私たちが普段何気なく、深く考えることなく「あたり
まえ」に使っている言葉のひとつひとつに徹底的
に向き合って『書籍等、他人の言葉を探す』ので
はなく、『自分で考え自分で定義付けしていく』こ
とによって「自分の『想い』としていく、こんなやり
方を悩み悩んでいた1990年に身に着けました。
これまでもブログに書かせてきていただいており
ます言葉たち・・・
「にんげん」「ひと」「生きる」「生活」「社会」「働く」
「仕事する」「経営する」「組織」・・・・・・
全てが他に回答を求めたのではなく、自分で考え
世の中一般?としては不正解なのかもしれないけ
れども「自分の想い」としてなのだから自分では
正解としてきております。
そんな言葉たちの中からしっかりと自分なりの定
義付けが絶対に必要だと感じている
『3つのことば』を今回は取り上げてみたいと思い
ます。
その言葉は
『目的』と『目標」そして『手段』、この3つのの言葉
です。
みなさん、使われていますよね?
でも「目的」と「目標」は何が違うのか、毎期たて
ている経営計画は「目的」なのか「目標」なのか
・・・
そして「目標」と「手段」の兼ね合いは?と
質問されたとしたら直ぐにご自身の言葉で応える
ことができますでしょうか。
かつて自分自身への投げかけ言葉<48>~
『目的』と『目標』そして『手段』
~明確にしていますか。
3つのことばの定義づけ~
by入道
『目的』と「目標』。この言葉を自分なりに定義づ
けしよう、と思い動いたのはリクルート事件対応
そして新しいリクルート形成の動きに入っていた
1990年、私41歳の時でした。
考え、悩んでいた私に『気づき』をくれたのが、
私の「考動パターン」?のひとつである、「漢字」
分解手法、でした。
単純なんです、
「目的」と「目標」、この二つの漢字に定義が入っ
ていた(いると感じた)のです。
ふたつの漢字最初の「目」は一緒です。
異なるのはふたつめの漢字の違い、「的」と「標」
です。
『的』は「まと」。
そして『標』は「しるべ」。
ここに気づいただけで心はすっきりとしました。
目的は「到達したい、目指すもの・こと」
そして
目標は『目的を達成していくために何をどうして
いくのか』、「目的達成のための「道標(みちしる
べ)」なんです。
一度に「目的を達成する」ことは無理ですから、
目的を達成・実現していくためにたくさんの
目標を形作っていく、んです。
「目的のない目標はおかしい」んです。
でも世の中のたくさんの会社、組織では目的を明
確にしていない、『目的のない目標』が大手を振
ってまかりとおっているように感じてなりません。
とってもおかしいこと、なんです。
今期の目標は「何を目指していくから」設定され
たのか、私の表現で言えば
「今期目標の先、今期の目標を達成したらその
先には何があるのか」「今のしんどさの向こうに
何があるのか」「今のしんどさは何のためなの
か」を共有していくことが絶対に必要なことです。
それが『目的』なんです。
共有すべき、されるべきは「目標では
なく『目的』」なんです。
会社を「こうしていきたい」「こんな会社にしてい
きたい」、その実現のために「今期目標があり」
「半期の目標、クォーターの目標」「組織の目標」
「個人の目標」がある、のです。
目的と目標。
まと(的)としるべ(標)
ありたい姿・目指したい状況は貴方の28メートル
先にあるちっちゃくしか見えない「まと」。
私、やったことはありませんが
28メートル先の「的(まと)」の真ん中にあたるべく
矢を射る。無理です。
でもそんな無理なことを「できるようにしていく」
「ひとつひとつクリアしていけばたどり着ける」よう
にしていく・・・・
それが経営・マネジメントです。
だから経営にはたくさんの「目標」がある、のです。
目標は
達成・実現が困難な「目的」を達成・実現していけ
るように実現への過程を何段階?何層?いくつか
のステップに分けて提示することによって
ひとつひとつをクリアしていけば「目的」に近づいて
いく、正に「目的達成のためのみちしるべ(道標)」
なんです。
先の弓道であれば
いきなり28メートル先の的を狙わせるのではなく、
例えば誰でもちょっとだけガンバレば通すことが
できる1メートル毎に「次はここを通していけ」の
ポイントが明確になっていれば
最後は「的」に達していくことができます。
みちしるべ。私はこの言葉が大好きです。
そして大阪の水路の「みおつくし」の言葉も同じ
意味で昔から好きな言葉です。
エベレストと言った世界最高峰の山でなくとも
標高○○○mの山でも
頂上(的)にいたる道(登山道)は複数あり、
その登山道ごとにたくさんの『道標』があり、私
たちはそれがあるから初めての山にも登ってい
けて下山してくることができます。
いきなり頂上をめざし駆け上がるのではなく
しっかりと「頂上(まと)を見据え」て
1合目・2合目・・・・・・・8合目・・・とひとつひとつ
動きを重ねていきます。
最初に『目的ありき』。
だから沢山の目標(道標)を達成し続けていける
のだとおもいます。
ちょっと妙な例を。あみだくじです。
目的と目標を考える時にはあみだくじの「あたり」
をみえるようにしておきます。
と、するとみんな
苦も無く「G」を選びます。間違う人はいません。
ふつうのあみだくじとは違って
下の「あたり」から逆に遡っていき、Gにいきつく
動きになります。
「あたり」が「目的」です。
そして
このあみだくじで表示しました★しるしひとつひと
つが「目標」となります。
この例ですとひとつの目的に10個の目標となり
ます。
登山道の道標はこの★印のところに建っている、
のです。
会社組織であれば『マネジャー・先輩』が立って
いて「ここまで良くきたな」、次は「こっちへ行って
ね」とアドバイスするポイントになります。
目的を達するために「目標」が存在しています。
言ってみれば「目標は目的を達成していくための
『手段』でもある」のです。
だから、
目標は「手段」。
手段である「目標」に眼を心を奪われていては
いけない、のです。
手段を目的としてはいけない、んです。
おかしな例示でごめんなさい、ですが
お金で、考えてみたいと思います。
何でお金が必要なのですか?何をしたいから
いくらのお金が必要なのですか?
先の質問はすごく全うな質問です。
が!!!!
現実の世の中はおかしなことにそうなっては
おりません。
目的のない金稼ぎ、金貯めになってしまってい
ます。
手段・目標が目的になってしまっている、
手段・目標を目的にしてしまっている、のです。
何に使うかは関係ない、とにかくたくさん稼ぐ
たくさんためた人間が「勝ち」、
そんなおかしな社会になっていると正直に
感じています。
お金は「使うから価値がある」んです。
お金は手段なんです。お金を稼ぐことも、貯める
ことも「目的」ではなく「手段」なんです。
やりたいことのためには1000万円かかる、
だから先ずは100万貯める、次にまた200万
円を目指して・・・・・・
こうにれば貯めることは「目標」=「手段」となり
ます。
会社の利益も一緒です。
私は利益の金額の大きさで経営者が素敵か
どうかの判断はしません。
判断していくべきは「何のためにその利益が
必要なのか」「稼いだ利益をどう使っているの
か」である、と思います。
お金の使い方で経営者の力量がみ取れるのだ
と想い続け、やり続けてきていました・・・。
おかしな世の中、
ちゃんとしていきたい、そう想います。
目的・目標そして手段を
きちんと自己定義づけすることと実践していく
ことで。
今回も最終行にまでお目を進めていただきまして
ありがとうございます。
私たちがあたりまえにいろんな場で使っている
言葉から今回は「目的」「目標」そして「手段」
この3つのことばに対しての私の気づき、想いを
書かせていただきました。
すごくたくさんありますよ
解っていると思って使っているんだけれども
実は何も考えていない・・・・いろんな言葉たち
そんな言葉を
自分で自己定義することで
それからの自分自身の動きにも連なる
「自分の想い」にしていくことができます。
そして!!
自分の想いなのですから
ぶれません、忘れません・・・・
いつでも自分の言葉で
著作権を気にすることなく
語ったり書いたりすることができる、のです。
日本をどんな国にしていきたいのだろうか
日本と言う国をどんな人間集団としていきたいのか・
・・・・・
そんな「目的」を
勇気をもって提示して勇気をもって語り合う
そんなことが日本に今、
必要なのでは、とも感じ続けておりますが
いかがでしょうか。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)










