2014年5月12日、サムライブルー23名のメン
バー発表が行われ、いよいよ2014年FIFAワー
ルドカップが間もなく、6月12日から7月13日まで
の予定でブラジルで開催されます。
遥か昔、同じサッカーワールドカップの時に、組織
そして経営をサッカーチームとサッカーゲームに
なぞらえて考えたことがあります。
イラストはYahooイラスト無料より
遥か昔、それは『ドーハの悲劇』と称された1993
年10月28日の試合をテレビで観ていた時のこと
でした。
日本代表とイラク代表のサッカー国際試合で、試
合終了間際のロスタイムにイラク代表に同点ゴー
ルが決まり、日本のワールドカップ初出場があと
ちょっとで決まる、そんな時の、そんな夢を消して
しまったイラクの得点。
一挙に初出場が消え去り、予選敗退が決まった
試合でした。
ちょうど組織とか会社とかに対する自分の「想い」
が固まった時でもあったのでこの試合を見ていて、
会社組織って「変形のサッカー型」がいいな、そ
んなように感じ、スケッチブックに落書き風に記し、
後日まとめなおしたものです。
サッカー型ではなく頭に「変形」と敢えて付けてい
るのはなぜか。
それは会社を考えた時にピッチにあるボールはひ
とつではなく、「最低でもお客さまの数だけのボー
ルとゴール」があり、ピッチには会社に所属する
全員が出ている、
そんな想いのところから「変形」と付けました。
今回はその時の想いを。
かつて自分自身への投げかけ言葉<45>~
『(変形)サッカーチーム
のような経営』がいいな
★試合場はとてつもなくどでかいコートで
ボールとゴールは最低お客さまの数だけあり
社員全員がピッチ(ベンチ含む)に出て動いている
そんなサッカーを「変形サッカー」と称します
by入道
ドーハの悲劇の試合を観ていて私は『サッカーチ
ームのような運動クラブ型の経営が』を実現して
いきたいと想いました。
「会社はスポーツチームであり、仕事はGAME。
そして働く仲間の一人一人はチームメイトであり
全員がレギュラー選手。
GAMEに勝利するために監督<社長・経営人>
コーチ<部次長>はGAMEの状況と自分のチー
ムの選手の状態(控えの選手も含む)を常に的確
に把握しながら、キャプテン(課長)にその都度最
適な指示をし、キャプテンは自分でプレーをしなが
ら全員でいかにして行動していくのかを身体全体
を使い率先実行していく。
選手は先ず、レギュラーとして動けるように集団
でそれ以上に自主的に練習を繰り返し、また仲間
に迷惑をかけることがないように、そして誰か困っ
た状況の仲間の手助けができるように意識して、
行動する。
スポーツチームでもボールスポーツがよりイメー
ジに合う。ゲームに出ている選手はもちろんのこ
と、監督から控えの選手までが『常にひとつのボ
ール』を注視しており、しかも観客までがそのボ
ールを追いかけている。ゴマカシはきかない、
のである。
現実の会社には
一度のたくさんのボール<仕事>がわかり易く
言えば『最低でもお客さまの数だけ」のボールが
動いているが、本来、全員がそのボールの
状況を共有していなければならないのである。
(そのボールをどんなコースで運びどのゴールに
入れればいいのか)
GAMEに参加していながら、一瞬でもボールの
行方を見失ってしまったら、自分がとるべき次の
動きは絶対にとることはできない。
会社ではたくさんのボールがいっぺんに動いてい
るのであるがそのボールをコントロールしてその
ボールだけのゴールに持ち込む選手を無制限に
増加させることはできない。
そのような時に必要なことは『監督・コーチ自ら
も選手として率先して動き全員レギュラー体制を
構築する』ことである。
『強き者は更に強く、そして弱気ものはは先ず自ら
強化するべきポイントを掴み、強化する訓練をして
いく』。これが必要なことである。
妙な言い方かも知れないが、必要なのは『忠誠
心よりもチャレンジ心』であり、私自身はそこを
ポイントに人事評価をするべき、と想い続けて
いる。
その意味から監督・コーチ・キャプテン、即ち、
社長・取締役・部長・次長・課長に最初に求めら
れ、不可欠なのは選手以上に『その道のプロで
あること』であり、決して年齢・社歴なのではない。
そして、選手たちからの『信頼』はそこにしかない、
のである。
選手を「管理すること」なのではなく、選手を「支
援すること・サポートすること」が役職者の役割
なのだから。
イラストはYahooイラスト無料より
人間が人間を管理するなんてしちゃいけないこと
だしできないこと、なのである。
できるのは『支援・サポートすること』。
営業のナンバーワン。建築のナンバーワン。業務
のナンバーワン。スタッフ業務のナンバーワン等々。
選手に手本を示せる存在であるかどうかによって、
その位置(地位)を保って行けるのである。
そして常にボールがどこにあっても監督・コーチそ
してキャプテン(=役職者)はいつも熟視していな
ければならない。自分のところに来たボールはど
んな状況で来て、次に自分はどこまでそのボール
を運び、次の行動が取り易い状態にして誰にその
ボールを渡せばいいのか、一瞬の決断と自分の
行動がGAME全体を左右することを知らなけれ
ばダメだ。
自分は何もできずに、他人に任せることもGAME
展開の中ではよあることだが、その場合、ただ口
だけで他人が動いてくれるには『信頼』が必要な
ことは言うまでもない。
また、指示を出す側から指示を受ける相手に対し
ての『信頼」も同時に必要であり、『相互信頼』の
状況が最初に必要なこととなってくる。
口やかましく、「売れ売れ」「もっといいもの創れ」
「早くやれ」・・・「バカ野郎」と言うことがマネジメン
トなのでは決してない、と私は想う。
その時々の状況、状況に応じて最適な決断を行
うためには先ず、経営陣がその仕事のナンバー
ワンであること、それがあった初めて仲間・メンバ
ーから『信頼たり得る経営陣』となりえるのだと想
う。
会社のボールは朝9時から動いている。私の想い
としては『上位者ほど朝9時<=お客さまからの
ボールが動きだす時間>には会社に居るべきで
ある』となる。
メンバーの人たちには毎日毎日、直接ボールを
追いかけてもらっているのであるから状況によっ
てはフレックスな出社はOK。
ただ、その選手<仲間・メンバー>が出社してき
てGAMEに加わる時にその選手のボールがどん
な状態であるのか、直ちにその選手をグランドに
出すべきなのか、今少しウォーミングアップして
おいてもらうのか、ベンチで一緒にボールを観さ
せるのか・・・この判断を上位者がしてあげる
必要がある。
そして、万が一、選手が遅れた時には『自分がプ
レーする』のでなければならない。
マネジャーが朝、職場(グランド・ピッチ)にいたと
してもお客さまあるいは他部門からの問い合わせ
に答えられずに、ルンバ―の出社を待って、いき
なり『バカ野郎、お前が遅刻してきたからお客さま
に応えられなかった』とどやしつけるのは『自分で
自らの存在の必要性を否定している』こととイコ
ールなのである。
フレックスタイムは会社の内部事情。お客さまに
とっては始業時間、ボールを投げいれてもいい
時間は9時00分、なのである。
お客さまにご迷惑をおかけすることなく相対でき
る人間、それは本来、『マネジャー』であり、上位
役職者のはず。
メンバーがいなくとも、その人がいれば事足りる
人、そのヒトが始業時間には居て欲しい。いなけ
ればならないのである。その人が『マネジャー』で
あり取締役・部長・次長そして課長なのである。
『同じ仕事をするのであれば「楽しく」仕事をした
い』、私の入社以来の変わらない想いのひとつ。
「楽しく」、自分のことはもちろんのこと、それ以上
にお客さまそしてなかま<=他人>が『楽しく仕
事をしていけるには』を考え実践し続けることが
上位に位置するビジネスマンの心がけるべき
第一のことなのではないだろうか。
『自己には厳しく、他人に優しく』。他人に対する
優しさを失念してはだめ、である。だが、現実に
は『他人に厳しく自己に甘く(優しさでは決してな
い)』の行動になりやすい。
だから、『常に意識して行動しなければできない
こと』なのでもある。
『仕事を楽しく』。『楽しく仕事を』。
働くことは「ロウドウ」。漢字を少しだけいじくって
みたいと想う。
労働⇒『朗働』。
GAMEの状態はきっと『朗働』の状態。この要素
は一体何なのだろうか。
要素は『常に「もっともっと」を目指しての努力(訓
練)と、それを土台としての自分の力の発揮による
面白さと楽しさ。そして勝利』なのだと想うがどうだ
ろうか。
英語を用いてみたいと思う。
Labor(労働・仕事)⇒Work(仕事・勉強・作品)
⇒Play(競技・遊び)。
この3つのことばの変遷なのではないのかな、と
感じる。
Laborは「能力の一部の繰り返し使用」で成り立
つものであり、『仕事は苦労』『仕事は苦痛』、働く
ことは辛いこと、である気がする。
そしてWorkになると『作品』の意味を同時にもっ
ているように『創造性』『人間らしさ』さらに『技術』
とか『個性』と言った広がりをもってくるように感じ
る。但し、、そこには『職人』的な個人の域からくる
狭さを感じてしまう。
これがPlayになってくるとどうなのか。
個々人の『技術』を活かしながら、そこには『組織』
とか『ひとりひとの技術の組み合わせ』といった更
なる拡がりを私は感じとる。
同じことをやるのであれば、『楽しく仕事をしていき
たい』と思う。そして組織で仕事をする、のであるの
だからPlayの状態を創造していきたいと想う。
そのためにはやはり『プロ』の集団組織であることが
必要であり、上位者はNo.1プロでなければならな
い、そう思う。
「管理者」って何?何を管理する人なの?
「管理者から経営者へ」。英語では同じ「マネジャ
ー」。好景気に浮かれ続けていた日本人は間違っ
た解釈をしていたのではないだろうか。
マネジャーの土台は「社会人としての人間性」。
その上に『専門性』。その専門性がたくさん積み重
なって初めて「マネジャー足り得る」のでは。
一流のプレーヤーであることが経営者たる「マネ
ジャー」の必要要件なのである。
それがあって初めて『メンバーを支援することがで
きる』。『管理者から支援者への転換』を早急にし
ていかなければならない、と私はいつも思っている。
本気になったらすぐに実行していきたい。
「もう少し経ったら」「そのうちやろうと思っていた」
こんな言葉はいらない、使ってはダメ。
「そのうち」にも「やろうと思っていた」も、『今は何
もしていない』ことの言い訳言葉なんだから。
役職者、上位者のみなさん、
どうしたら仕事を通して『やさしさ』をもって『他人
(ひと)が生きていくことを支援していけるのか』を
徹底的に考え、考えたら行動に移してみませんか。
今回も最終行にまでお目を進めていただきまして
ありがとうございます。
サッカーを初めてとして多くのスポーツにおける
監督とかコーチは
「現役」の時には一流のプレイヤーであった人たちが
その役につき、選手指導を
ひとりひとりの選手に合ったやりかたで
手取り足取りで行ってます。
でも、ビジネス、会社ではどうでしょうか?
まだまだ右肩上がりの昭和そしてバブルを
引きずっているように感じてなりません。
マネジャー=MAN+AGE+ER
=年取った人・社歴の古い人
私の勝手な分解なのですが
まだまだ社歴とか年齢を基準に
しかもその人の特性を生かす組織ではなく
空いている組織に当てはめる、
そんな動きが続いているように思います。
メンバー・仲間が困っている時に
タイムリーなアドバイスをしていくためには
メンバーが行っている仕事を
知らなければ、
精神的なアドバイスはできても
具体的な課題解決のためのアドバイスは
絶対にできません。
しかも、組織にはひとつのボールだけでなく
いつもたくさんのボール、
少なくともお客さまの数だけのボールがあり、
そのひとつひとつのボールを
ひとつひとつのお客さまのゴールに
一気に運んでいかなければならない、のですから。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)


