相変わらず謝罪記者会見が今週も続いております。
記者会見の時、会社であれば「管理部門」のそれ
なりの人が必ず、と言っていいほど記者会見当事
者の横に座っています。
私の感覚では会社にまずい状況が発生した時には
例え、現場での出来事であっても管理部門に責任
あり、なのですが世の中では結構他人事、「俺たち
のせいではないものね」的な管理部門の人たちの
言動が多い、これが現実だと感じています。
違う、のです、現場で不祥事が起きないように会社
としての仕組みを構築し、現場の人たちが正に
「安心して働ける」「安心してお客さまに相対でき
る」状態を形成していくことが管理部門の役割
なのだ、と自ら管理部門育ちの自分として思います。
そんなことから
今回は「管理部門」に対しての私の想いをいくつか。
(管理部門で働いていた自分自身に投げかけ続けて
いた言葉てす)
昭和46年、1971年4月に正式に新卒入社者とし
てリクルート(当時日本リクルートセンター)で働き
初めてから私は所謂、「管理部門」で仕事を重ねて
きました。
管理部門、あるいは管理者、管理職・・・・
単純に組織の中で使うこの「管理」と言う言葉が
私は大嫌い?です。
なぜ・・・・
単純なんです、人が人を管理することはおかし
い、こんな自分自身の想いからなのです。
私が入社4年目ころからおぼろげに結論付けて
いたのは「管理」ではなく「支援」!!
管理部門ではなく「支援部門」、管理者ではなく
「支援者」、管理職ではなく「支援職」となります。
英語表記での「スタッフ」の方が私の心にすっと
入ります。
会社所属最後の会社では実際にスタッフ部門と
してもおりました。
スタッフ、STAFF。英和辞典で調べてもどこにも
「管理」なんて言葉はでてきてはいません。
役人が偉い・・・・そんな風潮の日本人が、日本人
の管理職、管理部門の人たちが「自分たちのため
に」勝手に定義付けしてしまったものが今でも生き
続けている、それが日本の組織論のあたりまえ
になってしまっている、そんな感じも正直、感じます。
⑪スタッフの役割は?
管理部門、
スタッフの役割とは!?
勘違いしないことです。
世の中でも「管理部門」と称し、
社内でもそう教えてこられるから
スタッフの人間の感覚がおかしくなるのです。
「管理」ではなく「支援」なんです。
経営そしてライン(現場)の人たちが
お客さまと交わした契約の完全履行
そして
営業行為に「こころ穏やかに心配ごとなく
スピードをもって取り組める」状況を
構築していく、
それがスタッフの役割なのだと想います。
スタッフがそう想いそう動けば
ラインの人たちから「ありがとう」の
心と言葉をいただけます。
入道
⑫スタッフのお客さまとは?
スタッフのお客さまとは
スタッフのお客さまは
スタッフに対して
「ライン」と称されている人たち全て
そして「経営陣」と称される人たち全てです。
ラインそして経営陣の人たちが
「お金」を払ってでも
みなさんに自分たちのスタッフとして
やって欲しいといわれる存在
ラインの人たちから
経営から
「スタッフのみなさん、ありがとう」
「スタッフのみなさんがおられるから
私たちは安心して動けます、ありがとう
これからも頼みますね」
と言っていただける
状態になっていますか?
そのためには・・・・
単純にラインの人たち、
そして
経営陣の人たちの動きの一歩・二歩先を
進んでいなければ
スタッフの仕事はできない、
私はそう想い続けています。
by入道
⑬スタッフ存在価値測定の物差し
スタッフ部門の存在価値を
測るものさし
難しく考えるのでなく
易しく次の数式で感じとることだと想います。
スタッフ部門の存在価値(存在意義)
=Σ(ライン・経営からのありがとう)
―Σ(ライン・経営からのばかやろう)
仮にマイナスであるならば
そのスタッフ業務はすぐに廃止するか
アウトソーシングするかを
可及的速やかに選択するべきです。
by入道
今回も最終行までお眼をすすめていただきまして
ありがとうございます。
日本の伝統的な?管理部門に関する考え方が
明確に現れているのが
どの会社でもあるいは役所でも作成している
「組織図」。これをみれば窺い知れる、と
ずっと思っております。
ほぼすべての組織図は
大雑把に言って
管理部門が最初(上)にあり、そして営業部門
製造部門・・となっています。
管理部門の上にあるのは
取締役会であり、監査役・・・
管理部門が上にある、
管理部門がすべての部門を「管理」する
そんな想いの現れなのではと
私は感じ続けています。
おかしい・・・・
単純に言い切ります、
管理部門の仕事はアウトソーシング可能な
仕事が多い、
でも営業とか制作・製造業務を
アウトソーシングすることはなかなか難しい・・
と、すれば
社内にある管理部門の役割・仕事は・・・
社内に置いておく意味合いは・・・と考えると
単純に
「アウトソーシングすることが
できない業務・仕事」にある
そんな自分の想いで40年間、動いてきた
そのバクボーンが今回の私の想いです。
2000年1月1日、当時のコスモスライフ
(現、大和ライフネクスト)の社長に就任した時に
その想いをひとつ現実化してもらいました。
前記の組織図を逆転?してもらい
「お客さまと接する』部門を組織図の上にもってきて
総務・企画・人事・経理・法務・システムセンターなどの
管理部門を組織図の下に記載することを
実現いたしました。
多分、今もそれを使ってくれているのでは、と
想いますが「どうしてそうしているのか」が
きちんと伝わっているのか
ちょっとだけ心配、です。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村道夫)


