広さん作詞作

                         曲、1966年)

  「釜ヶ崎人情」(もず唱平さん作詞・三山敏さん作曲 1967年)

 「山谷ブルース(岡林信康さん作詞作曲 1968年)」といった働

 くことをテーマとしての歌が「ラジオ」から流れていた時代・・・

 そして

 西欧国から「日本人は『働きすぎだ』」の声が出ていた時代

 現在・・。


土曜日が半ドンを経て、休みとなり制度として「週休2日制」

 に。

 そして「祝日」も増えて、できるだけ連休となるようにいくつか

 の祝日は毎年のカレンダーによって日が変わることにも・・。


●1年を『52週』とすれば『日本人は働きすぎ』と言われていた

 時と比べれば、土曜日が休みになったことで単純に「52日

 休日が増えています。


●そして、「国民の祝日」も増加しています。

   国民の祝日

    1965年  9日  1966年 11日  1967年 12日

    1986年 13日  1989年 14日  1996年 15日

    2016年 16日

  日本の「祝日」数は先進国ではたぶん、最多なのでは・・・・。


●日本人の働き方は「時間」だけでなく働く「業種」(第一次・第二

 次産業か第三次産業へ)、そして働く「職種」も「50年」の間で

 とてつもなく大きく変化しています。


◆しかも、私も属している「団塊の世代」は既に働く場から退出し、

 それに少子化」の現実が加わり、正に「労働人口の減少」の

 日本となってきています。

  このような「日本の明日・未来の日本」を考えた時に本当に

 「働く時間を短くする『だけ』の施策と制度」に対して「これで

 本当にいいんだろうか」と正直に感じています。


★今は更に労働時間を短縮して『形式としての休み』『理屈として

 の休み』を多くすることよりも『今の制度」そして『今の会社の規

 程』に定められて いる「休みをきちんと休めるようにする」「有

 給休暇は胸を張ってみんながとれる」等々・・・・

  『制度」「規程」と『現実」のギャップを埋めていくこと 必要

 と思うのです。


★現在の「」で定めている各種制度、そして各企業が制定して

 いる社内規程(社内制度)が「単なる飾り」ではなく、「制度と実態

 が合致している状」を形成していくことが本来的に必要なのだ

 と正直に想うのです。


★ともすると日本では「制度」を作ったらそれで終わり制度を創

 ることが『目的』となりがちなのですから。


 

●同時に、「組織で働く」と言うことに立ち還って、真にその状態

 (組織ではたらく)を実現していくことが絶対に必要である、とも感

 じています。


   組織で働くということは

     『組織の構成員全員で『助け合って』働く』と言うこなんだ

 と私はずっと信じてやってきています。


●過労死の問題が報道される度に正直、私は不思議に感じること

 があります。

  それは「何で組織の仲間が気づかないんだろう」「どうして組織

 の仲間に相談しないのだろう」そして「どうして会社を辞めるという

 選択が先に 出てこないのだろうか」と言うことです。


●「組織の仲間」は「上司」だけではありません。先輩・同期の人達

 そして後輩・・・組織の全ての人たちが「仲間」なんです。

 (会社組織とは違いますが「家族・両親」も仲間です)


●「労働時間」以前に気づかない、相談しない、相談

 できない」、このことが一番の問題・原因

 なんだと私は強く想います。


●そして今ひとつ。

 働く人たちがみんな何のために働くのか」と言うことを

 きちんと考え、一人ひとりが自分で「働く『目的』」を持って仕

 事をしていく状況を創りだすこと必要だと強く感じてもいます。


           

                           挿絵は田中拓馬画伯 画


●前記した1960年台~。ほとんどの人達は正に「肉体労働」、

 今とは比べられないほど朝早くから暗くなるまで働く環境も劣悪

 状態で身体に汗してしんどい仕事をしていました。

  一部のヒトだけではなく、「ほとんど」の働く人達は肉体(身体)的

 に、そして「時間」的にものすごく辛い、しんどい・・・・

  でもみんな「働く『目的』」しっかりと持っていたと思います。


    今の自分のつらさ・しんどさのむこうに

              明日の「家族の笑顔」がみえる・

     ・働いて「家族を食わせていく」

 

     ・働いて「家族みんなで楽しく生きていく」

 

     ・働いて「家族の生活をちょっとずつ上げていく」

 

     ・働いて「あれを実現しよう」「あれを買おう」

          「あんな生活をしよう

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


●永い年数をかけて「物的豊かさ」がほぼ行き渡った頃から

 『1億総中流化」の言葉が出てきた頃から、日本人は「働く目的」

 を持たずに働く・・・ 「働くことを目的」に働くようになってしまって

 います(by入道)。


★こんな現実を重ねてきていることにも「楽しく働けない原因」があ

 るのでは、とも想っています。


    1960年台     物的満足  <   精神的満足


    現在         物的満足    >  精神的満足


●政府、国と経団連の今の動きに対して私が気になるところ、私の

 心に「へんだな」と感じさせるところは『はたらく』主体であるひとり

 一人を「主役」にして考えるのではなく、勤務時間短縮・インター

 バル・プレミアムフライデー、

  いずれも『企業(会社)・組織』を「主体」として講じる制度になって

 

 いる、ということから生じてきています。


働くひとり一人を主体として「こうしましょう」「こんな働き方にしま

 しょう」「楽しく働きましょう」となってはいない、のです。


●言葉で表現すると「働かせる」(働かせてやる?)「休ませる」(休ま

 せてやる)であり、働くひとり一人が主体的に「働く」そして「休む」

 ではないんです。


●そして今ひとつは「時間」だけ、「肉体(身体)}だけに囚われてい

 るそこから出てくる『制度』になっている、と言うことでもあります。


★私は昔から「人・人間に関すること」を考える時には「必ず人を

 形成する2つの側面からしっかりと確認しなければいけない

 と自分に課してきています。


2つの側面。それは・・・・人間そのものを形成するの2つの面、と

 言っていいのかなと思っています。


     人間=肉体(身体)+精神(心)

                             ↓

            肉体(身体)と精神(心)    この2つです。


解決策は「肉体(身体)と精神(心)」の両方に「ゆとり」を生じさ

 せるものでなければならない、と想うのです。


★働くことでの「疲労」は肉体(身体)だけに生ずるものではありま

 せん。精神(心)にも大きな「疲労」が生じます。

  そしてその対処法も異なるものです。


★私の経験からすれば「精神(心)の疲労」の方が重たい問

 題なですが、今議論されている施策については残念ですが、

 対処されていないと感じています。


          肉体(身体)疲労休息・睡眠

   疲労

          精神(心)疲労  リラクゼーション・気分転換

 

                      はたらく目的の明確化

 

                      (今のしんどさは何のため)

 

                                                (何のために自分は働くのか)


精神(心)の疲労は「時間短縮」では解決しないのです。

 解決できないのです。私の変わらない想いです。


 

           肉体(身体)のゆとり(満足) 時間

 ゆとりの創出

 精神(心)のゆとり 仕事内容・やり方 

                        はたらく目的の明確化


●「ゆとり」は「満足」に置き換えられると思います。


★そして「どちらが大切か」と問われれば私は躊躇なく応えた

 いと思います。


   それは精神(心)のゆとり(マンゾク)です、と。


精神(心)満足は肉体(身体)の苦痛を和らげることはできると

 思いますがその逆、 

 肉体(身体)の満足が精神(心)の苦痛を和らげることはできない

 と想うのです。


●時間だけでなく働く人たちの「精神(心)」の面から、「どうしたら

 いいのか」を改めて考えていくことが絶対に必要だということを

 記して「長文」の結びにいたします。


                         今回も最終行にまでお眼を進めていただきまして

                                         ありがとうございます。


                                              日本と言う国・・・

                             何時の頃からなのか問題・課題が生ずると

                          新しい法を制定したり新しい制度を創ったり

           この繰替えしになっているように感じてなりません。


                       そして

               同じような動きが企業体にも・・・。


            法律に触れないように、後ろ指指されないように

                  新しい社内規定を策定する

                        でも

           その規定どおりに現実を合わせていく、と言う動きは

             多くのところではとられていない、と感じます。


                                            何か生じた時には

                       「会社は規程もあり、全員に指導しているのですが・・」と

                                          会社を守る手段に???



           制度を重ねていくだけでは絶対に解決とはなりません

                むしろ!!!!!!!!!!制度規定が無くとも

             沢山の人々が「楽しく働いている」状況を

                どうしたら構築していけるのか

          考え、行動に移していったらいいのにな、と想っています。


                    ありがとうございます。

            にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村道夫)